大規模言語モデルは意味を理解しているか?

  AIは「意味」を理解しているのでしょうか。 これは単なる技術的な問題ではなく、私たち自身が「知性」とは何か、「思考」とはどうあるべきかといった哲学的な問題にも通じている気がします。 現代のAI、特に大規模言語モデルは…

高血圧と認知機能

  高血圧と認知機能。 この2つは一見関連性が薄いように思えますが、新たな研究がその繋がりを明らかにしています。 高血圧はしばしば「無症状の殺人者」と呼ばれます。 その影響が心臓や血管だけでなく、脳にも及んでいる可能性が…

「ポジティブ錯覚」

  人々が自分に対して持つ「ポジティブ錯覚」 これは、「自分の能力や未来に対して楽観的に考える傾向がある」という現象です。 この錯覚は、20 代、30 代から年齢が上がるにつれて強くなることが研究で明らかにされています。…

ものを見るということ

  今回は「なぜ私たちにはものが見えるのか?」という問いについて考えてみます。 私たちは目を通して、光を電気信号に変換し、脳で処理しています。 しかし、このプロセスには多くの不思議が隠されています。 たとえば、私たちの目…

「思っているほど倫理的でないかも」TEDxトーク

  FBI の退職エージェントであるマイケル・フッド氏による TEDx の講演です。 彼の専門は金融犯罪で、人々がどうして倫理的にふるまわないのか、その理由を解き明かすために労力を注ぎました。 彼の話は、私たちが思ってい…

「無意識の構造」

    夢と無意識。 これらの言葉には、人間の心の奥底に潜む謎と魅力が詰まっています。 河合隼雄さんの著書『無意識の構造』から、この興味深いテーマについて考えてみたいと思いました。 夢は、眠っている間に無意識が活性化され…

琉球キングス優勝!

  週末は、沖縄は琉球ゴールデンキングス一色でした。 Bリーグのファイナルで、琉球ゴールデンキングスが千葉ジェッツを下し、見事Bリーグ初優勝を手に入れました。 「史上最強」ともいわれる千葉ジェッツを相手だからこそ、さらに…

不安の本音

  私たちの人生は、さまざまな不安とともに歩んでいるものです。その中でも、病気や老いへの不安は、特別に心に重くのしかかります。 心理学者の加藤諦三氏は著書「不安をしずめる心理学」で、悩みを抱える私たちが実は助けを求めてい…

「いくつになっても脳は鍛えられる」

    この類の書物には、必ず「医療的診断や治療に利用できる情報は何も含まれていない」という注意書きが添えられているものです。 教育的な情報を提供するという目的で書かれていますし、私たち読者もそのような心構えで読まなけれ…

映画「BLUE GIANT」

  休日で時間が空いたので久しぶりに映画館に行ってきました。 恥ずかしながらノーチェックだったのですが、巷の評判を拾うとすごく高評価のアニメ映画です。 「BLUE GIANT」 原作は音が聴こえる音楽漫画として有名ですし…

ウォーキングのすすめ

  このコロナ禍で明らかになったことは、人はじっとしていると幸せではなくなってしまうということがわかってしまいました。 2年前のステイホームの時期には、極端に外出の機会が減ってしまいました。その時に問題になったのは、高齢…

「どうしようもないわたし」

  そんなに明るくない私でも、自由律俳句の大家と言えば2人の名前は出せます。国語の授業で習った「咳をしても一人」の尾崎放哉と、行乞行脚で各地を遍歴し放浪日記を残した種田山頭火です。 本当にしてはまずいけれども「放浪」に憧…

シャワーを眼にあてる

  都市生活レポート「シャワーによる眼の疲労回復効果」という記事を見つけました。 これは10年前の平成24年の広報ですから、すでに巷に知れ渡っているお話なのかも知れませんね。(恥ずかしながら、私は知りませんでした。) こ…

Never Give Up

  今朝は感動と興奮で1日がスタートしました。 ワールド杯サッカーの日本 vs スペイン。グループリーグの大詰めの一番。 見事で感動的な勝利でした。特に2点目の三苫選手のゴールラインでの折り返しの場面では、今大会から導入…

「いい選択」の条件

  例えば、次の文章を読んでどんな印象を持つでしょう。 1)気分がよくなる。 2)自分の幸せが優先されている。 3)自分が被害を受けない。 私は正直に言って「なんて身勝手なやつなんだ」と思ってしまいました。自分の都合が強…

違いを受け入れる

人は、お互いの違いについて問題視する必要はありません。 たまに、自分の正しさを証明しようとするかのように「違っていること」を殊更に取り上げて問題視する人を見かけます。 その人は、不安なのでしょうか。それとも、怖いのでしょ…

後悔しないように

真理のことば(すなわち「法句経(ダンマパダ)」中村元著から。   もしも為すべきことであるならば、それを為すべきである。それを断乎として実行せよ。行ないの乱れた修行者は、いっそう多く塵をまき散らす。(313) 悪いことを…

意志の力

ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードの自分を変える教室」は、出版された2012年にパーっと読んで、長く本棚の隅っこに放置してあったのですが、最近同じ著者の新刊の本を読んだというのもあって、また読み返してみました。 「意…

前後即因果の誤謬

池田晶子さんの著書のなかで、こんな文章がありました。   人は誰も自分の見たいものしか見ることができない。科学を好む者は科学により、オカルトを好む者はオカルトにより。その意味で誰も自分の「偏見」により世界を見ている。その…

困っていない?

男性に多いように思うのですが(そういう私もそうです)周囲に助けを求めることをしない人がいます。 簡単な例えで言うと、初めての土地で目的地への道を人に訊ねることをしません。 スマホのGPSを頼りに、孤軍奮闘、いつまでもグル…

知覚の多様性

5、6年前のお話なので、あるいはこのブログにも投稿したことがあるかも知れません。 世界的に話題になった写真がありました。 青と黒色のドレスなのか、白と金色のドレスなのか、二つのグループに分かれた写真です。   結局、どん…