「パンドラの箱」 ギリシア神話から

パンドラは、ギリシア神話の中で人類最初の女性として描かれています。 つまり、それ以前の人類は男女の区別を知らずに男だけで暮らしていたのでした。   プロメテウスがことあるごとにゼウスに反抗し、人類に味方したので…

「ピカソの目」

私が医者だから思うのでしょうか。 読んだ瞬間にニンマリと笑ってしまった、面白いと思った詩があります。 茨木のり子さんの詩です。 「小さな発見」にとても共感しましたし、なるほどと感心もしました。 そして、最後の若い医師との…

US GODZILLA

ゴジラで育った世代で、大のゴジラ好きです。   幼いころには、毎年「東宝チャンピオンまつり」の時期になると、親にねだって映画館に連れて行ってもらったものです。 当時、私にとって映画館と言えば、嘉手納に住んでいま…

ブレイン・マジック

「メンタリスト」という言葉が一般的になっているので、余計な説明も要らないでしょう。 ちょっと前なら「超能力(サイコメトリー)」と称していたマジックを操るマジシャンのことです。   もちろん、にせの超能力です。 …

モノレール延伸工事が始まっています

2019年に開通予定とのことですから、早くても5年後の開業ですね。   今の首里駅から、石嶺、経塚、前田、浦西の4駅を新設し約4.1Kmの路線が整備されるそうです。(いずれも仮称) 特に経塚駅はクリニックの近く…

ゆったりとした時間

久しぶりに映画を観てきました。 「何にも考えたくないから」と言ったら怒られそうですが、ある人気ヒーロー物の映画です。 けれども、最近はヒーロー物といえども勧善懲悪な展開はまずありえませんし 敵役も「そうならざるを得なかっ…

第117回沖縄県医師会医学会総会

来週、6月1日(日)に第117回沖縄県医師会医学会総会が開催されます。 先日、抄録集が届きました。 実は、一般演題の「膠原病」のセッションの座長をお引き受けしたものです。   午前中には脳科学者 茂木健一郎氏の…

「空のいけにえ」

遅まきながら、最近やっとサン=テグジュペリの「星の王子さま」を読んだことをお話しました。 サン=テグジュペリにとても興味が出てきて、彼の著作をまとめて読み始めたところでした。   サン=テグジュペリが好きで好きでたまらな…

ウルトラマンの故郷になりそこねた星雲

いつもそうなのですが、今日はさらになんでもない話をします。   ウルトラマンのファンには、有名なお話です。 ウルトラマンはM78星雲、通称「光の国」から地球にやってきた宇宙警備隊という設定です。 ところが、この「M78」…

梅雨とかたつむりとカエルさん

小学3年生になる甥っ子と5歳になる姪っ子。 夕食を共にしながらの会話です。 その子たちの母親(つまり私の妹)から「雨はどうして降るんだった?」というお題が出ました。   5歳の姪っ子は「くもの上にかみなり様がい…

俳句について

以前に紹介した小林凛君の書籍「ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨--11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。」に触発されて、自分も俳句を詠みたくなりました。  ところが、私にとって俳句と…

休診のお知らせ:6月13日&14日

今日は外来の休診のお知らせです。   6月13日(金)と14日(土)は、第59回日本透析医学会学術集会・総会への参加のために外来を休診させていただきます。 透析は代診医を依頼しており、通常通り行います。 ご不便…

猫の勇気と正義感

  うちのクリニックには猫好きが多く、実際に猫を飼っているスタッフが多いです。   ある朝のクッシュボール・ミーティングで 「昨日、テレビのニュースでやっていたもので、子供を襲った犬を見事に撃退して、子供を救い…

即席のみそ汁

クリニックのスタッフルームには沖縄ではあまりお目にかかれないものが置いてあります。 私のお気に入りで、とても重宝しているものです。 顆粒状になったおみそ汁。 スプーン一杯をお椀に入れて、お湯でかきまぜればOK ネーミング…

「ガリガリ君リッチ」シリーズ

実は、私は「ガリガリ君リッチ」シリーズを食べたことがありません。 けれども、その盛り上がりようは、いつも目の当たりにしています(笑)。   スタッフの一人が、その状況を熱く語ってくれました。 コンビニでその姿を…

「無の境地」

先日、娘が黒色のペンを持ち出してきて、白い紙に何やら模様を描いていました。 何とかっていう模様で、これがどこそこかで流行っているのだそうです。   間もなくして、完成品を見せてくれました。     そ…

500日目

このブログは2012年末から始めました。 ある願掛けのために毎日更新することを目標にしてきました。 数えたら、今日で500日目になります。 (沖縄本土復帰記念の5月15日に500日目になるなんて、なんてタイミングの良いこ…

「おおきなかぶ」

今年、大学生になった娘が小学1年のときの「こくご」の教科書。 なぜか院長室の本棚に置いてあります。 何気なくぱらぱらとめくってみたら、そこにロシア民話の「おおきなかぶ」が載っていました。   「おおきなかぶ」は、佐藤忠良…

五月病?

スタッフが、「先生、今日は元気ないですね。」と指摘しました。 「え?わかった?」 私の方も否定しません。 「それは、わかりますよ。」 「そうなんだよね。なんか知らんけど、テンションがあがらないんだよ。自分で元気ないってわ…

じん臓のしくみ 体の水分量を調整する方法

生物の体のしくみを知ると、この生き物の創造主はなんて精妙な設計士なのだろうと驚嘆することになります。 特に内臓器官は、そのどれもが素晴らしい個性を持っていて、その豊かさに目を見張ります。 私が腎臓内科を専門にしているとい…

サーストンの三原則

マジックをするうえで、特に初心者が守るべき3つの原則があります。 マジックを演じる時、あらかじめ演技の内容を説明してはならない。 同じマジックを同じ場所で、同じ観客の前でくりかえして演じてはならない タネあかしをしてはい…

やなせたかしさんの幻の生前追悼号

  「詩とファンタジー」の冬思号(2014 No.25)と春生号(2014 No.26)はやなせたかしさんの追悼号でした。 やなせたかしさんが生前葬を企画していたのは、有名なお話ですね。 しかし、準備の段階で東…

誉れ高き「やぶ医者」

先日、新聞を読んでいて面白いなあと思った記事がありました。 それで調べてみると、もしかしてこれは広く知れわたっていることなのかも知れないと思いはじめました。 なので、「もうとっくに知っているよ~」というお方は今日はスルー…

宮澤賢治 「永訣の朝」

  自己犠牲という言葉が偽善でなく、他者への奉仕という純粋な動機に基づくものであること。 苦悩しながら、それを願い実践し足あとを残してきた詩人が宮澤賢治なのだと思います。   最愛の妹トシを亡くした賢…

「星の王子さま」 サン=テグジュペリ

実はサン=テグジュペリ「星の王子さま」を読んだことがありませんでした。 今まで誰とは言わず、確かにこの小説をすすめられてきています。 けれども、読み(め?)ませんでした。   「星の王子さま」というタイトルに妙…