好中球/リンパ球比とサルコペニアリスク

  マンガ「はたらく細胞」のおかげで、外来でも白血球やリンパ球の話がしやすくなりました。 私たちの健康を守るために、これらの細胞は静かに力強くはたらいています。 特に、好中球とリンパ球、この二つの細胞は私たちの身体を病原…

「メンタル脳」

    アンデシュ・ハンセン氏が提唱する「メンタル脳」の理論の紹介です。 これは、現代人のメンタルヘルスの問題を、私たちの脳がまだ古代の狩猟採集時代に生きていると錯覚していることに起因すると見ています。 私たちの生活環境…

人の性格は腸内の微生物に支配されている?

  瀬名秀明「パラサイト・イヴ」は、利己的遺伝子であるミトコンドリアが、生物に寄生して、その宿主を意のままにコントロールするというホラー小説でした。 そこまで極小のお話ではありませんが、細菌やウイルスが、私たちの感情や行…

瞑想と腸内環境(細菌叢)

  いろいろな文献を読んでいると、「マジか?」と思えるようなものに出くわします。 研究の発想が面白いものや、「そこまでやるか!」と唸ってしまうようなものもあって、研究者たちの偉大な知識欲に脱帽するばかりです。 今日紹介す…

若者の孤独感への対応策

  誰もが「孤独」を感じる時があります。 そして、私のような昭和の人間は「孤独をどうこうするのはその人次第」という態度をとりがちなのも事実です。 もちろん、そういう認識でいること自体が、浅薄です。 近年の研究によると、「…

心と体に良いことは頭にも良い

  認知症は多くの人が恐れる病気です。 認知症の全てがわかっているわけではないという状況に加えて、誰もがなるかも知れないという心配があるからですね。 ただし、日々の生活習慣を見直すことで、そのリスクを最大40%も減らすこ…

「数値化の鬼」

  やる気が出ないでダラけているなと思ったら、ビジネス書に目を通して「もうちょっと頑張ってみるかな」と奮い立ってみる時があります。 ビジネス書さえも手に取るのが億劫になっている場合は、その時は徹底的に休むようにしています…

「さようなら」と「goodbye」

  私にとって英語は「あちら様」の言葉ですから、日本語のように由来を調べることはあまりないのですが、今回は対比の意味もあって調べてみました。 日本語の「さようなら」と英語の「goodbye」です。 「さようなら」は、もと…

体温とうつ症状との関連

  このコロナ禍のなかで、毎日の体温測定が習慣化されてきたおかげで、思わぬ発見もありました。 「37℃が私の普通」という人もいれば、「35℃台が自分の平熱だから36.5℃を超えたら微熱」という人もいて、実際にモニタリング…

高血圧患者の立ちくらみをどうすべきか?

  多くの患者にとって、血圧の管理は日々の健康維持に不可欠な要素です。 ところが、あまり厳格に血圧のコントロールを行おうとすると、立位低血圧(立ちくらみ)を引き起こすリスクがあります。 そのため、全ての患者に対して積極的…

CPAPの心血管疾患に対する再評価

  閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、夜間の息が止まることが特徴で、長期にわたる心血管疾患(CVD)のリスクを高める可能性があります。 そこで、持続陽圧呼吸療法(CPAP)がこれらの患者において大きな救いとなっていま…

心の時間速度と肉体の治癒速度

  会議が長引いたりすると、時間はまるで止まっているかのように感じられます。 一方で、楽しい時はあっという間に過ぎ去ります。 私たちの日常は、時計の針の進む「主観的な速さ」に左右されています。 「心身合一」などと言います…

カメが長寿のわけ

  「鶴は千年、亀は萬年」というように、カメは長寿の象徴として扱われています。 約2億年前、恐竜が地球を歩き、空を支配していた時代に、カメはその姿を現しました。 それは、現代に至るまで続いています。 カメの平均寿命は約1…

飛んでいる虫が灯りに集まる理由

    夜の道で、街灯の周りを虫たちが飛び回っているのを見ることがあります。 あらゆる種類の昆虫が夜になると灯りの周りに集まります。 上の絵、速水御舟の「炎舞」に描かれているような、炎に身を焼かれてしまっても、どうしても…

「老化」は細胞同士の対話で決まる?

  ヒトの身体は、一見すると個々の部品が独立して機能しているように見えますが、実際はそれぞれが密接に連携し、情報を共有しながら働いています。 臓器について言えば、脳と腸、心臓と腎臓などの間で互いに作用を及ぼしあいながら病…

現実と想像の境界

  「これは現実か、それともただの空想か?」という問いは、私たちの脳が日々直面する課題です。(哲学的な思考実験ではありません。) 視覚からの情報と想像上のイメージは、脳内で似たような神経活動を引き起こしますが、それらが生…

呼吸が強化する睡眠中の記憶

  今日紹介するのは「呼吸が強化する睡眠中の記憶」というテーマについてのお話です。 睡眠は、もちろん身体の休息だけではありません。 脳はこの時間を使って、日中の出来事や学んだことを整理し、記憶として定着させています。 研…

人はなぜ陰謀論を信じるのか?

  人はなぜ陰謀論を信じるのか? 陰謀論と言えば、最近ではもっぱらSNSを通じて拡散されていくという印象ですが、私の中では、陰謀論の総本山といえば「月刊『ムー』」が真っ先に頭に浮かびます。 5代目編集長・三上丈晴氏の著書…