なぜ皮肉がわかると、人は安心するのか―ブラックユーモアと不安の関係を調べた心理実験 2026/03/11Posted in心理学, 文献, 日常 宴席でブラックジョークを口にした瞬間、場の空気が変わったことがあります。 笑った人と、表情を固めた人が、同じテーブルにいました。 笑えなかった側は「センスがない」と思われたかもしれません。 笑った側は「空気が読めない…
くり返さない秩序は、結晶と呼べるのか― 博物館の箱から始まった、宇宙46億年のミステリー 2026/03/10Posted in文献, 歴史, 科学 ある日、イタリアの博物館の地下で、一つの箱が開けられました。 その箱には、古い岩石のかけらがいくつか入っていました。特別な展示品でもなく、ただの鉱物標本として保管されていたものです。 ところが、その小さな粒を顕微…
一歩目、足の着き方が、すべてを変える ― ティラノサウルスの接地様式と歩行運動学 2026/03/09Posted in文献, 生物, 科学 ランニングを始めてマラソン大会に出るようになると、少しでも効率よく走りたいという欲が出てきます。 YouTube動画や書籍で「かかと着地」や「フォアフット(つま先着地)」という言葉を目にするのも、そのころです。 …
孤独になると、なぜ人は過去を思い出すのか ―ノスタルジア研究が見つめた「切れない構造」 2026/03/08Posted in心理学, 文献, 日常 三月になりました。 街を歩いていると、ふいに花束を抱えた人の姿が目に入りました。 晴れやかな表情。写真を撮る家族。 卒業式の帰りなのでしょう。 その光景を見ていると、自分のあの頃を思い出します。 教室の空気。友だちの…
秘密は隠すより、思い出すほうが重い―心がさまようとき、気分はあとから下がりやすい 2026/03/07Posted in心理学, 文献 誰にでも、口に出せないことのひとつやふたつはあるものです。 人はそれを話さずにいると、「守っている」と感じます。 口に出さなければ、秘密は保たれている、と。 けれど、本当にそうでしょうか。 秘密がいちばん重く感じ…
地図は、どこへ消えたのか―生成AI時代の「空洞化した心」と判断の主語 2026/03/06Posted inAI, 文献, 神経科学 スマホの地図アプリを使うと、目的地には着きます。 けれど、どの方向から歩いてきたのかを説明できないことがあります。 音声案内に従えば迷いません。 「次は右です。」「三百メートル先を左です。」 場所は見つかる。 しかし…
宇宙は乱れていく。それでも、なぜ複雑になるのか―機能的情報という考え方から見る宇宙の進化 2026/03/05Posted in文献, 科学 朝、台所でお湯をわかします。 やがて気泡が立ち、蒸気がのぼる。 放っておけば、熱は部屋に広がり、やがて冷めていきます。 これがエントロピー増大、すなわち第二法則の世界です。 秩序はほどけ、差はならされ、全体は均されて…
動ける人と、動けなくなる人のあいだ―7つのがん種・1万7141人を10年以上追跡した診断後運動とがん死亡 2026/03/04Posted in健康, 医療全般, 文献 がんと診断されたとき、多くの人はまず「安静にしなければ」と感じます。 体は治療の副作用で消耗し、気力も落ちています。 周囲も「無理しないで」と言います。 運動どころか、日常の買い物や散歩さえためらう人は少なくありませ…
「自分のものだけ、許される」―嫌悪は“におい”ではなく、“境界”を嗅いでいる 2026/03/03Posted in心理学, 文献, 日常 他人のおならの匂いは耐えがたいのに、自分のそれはなぜかそこまで気にならない。 この非対称は笑い話のようでいて、妙に引っかかります。 刺激は同じはずなのに、反応が違う。 私たちは本当に匂いに反応しているのでしょうか。 …
食べる回数は、体を変えるのか―3食か、こまめに分けるか。研究が見た「空腹」とのつきあい方 2026/03/02Posted in健康, 文献, 日常 昼前になると、少しそわそわします。 お腹が鳴る。集中力が落ちる。イライラする。 私たちはその感覚を「よくないもの」だと思いがちです。 だから、なるべく空腹にならないように食べます。 3食きちんと。あるいは2時間おきに…
先延ばしにも、意味があるのかもしれない―成人237人が示した「すぐに答えを出さない力」 2026/03/01Posted in心理学, 文献 やらなければいけないことがあるのに、なぜか手をつけない。 机に向かっているのに、別のことを考えている。 あとでやろう、と言いながら時間が過ぎていく。 そんな時間を、私たちは「無駄にしてしまった時間」と呼びます。 …