個人史ドキュメンタリー

  いつも他愛のない話ばかりですが、今日は輪をかけて他愛のない話をします。   しかも、ずっと思っていることなので、ひょっとしたら以前にしたことがあるかも知れません。   人は死ぬときに(死んだあとに?)四十九日間は迷っ…

ご機嫌

  最近知ったのですが、「機嫌」という言葉はもともと仏教からきた言葉なのだそうです。   私たちが使う「機嫌」とは、辞書にあるように「表情や言葉、態度にあらわれる、その人の気分のよしあしのこと」を言います。「ごきげん」と…

「The Beatles : Get Back」第3話

  私の興奮がまだ続いていて、それ以外の話題は考えられないので、くどいのを承知で、今日もまた「The Beatles:Get Back」の話題です。   昨日、シリーズ最後の第3話を観ました。 シリーズ全体を通してのクラ…

映画「ザ・ビートルズ:Get Back」

  世界中のビートルズ・ファンと同様に、木曜日からざわついています。 (戦略だと分かっていながら、この日の為にディズニープラスに入会したのですから。) ピーター・ジャクソン監督(『ロード・オブ・ザ・リング』などの有名な映…

ワイヤレス・イヤホン

  私の耳はイヤホンに向いていないらしく、昔から動かなくてもポロポロ落としてしまいます。 それに加えて、自動車のエンジン音をはじめとした生活音を遮断するのが怖くて、イヤホンをつけて外に出たくないために、ランニングどころか…

運動の秋

  「スポーツの秋」とはよく言ったものだと思います。 10月まではジョギングするのも気乗りがせず、外に出るのも億劫になっていました。それではいかんと、なんとかモチベーションをあげようとプレイリストの曲を工夫したり、運動に…

「天辺の月」

  今日は、私の好きな禅語を紹介します。   「八風吹けども動ぜず 天辺の月」   八風とは、人の心を揺さぶる、次の八つのことを言います。   1)利:目先の利益 2)誉:名誉をうける 3)称:称賛される 4)楽:様々な…

「わかったつもりでわかっていない」

  室町時代の浄土真宗の僧、蓮如の言葉です。(「蓮如上人御一代記聞書」より)   (213) おなじく仰せにいはく、心得たと思ふは心得ぬなり。心得ぬと思ふは心得たるなり。弥陀の御たすけあるべきことのたふとさよと思ふが、心…

詩「昨日はどこにもありません」

  詩人 三好達治の「昨日はどこにもありません」   山崎まさよしの「One more time, One more chance」はストレートに「君の姿」を探し回っていますが、この詩は真逆です。   むしろ、愛する者へ…

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』

  映画『DUNE/デューン 砂の惑星』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)にハマっています。 映画館でパンフレットを購入し(これがなかなか良い出来なのです)、フランク・ハーバートの原作を今さら購入して読み進めています。 原作は…

「ひばりと農夫」

  イソップ寓話から。 「ひばりの引っ越し」あるいは「ひばりと農夫」というタイトルで知られた寓話です。     ひばりが広い麦畑の真ん中に巣をつくっていた。すでに冠も生え羽根も強くなったヒナを、その巣で育てていた。 農夫…

ほぼ皆既月食

  何気ない動作が思い出すきっかけを作ったりもします。 夕方、暗くなった空を見上げた途端に(そういえば!)とひらめきました。 今日は「ほぼ皆既月食」がみられる日だと、ネットニュースで拾い読みしていたのを思い出したのです。…

小説「いのちの初夜」

    著者の北条民雄は1914年生まれ。 若くしてハンセン病を患った北条民雄は、絶望を抱え、半ば強制的に収容施設に入所させられます。 自分の運命を呪い、一度は自殺すら考えた絶望の淵から救い出したのは、文学に対する止めど…

詩「窓の下」

  詩人 高田敏子さんの作品を読むと、懐かしい気持ちで心が満たされます。 自分が小学生の頃の空気感を、勝手に重ね合わせて共感しまくるのです。 「懐かしい」のは、その描写に体験を重ねながら、自分が子どもの頃の感覚を思い出し…

心身のダメージ

  子どもが転んでも擦り傷ぐらいで済むものですが、大人になって転ぶと結構ダメージが強いものです。   休日に差し迫った用事がなかったので午前中に少しジョギングをしようと外に出ました。 クリニックから経塚交差点の方へ進み、…

予言の妖怪

  日本には、昔から「アマビエ」のように大異変を予言したり疫病退散の力を発揮する妖怪や予言獣と言われるものがいくつか存在しています。 肥前国の「神社姫」や平戸の「姫魚」。アマビエと同類と考えられている「アマビコ」など。 …

「人間臨終図巻」

  誰だったか思い出せませんが、闘病生活を送る中で「病気だから死ぬのではない。人間だから死ぬのだ」と言った方がいらしたそうです。 「ユーモアとは『にもかかわらず笑うこと』」で知られる「死生学」を広めたアルフォンス・デーケ…

悪いこと

  哲学者 池田晶子さんの本を読みました。   生きていれば良いこともある という俗言 裏返し、生きていれば悪いこともある   幸福と生死とは無関係である ということを知ることが幸福なのである   哲学者の思索日記からの…

個別接種の終了

  本日で当院で予約された新型コロナワクチンの個別接種2回目がすべて終了しました。   日常診療と同時並行で行ってきたので、一般の患者さんの協力が得られなければできなかったことでした。また、ワクチン接種希望者の方々も、ほ…

「ましての翁」

  鴨長明は平安時代末期から鎌倉時代にかけての歌人・随筆家として知られています。 「方丈記」の作者として、私などは学生時代に国語か社会の教科書でしか目にしたことがない名前ですが、ほかにも仏教説話集である「発心集」などがあ…

「ものぐさハインツ」

  グリム童話には、ちょっと思い出しただけでも「カエルの王様」「狼と7匹の子やぎ」「ヘンゼルとグレーテル」「赤ずきん」「シンデレラ」など、よく知られた作品がたくさんあって、知らない話はないんじゃないかと思うほどです。 そ…

光の好きなのと嫌いなのと

  ゴッホが遺したとされる名言は数々ありますが、私は次の言葉が好きです。 「虫だって光の好きなのと嫌いなのと二通りある。人間だって同じだ。皆が皆、明るいなんて不自然だ。」 検索しても元のオリジナルの言葉が探せなくて、日本…

成熟な防衛機制

  精神的に健康を保つための回復力(レジリエンス)については、その構成要素について大まかに次のようなものが挙げられています。 粘り強さ、期待感、目的意識、一貫性、未来への信念、健全な動機、たくましさなど。 共通しているの…

ミュージカル「OVERCOME 3」

  昨日は両親とミュージカル「OVERCOME 3」を観てきました。 (11月12日(金)23:59までのアーカイブ配信もありますのでご興味のある方はご視聴ください、一番下にリンクを貼っておきますね。)     まずは公…

開院9周年を迎えました

  次に紹介するのは、映画「楢山節考」や「黒い雨」「カンゾー先生」で知られる今村昌平監督の言葉だそうです。   回り道なんてものはないと思う。その回り道がまっすぐな道だと思えば まっすぐな道だと思う道が、本当は回り道では…