お酒を飲んだ翌日の「ウツな気分」 2024/11/30Posted in健康, 文献, 日常 楽しいお酒の翌朝、強烈な落ち込みや不安感に襲われた経験はありませんか? もちろん、頭痛や倦怠感は、二日酔いの典型的な症状です。 しかし、さらに、漠然とした不安感や、何か重大なミスを犯したかのような罪悪感に苛まれること…
コーヒーは認知症予防に効果あり? 2024/11/29Posted in文献, 日常, 神経科学 カフェインは、多くの人々にとって(もちろん私にとっても)不可欠ともいえる存在です。 コーヒーや紅茶、エナジードリンクに含まれるこの化合物は、覚醒作用や集中力の向上などの効果が知られています。 しかし近年、カフェインが…
古代エジプトの壺に隠されたサイケデリックな秘密 2024/11/28Posted in文献, 日常, 科学 このブログで「古代エジプト」の話題を扱う機会はあまりないのですが、手当たり次第に読み漁っていると、たまに興味を引きつける文献にぶち当たります。 とにかく「古代エジプトの謎」は、常に研究者たちの興味を引きつけているので…
血圧が高いと認知症のリスクがあがる 2024/11/27Posted in健康, 医療全般, 文献, 神経科学 「血圧が高いと認知症のリスクが上がる」という話があがってきました。 血圧管理を啓蒙する医療者が、またまた大げさなことを言いだしてきたなと思う方もいるかも知れませんが、極めてマジメなお話です。 最近の研究で、血圧と認知…
空気清浄機は感染症を防げるのか?高齢者施設での実験 2024/11/26Posted in健康, 医療全般, 文献 高齢者施設での感染症対策といえば、手洗いやマスク着用が一般的ですが、室内の空気を「清浄」に保つことがどれだけ効果的かはあまり知られていません。 そんな中、オーストラリアで「空気清浄機」が感染予防に役立つかを検証する…
インフルエンザワクチンは家庭内感染を防げるか? 2024/11/25Posted in医療全般, 文献 最近ピークが過ぎたとはいえ、インフルエンザは毎年多くの人が感染する身近な病気です。 特に流行期には、家庭内での感染拡大が心配です。 インフルエンザワクチンはこうした家庭内感染を防ぐ効果があるのでしょうか? 今回は、研…
医療の現場で「使ってはいけない言葉」を意識すること 2024/11/24Posted in医療全般, 文献 あまり想像できないかも知れませんが、医者が病気になって他の医者にかかるとき、その言葉のやり取りで、実はひそかに自分の診療態度を反省することがあります。 「こんな声がけは安心感を与えてくれる。私はそうしていただろうか」…
静的ストレッチで筋肉が育つ? 2024/11/23Posted in健康, 文献 「ストレッチって、柔軟性を高めるためだけのもの」 きっと多くの方がそう考えるでしょう。 体がコリ固まってしまったと感じた時や、運動前に体をほぐす手段としてストレッチを取り入れている方も少なくないはずです。 けれども、…
結婚と幸福な老後の関係:性差の分析 2024/11/22Posted in健康, 文献 「どのような生き方が老後の幸福に結びつくのだろう?」 誰もが一度は考える問いかも知れません。 誰かと一緒に過ごすこと、一人で自由を楽しむこと、それぞれに良さがあるでしょう。 ところが、それが実際にどのように幸福な老後…
夜間の足のつりにビタミンK? 2024/11/21Posted in医療全般, 文献 夜、寝ている最中に急に足がつって目を覚ます――アレを経験すると、結構恐怖です。 足を伸ばして必死にもだえ耐える時間がなんとも長く感じます。 夜間の足の痙攣(NLC: Nocturnal Leg Cramps)は多くの…
退職と孤独:ヨーロッパにおける現状 2024/11/20Posted in健康, 文献, 日常 退職は人生における大きな転換期であり、生活の質に大きな影響を与えます。 中でも、孤独感は高齢者の健康や幸福度を左右する重要な要素となります。 ヨーロッパでは、高齢者の孤独が深刻化しており、政策立案者たちもこの問題…
AIが紡ぐ詩の世界:谷川俊太郎さんを偲んで 2024/11/19Posted in文献, 詩・文学 詩人・谷川俊太郎さんが2024年11月13日に逝去されました。 謹んでお悔やみ申し上げます。 彼の作品「二十億光年の孤独」や「生きる」は、多くの人々に深い感動と励ましを与えてきました。 詩は、私たちの心に響く特別…
狩猟すればするほど増えてしまう?コヨーテの数の不思議 2024/11/18Posted in文献, 生物 「たくさん狩猟すれば減るはず」……そんなイメージがある野生動物ですが、ある動物に関してはそうではないという、興味深い結果が出ています。 その動物とは、アメリカ各地に生息するコヨーテ。 日本ではあまり馴染みのないコヨー…
「イヤーワーム」の音程は正確だった! 2024/11/17Posted in文献, 神経科学 道を歩いていて、何の前触れもなく「ボヘミアン・ラプソディ」や「イマジン」が頭の中で流れ出したことはありませんか? イヤーワームとは、意識せずに湧き上がる音楽的イメージのことです。 そして、ほとんどの人は、その音楽の正…
慢性腎臓病とミネラル代謝異常 2024/11/16Posted in文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)は、体内のミネラルバランスを崩し、骨を弱くしてしまいます。 この状態は「CKD-ミネラルと骨障害(CKD-MBD)」と呼ばれ、骨折のリスクを高めるだけでなく、心血管疾患にもつながることが知られてい…
没個性化の時代?20年間の調査でわかったこと 2024/11/15Posted in心理学, 文献 私たちは皆、他人とは違う自分らしさを表現したい、特別な存在でありたいという気持ちを少なからず持っているものです。 心理学では、この「他人と違う自分でありたい」という欲求を「個性化の欲求」と呼んでいます。 心理学者…
「永続性有機汚染物質」:PFASが腎臓に与える影響 2024/11/14Posted in文献, 腎臓のこと 最近、 PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物) という言葉がニュースなどで取り上げられる機会が増えてきました。 PFASは、フライパンのコーティングや食品包装、消火剤など、私たちの身の…
COVID-19後遺症:疲労感と認知機能障害はいつまで続くのか? 2024/11/13Posted in文献, 新型コロナ COVID-19の後遺症は、感染から数か月経っても続く様々な症状を指し、世界中で多くの人が苦しんでいます。 中でも、疲労感や認知機能障害は日常生活に大きな影響を与える深刻な症状です。 ドイツのハノーバー医科大学の研究…
認知機能低下を遅らせる「新たな方法」 2024/11/12Posted in文献, 神経科学 年を重ねていくに従って、認知機能に対する不安は、多くの人にとって当然のことと言えます。 今回、トロントの研究チームが、特にリスクが高い人々に対して、この低下を遅らせる新しい方法を開発しました。 その方法とは、「認知リ…
暑さと薬がもたらす体温上昇のリスク 2024/11/11Posted in医療全般, 文献, 日常 やっと少しずつ秋の気配が感じられる時期になりましたが、日によっては熱中症の危険を感じる時もありますし、まだ油断はできません。 最近のような季節の変わり目には、どうしても体温調節が追いついていない印象があります。 加え…
少量でも安心できない?お酒と認知症の関係 2024/11/10Posted in健康, 医療全般, 文献 お酒は、適量であれば健康に良いという説もありますが、最近の研究では、飲酒量が多いほど認知症のリスクが高くなるという結果が出ています。 この研究はイギリスのデータベースを基に、30万人以上の飲酒者を約13年間追跡し、ア…
オンライン・ヨガで腰痛が和らぐ?慢性腰痛に新たなアプローチ 2024/11/09Posted in健康, 文献 長引く腰痛に悩まされている方は多いのではないでしょうか? デスクワークや運動不足など、様々な要因で起こる腰痛は、日常生活の質を大きく低下させてしまいます。 腰痛に悩む人が多い一方で、「こんなに痛み止めばかりを飲んで大…
BMIが脳年齢を左右する? 2024/11/08Posted in健康, 文献 ダイエット中は体重計の数字ばかりが気になるものです。 実は BMI(体格指数) が 脳の健康 にも大きく関わっているようだという報告がありました。 今回ご紹介するのは、16年間にわたる追跡データをもとに、体格指数…
猫はヒトの言葉を理解している? 2024/11/07Posted in文献, 日常, 生物 猫を飼っている人なら、「この子は私の言葉を理解しているのかも」と感じたことがあるのではないでしょうか? 実は、最新の科学的研究が、その直感を裏付けるような興味深い結果を示しています。 日本の研究チームが発表した論…
「やせ薬」が実はヒトの健康のカギとなる 2024/11/06Posted in健康, 医療全般 かつて「やせ薬」というと、単に体重を減らすためだけのものというイメージがありました。 しかも、安易に「やせ薬」を求める人は、痩せる努力をしない怠け者のような見られ方をされていたように思います。 しかし、抗肥満薬の研究…