マインドフルネス瞑想で起こる脳波の変化 2024/12/07Posted inマインドフルネス, 文献 マインドフルネス瞑想と聞くと、「リラックスするための方法」と考えがちですが、実は、脳の中ではもっと複雑な変化が起こっているようです。 最新の研究によって、瞑想中の脳波変化は単なるリラックス状態だけでは説明できないこと…
スマートスピーカーが不眠治療をサポート:認知行動療法の新しい形 2024/10/06Posted inマインドフルネス, 心理学, 文献 乳がんサバイバーの約30%から50%が不眠症を抱えていると言われています。 これは、治療の副作用や精神的ストレスが関係しているためです。 従来、不眠症に対しては認知行動療法(CBT-I)が効果的とされていますが、専門…
デジタルマインドフルネスが心を癒す 2024/08/27Posted inマインドフルネス, 文献 「マインドフルネス」と聞くと、静かな場所で瞑想する姿を思い浮かべるのが普通ですね。 けれども、スマホアプリで「マインドフルネス」と検索すると、それこそ星の数ほどアプリがあがってきます。 「デジタル・マインドフルネス」…
「触れること」の希薄な世界 2024/04/10Posted inマインドフルネス 仏教では五感こそが苦の原因であるとする教えがあります。 「五蘊苦」と呼ばれるものですね。 五蘊とは、色(視覚)、受(触覚)、想(嗅覚)、行(味覚)、識(聴覚)の五つの要素を指します。 これらの要素は、私たちが世界を認…
瞑想と腸内環境(細菌叢) 2024/02/19Posted inマインドフルネス, 文献 いろいろな文献を読んでいると、「マジか?」と思えるようなものに出くわします。 研究の発想が面白いものや、「そこまでやるか!」と唸ってしまうようなものもあって、研究者たちの偉大な知識欲に脱帽するばかりです。 今日紹介す…
若者の孤独感への対応策 2024/02/17Posted inマインドフルネス, 心理学, 文献 誰もが「孤独」を感じる時があります。 そして、私のような昭和の人間は「孤独をどうこうするのはその人次第」という態度をとりがちなのも事実です。 もちろん、そういう認識でいること自体が、浅薄です。 近年の研究によると、「…
「禅」への憧れ 2024/01/17Posted inマインドフルネス 私のブログを読まれている方は薄々勘づいておられると思いますが、私は「禅」に憧れがあります。 まず、禅の基本は「サンガ」、つまり「コミュニティ」です。 これは、私たちが他者との関係性を通じて自己と相手を理解することが可能と…
「ステージフライト」への備え 2023/12/19Posted inマインドフルネス 「ステージフライト」という言葉は、英語の「stage fright」から来ています。 つまり、舞台や人前でのパフォーマンスに対する不安や恐怖を指します。 具体的には、人前で話す、演奏する、演技するなどで緊張し、あがってし…
看護師とペットとの絆 2023/12/16Posted inマインドフルネス, 健康, 文献 現代社会で、私たちはさまざまな形で心のケアを求めています。 一方で、ペットとの交流は幸福感を高めると言われていますし、実際、多くの人がペットとの時間を過ごしています。 では、このペットとの絆が、特に看護師のような心身とも…
「達成意識」と「覚醒意識」 2023/09/09Posted inマインドフルネス 「達成意識」と「覚醒意識」という対の言葉があります。 「達成意識」とは目標に向かって突き進むもの、「覚醒意識」とは人生の指針を見つけるものとして捉えてください。 この二つの意識は共存していて、バランスを取りながら、私…
不安を鎮め、現在に生きる:「5-4-3-2-1メソッド」 2023/08/26Posted inマインドフルネス 日々の生活の中で、不安はしばしば私たちの心を乱します 「マインドフルネス」が、その不安を和らげ、今の瞬間に意識を引き戻す力を持つということはわかっているのだけれど、実際にどうやったらいいのかわからないという方は多いか…
「放下(ほうげ)」 2023/08/08Posted inマインドフルネス 仏教に「放下(ほうげ)」という言葉があります。 これは、心の中に持っている執着や不要な思考、心配、感情などを手放すことを意味します。 過去の後悔や未来の不安から解放され、現在の瞬間に集中し、心の平和を得るための方法と…
感謝の効果 2023/06/28Posted inマインドフルネス このブログで何度も言っているように、人生は、困難と喜びが絶え間なく訪れます。すべてが期待通りに進まないのが人生です。 今の時代、この不満感は、ソーシャルメディアによってしばしば煽られてしまいます。理想的な仕事に就くこ…
「無上の幸せとは」ダンマパダから 2023/05/12Posted inマインドフルネス 今日は「法句経(ダンマパダ)」から。第二章「はげみ」にある偈です。 二三 道に思いをこらし、堪え忍ぶことつよく、つねに健(たけ)く奮励する、思慮ある人々は、安らぎに達する。これは無上の幸せである。 今回は試み…
「渾沌の死」 2023/04/28Posted inマインドフルネス 「荘子」の「応帝王」に「渾沌の死」というお話があります。 南海の帝を儵(しゅく)、北海の帝を忽(こつ)、中央の帝を渾沌(こんとん)と呼んでいます。儵と忽はたびたび渾沌の領地で会合していました。渾沌のもてなしに感謝…
哲学と禅 2023/04/20Posted inマインドフルネス, 哲学 哲学者のフッサールは「意識は志向性を持っている」と言いました。言い換えると、意識は常に何かについて向かっているということです。 人間の意識は対象(何か)に向かって「志向」しており、その志向が対象(何か)に関する判断の…
「投身飼虎」(ジャータカより) 2023/04/18Posted inマインドフルネス 「ジャータカ」は古代インドの仏教説話を集めたものです。釈尊が前世において菩薩であった時にどんな善行を重ねてきたのかをつづったものです。 釈尊が前世で幾多の生を重ねるうちに、象、サル、孔雀、うさぎや魚などの動物として生…
「薪は薪、灰は灰」 2023/03/31Posted inマインドフルネス 道元の「正法眼蔵」を禅の指南書としてではなく、哲学書として読むとそれほど難解ではなくなると教えてくれたのは、ひろさちやさんでした。(「100分de名著」ブックス 道元 わからないことがわかるということが悟り) そ…
「振れ幅を小さくする」 2023/03/24Posted inマインドフルネス ある一流のアスリートがこんなことを言っていました。 「人に期待しないから、自分は心が折れることがない。人の評価を気にしないので、人の言動で動揺することがない。」 メンタルというのは振れ幅が小さいほど、安定しているもの…
「PERMA」 2023/03/23Posted inマインドフルネス この本の中で、セリグマンは「ウェルビーイング理論」について語っていて、そこには五つの要素があるとしています。 その五つの要素の頭文字をとって「「PERMA」と表します。 「PERMA」~幸せのための五つの条件…
「八大人覚」 2023/03/15Posted inマインドフルネス 道元が著した「正法眼蔵」の最終巻は「八大人覚」(はちだいにんがく)について述べられています。 諸仏は是れ大人(だいにん)なり 大人の覚知する所、ゆえに八大人覚と称す この法を覚知するを涅槃の因と為す 我が本師釈迦…
「三界の狂人、四生の盲者」 2023/03/14Posted inマインドフルネス 空海の「秘蔵宝論」(ひぞうほうやく)の序論の末尾の一節です。 三界の狂人は狂せることを知らず 四生の盲者は盲なることを識らず 生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに 暗く死に死に死に死んで死の終りに冥し 「三界…
「あること」の練習 2023/03/12Posted inマインドフルネス 「そこに存在するだけでいい」というのは、慰めの言葉ではなくて、本当です。 「歳は取りたくないもんだ」とついもらしてしまう人の気持ちもわかりますが、何かを「すること」が全てではなくて、ただ「あること」に重きをおく価値観…
「ひとりなり」 2023/02/27Posted inマインドフルネス 鎌倉時代の僧侶、一遍上人の言葉です。 生ぜしもひとりなり 死するもひとりなり されば人と共に住するも独りなり そいはつべき人なき故なり 捨聖(すてひじり)と呼ばれた一遍上人。 自らの家を捨て、家族を捨て…
抜けないループ 2023/02/23Posted inマインドフルネス 自分が「いい習慣」だと思っていたことが、あることがきっかけで頓挫して、それ以降しなくなってしまうことは、残念ながらよく経験します。 例えば、ウォーキング。 出勤前の朝のウォーキングを1週間以上続けていて、自分でも「い…