昔と今、認知症のなりやすさに変化? 2025/06/13Posted in医療全般, 文献, 神経科学 歳をとるということは、ヴィンテージワインが静かに熟成していくようなものかもしれません。 ただ、ときにはそのコルクが予想よりも早く緩んでしまうように、人生にも予想外のことが起きてしまうことがあります。 そんなとき、「認…
ごはん、パン、麺…どう食べるのが正解? 炭水化物の「質」が元気な未来を左右するかも 2025/05/28Posted in健康, 医療全般, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 「いつまでも健康で、ぴんぴんころりを目指したい」——そんな願いは、誰にでもあるものです。 食事が健康に深く…
薬でいっぱいの引き出しを整理する―高齢者のための安全な薬選び 2025/05/27Posted in医療全般, 学会・研究会, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 歳を重ねるごとに、知らず知らずのうちに薬の数が増えていく。それはどこか、気がつけば自宅の引き出しにペンが溜…
心房細動を早く見つけるということ〜最新研究が静かに語るスクリーニングの可能性と課題〜 2025/05/25Posted in健康, 医療全般, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 心臓は、黙々と働くタイプの臓器です。 毎日、昼夜を問わず動き続け、血液を身体の隅々にまで送り届けます。 し…
朝飲むか、夜飲むか―高血圧治療の小さなドラマ 2025/05/21Posted in健康, 医療全般, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 高血圧と診断されたら、毎日薬を飲み続ける生活が始まります。 服用のタイミングについては、処方箋に「朝食後」…
女性3万人の調査で判明―食事で変わる大腸憩室炎リスクの真実 2025/05/13Posted in医療全般, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 「大腸憩室炎」という病気があります。 これは大腸の壁が外側に飛び出して袋状になった「憩室」に炎症が起きる病気…
ワクチン接種、どちらの腕にしますか?どちらが正解? 2025/05/06Posted in医療全般, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 ワクチン接種を受けるとき、「どちらの腕にしますか?」とよく訊かれますね。 「前回は左腕だったから今回は右にし…
なぜヒトの傷は治りにくいのか? – 動物との比較から見えてきた意外な進化の話 2025/05/05Posted in医療全般, 文献, 生物 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 擦り傷、切り傷。生きていれば誰もが経験する傷ですが、どうやら人間の傷の治り具合は他の動物と比べてかなりゆっく…
飲んでないのに酔っ払い?―不思議な自家醸造症候群 2025/04/30Posted in医療全般, 文献 ある日突然、飲んでもいないのに酔っぱらったような症状が現れる――そんな不思議な病気が実際にあります。 「オートブリュワリー症候群(ABS、日本語では『自家醸造症候群』とも呼ばれます)」という病気です。 実はこれ、海外…
帯状疱疹ワクチン接種が認知症予防に役立つ? 2025/04/27Posted in健康, 医療全般, 文献, 神経科学 歳を重ねるにつれて、健康の悩みは増えるものです。 特に「最近物忘れが多いな」と感じると、認知症のことが頭をよぎることもあるでしょう。 そんな中、最近の研究で帯状疱疹のワクチン接種が認知症予防に役立つ可能性があると…
健康なあなたも無視できない血糖値と脳の関係 2025/04/25Posted in健康, 医療全般, 文献 健康診断の結果は、通知表を受け取る小学生のように、いつも私たちを落ち着かない気分にさせます。 特に気になるのが「血糖値」。 糖尿病ではないとしても「少し高め」と指摘されることがあります。 日本人間ドック学会では、糖化…
心不全患者さんの飲水制限はどこまで必要か 2025/04/23Posted in医療全般, 文献 心不全の治療では、長い間「水分を控えるように」と言われ続けてきました。 でも最近の研究結果がちょっと面白い方向を示しています。 オランダのラドバウド大学医療センターのローランド・ファン・キメナーデ博士らによる研究…
CGMの測定値、信じすぎていませんか? 2025/04/19Posted in医療全般, 文献 CGM(持続血糖測定器)とは、皮膚の下の組織にある間質液のグルコース濃度を連続的に測定する機器です。 通常、血糖測定というと文字通り血液の糖を測定するものですが、CGMの場合はその辺が少し違っています。 500円玉ほ…
マスクの下の笑顔:子どもたちに影響はあったのか 2025/04/17Posted in医療全般, 文献, 新型コロナ, 神経科学 新型コロナウイルスの影響で私たちの日常が大きく変わってしまったことは、みんなが経験したことですね。 マスクで顔が半分隠れるのが当たり前になって、人と会う機会も減ってしまいました。 大人でさえ戸惑う状況でしたから、小さ…
咳が止まらない - 頑固な咳 2025/04/16Posted in医療全般, 文献 咳は誰もが経験するありふれた現象ですが、これが8週間以上続くと「慢性咳嗽(まんせいがいそう)」と呼ばれるようになります。 風邪ならとっくに治っているはずなのに、なぜか咳だけがしつこく続く。 検査を受けても原因が分から…
ワクチンの効果も副反応も気の持ちよう? 2025/04/15Posted in医療全般, 文献 注射って、いくつになってもドキドキするものです。 特に、新型コロナのワクチン接種のときは、「ちゃんと効くかな?」「副作用は大丈夫かな?」などという考えが頭をよぎった人も多かったことでしょう。 実は、このワクチンに対す…
AIに「医者」を任せられる? 人間とかAIとかではないらしい 2025/04/14Posted inAI, 医療全般, 文献 最近では、お掃除ロボットが部屋をきれいにしてくれたり、スマートフォンが私たちの質問に答えたりと、「AI(人工知能)」はずいぶん身近な存在になりました。 実は病院でも、診断支援や治療計画など、AIの活躍が目立つようにな…
鎮痛薬で大胆になる?アセトアミノフェンの意外な影響 2025/04/11Posted in医療全般, 心理学, 文献 頭痛や発熱の時、多くの人が服用する鎮痛薬「アセトアミノフェン(製品名:タイレノール)」。 アメリカでは成人の約23%が毎週使っているというほど身近な薬です。 この馴染み深い薬に、実は私たちの意思決定、特に「リスク…
自宅でできる「脳の健康診断」? 香りでわかる認知機能の新しいカタチ 2025/04/08Posted in健康, 医療全般, 文献, 神経科学 なんだか、物忘れが増えたかも…という心配は、誰しもが感じるものです。 特にアルツハイマー病のような認知症は、できるだけ早く兆候を見つけたい。 けれども、病院で大がかりな検査を受けるのはかなり気が引けます。 ましてや自…
糖尿病治療薬で心臓を守る!―飲み薬セマグルチドの可能性― 2025/04/06Posted in医療全般, 文献 糖尿病という病気は誰にとっても身近な話題です。 世界中で8億2800万人もの人が糖尿病を抱えており、その90%以上が2型糖尿病というタイプです。 この病気が重要なのは、単に血糖値が高くなるだけではなく、心臓病や脳卒中…
聴力検査アプリの実力 2025/04/05Posted in健康, 医療全般, 文献, 日常 日常生活で聞こえづらさを感じても、専門的な聴力検査を受けるのは手間だと感じる人は多いでしょう。 最近では、自宅でも簡単にできるスマホの聴力検査アプリが普及していますが、実際のところ、これらのアプリはどれほど正確に難聴…
オープンアクセスの医学専門誌のこと 2025/04/04Posted in医療全般, 文献 JAMA Network Openという医学専門誌があります。 この雑誌の大きな魅力は「オープンアクセス」、つまり誰でも自由に無料で閲覧できることです。 私のブログが、論文紹介をメインに据えることができるようにな…
音声認識技術は医療の現場を変えるか? 2025/04/03Posted inAI, 医療全般, 文献 日常の診療において、医師たちが直面する地味だけれど重要な作業の一つに、カルテの記録があります。 最近では、文字起こしAIアプリ「Whisper」などの登場など、音声認識技術の進化が目立っていますが、日本の医療現場では…
認知症を予防するかもしれない「身近な薬」の話 2025/03/31Posted in医療全般, 文献, 神経科学 認知症 ― 誰もが気になるテーマだと思います。 予防できれば何よりですが、日常で服用している「身近な薬」が、実は認知症のリスクを減らす可能性がある、という興味深い研究結果が報告されました。 研究チームは、アメリカ…
耳鳴りと食事の関係—予防につながる食生活とは? 2025/03/23Posted in健康, 医療全般, 文献 耳鳴りは「キーン」や「ジー」などの不快な音が頭の中で絶えず響く症状で、多くの人を悩ませています。 実は、世界では約14.4%の成人が耳鳴りを経験しており、精神的なストレスや不眠症などの問題を引き起こすこともあります。…