映画「たそがれ清兵衛」

 

映画「たそがれ清兵衛」をビデオで観ました。

原作は藤沢周平さんの同名の小説ですが、映画オリジナルのシナリオのようです。

映画オリジナルと言っても、清貧な暮らしを苦と思わず、そのために人々の評判があまりよくない下級武士が主人公であること。

その彼が、外観とは違って切れの良い剣の腕前を披露する展開は、藤沢周平さんの世界そのものだと思いました。

 

物語の舞台は、殺伐とした幕末。

主人公は、時代の波に運命を翻弄されていきます。

彼が大切にしてきたものは、地位や名誉ではなく、家族や自分の愛する人との穏やかな暮らしです。

子どもの成長を見ることが、作物が育つ時のように幸せな気持ちになるという清兵衛の表情は、輝いていました。

 

映画館にもなかなか行けない時期ですが、昔の映画を見直す喜びがあります。

まだ観ていない方にもおすすめの映画です。

 

 

 

「子猫の様子を見続ける」

 

以前にノルウェーの放送局が鉄道旅行などを延々と放送し続ける「スローテレビ」が話題にのぼったことがあります。

 

今回、世界規模で不要不急の外出の自粛が要請されるなか、ノルウェー公共局が「子猫の様子を延々と生放送する」というネット番組を放送しているのだそうです。

 

(私はそれをヤフーニュースで知りました。)

 

正直に言うと、それまで私は「スローテレビ」にあまり興味を引くことがありませんでした。

 

この機会に、改めてその意義に関心を持っています。

 

ニュースばかりを見ているよりも、「子猫の様子」をずっと見ていた方が良い気がするのです。

 

もちろん必要な情報は得なければなりませんが、煽ったり盛り上げるのが目的のテレビ番組も少なからずあります。

 

私たち医療者は直接的に信頼に足る医学文献やガイドラインなどを入手する方法を職業柄知っていますが、そうでない一般の方々はどの情報が有益で、そうでないのかを取捨選択することから始めなければなりません。

 

そのことは自分で思っている以上に神経をすり減らしますし、「いつまで」というのが打ち出せない以上、永遠に続くかと思われる作業です。

 

長期戦の構えが崩せないので、時間の過ごしかた、心の持ち方を工夫する必要があります。

 

なんでもない子猫の様子をじっと見続けることは、(特に猫派の人たちには)その方法のひとつの候補になるかも知れませんね。

 

 

(写真はスローテレビとは関係のない、私の近所に住むブチコ)

「極夜」

 

昨日は夕方からちょっと時間が空いたので、いつものコースをジョギングしてきました。

ちょうど走るのに気持ちの良い天候でした。

コロナウイルスの影響で2月中旬以降のマラソン大会は全て中止になってしまいました。

4月に予定されていた大会も早々に中止の決定をしていましたし、その時は「え、こんなに早くに発表するの?」と思っていましたが、最近の情勢をみると賢明だったと思います。

また、今年の10月に開催予定の「ちばアクアラインマラソン」も中止の決定をされました。

今の状況では、例年通りに行うことが不可能だという判断をなされたのでしょう。

当たり前に「ある」と思われていたことが、どんどん崩れていきます。

この状況は、まるで「極夜」のようです。

極夜とは、南極圏や北極圏で日中でも太陽が沈んだ状態が続く現象のことをいいます。

太陽が1日中沈まない「白夜」の逆ですね。

極夜は2ヶ月ほど続くのですが、地元の人でも極夜のシーズンになると寂しげになり気持ちが落ち込んでしまうことがあるのだそうです。

大勢で集まる密集はもちろん良くないですが、天気の良い日は意識して日光を浴びるのも良いかも知れません。

長期化してきた「極夜」の状況に心身両面のヘルスケアが必要です。

 

 

 

感染予防の成果(油断はできませんが)

 

新型コロナウイルス感染症の脅威がまだまだ続きそうです。

 

地域住民の方々も各方面からの予防策実践の呼びかけによく応えていらっしゃるのだと思います。

 

感染症に対する予防策は特別なことはありません。手洗いと咳エチケットにつきます。

 

そうは言っても、手洗いは最低20秒はしなければなりませんから、意識づけが重要です。

 

新型コロナウイルスの動向はこれからも注意深く見守っていかなければなりませんが、インフルエンザの流行が急速に収束していったのはコロナ対策の賜物であろうと思いました。

 

 

 

緑色のライン(2018/2019)や水色のライン(2017/2018)の流行の仕方とは全く違った傾向になっています。

 

年末から今年にかけて、急激にインフルエンザの患者報告数が増加していったのが、頭打ちになり、その後は週を追うごとに減少していっています。感染予防に対する明らかな地域の意図を感じます。

 

不要不急の外出は控えること。手洗いと咳エチケットを実行すること。

 

それらを実行しているからこその、この結果だろうと思います。本当にありがたいことです。

 

コロナに関してまだ先が見えない状況が続いていますが、お互いに励まし合って進んでいきましょう。

 

 

「私ごとき」と思わない

 

私たちは(少なくとも私は)もっとがんばろうと思ってもなかなか頑張れない人間です。

常に怠惰の重力に引っ張られていきますし、よく失敗もします。

苦しい言い訳もしますし、あまりさわやかでもありません。

自分のことを「ダメな人間」と思いがちになりますが、なんとか踏み止まっているのは「意外にそうでもないかも知れない」と心のどこかで聞こえてくるからです。

いろいろ勉強をして(修行して)心の曇りを取り払わなくてはいけませんが、あまり自分のことを卑下するものでもないと思っています。

私たちは、もっと自分のことを大切にすることを練習しなくてはいけません。

「私は幸せになりますように」

私が幸せになるためには、周りの人間が幸せでなくてはなりません。

周りの幸せを願うならば、私はどんな言動をすべきかがわかってきます。

怒りをまきちらしてはいないか。(4秒ルールは有効です。)

よく話を聞いているか。

今日、私はどんな表情をしていたのか。

1日の終わりに振り返ってみるのは、良い習慣になることだと思います。

 

 

 

わさび好きの、再び

 

去年の5月にブログに書いていました。

ジャパン フリトレー社の「ハードマニア」

こちら → 「わさび好きのお菓子」

 

数量限定だったので、あの後しばらくして店頭から姿を消してしまいました。

わさび好きとしては、復活を楽しみにしていたのですが、先日、思いがけず再会を果たしました。

 

 

コンビニの棚にずらっと並んでいるのを見て、思わず「おぉっ」と声が出てしまいます。

前回は袋に入っていましたが、今度はじゃがりこみたいにカップ式にしたようです。

もちろん早速購入です。

 

「鼻、ツーン!」

「クセになる禁断のスナック」

「最後まで食べきる 挑戦者望む…!!」

相変わらず気合の入ったセリフが並んでいました。

 

 

さっそく食べてみると、期待通りの「わさび味」です。

「これを待っていたんだよな~」

私のようにわさび好きの人には、やはりおすすめです。

 

 

転院希望の際のお願い

 

他院通院中で内科の慢性疾患をお持ちの方が、「薬が切れたから薬を処方して欲しい」と言って突然にクリニックに受診する場合があります。

薬の処方は診療の一部ですが、全てではありません。

かかりつけ医は治療計画を立てているでしょうし、将来的なリスクも含めて包括的に経過をみていることでしょう。

短期、中期、長期の視点で、診療を行っているはずです。

なかには今までのかかりつけ医に話をせず、転院希望とのことで受診される方もいらっしゃいます。

前述の通り、内科疾患は経過が大切なことが多く、かかりつけ医は将来的な展望も含めて診療しているものです。

ですから、転院を希望される方には、前医からの診療情報提供書を準備いただくようお願いしています。

大切なことですので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

FM21「ゆんたく健康トーク」の収録してきました。

 

先日、コミュニティラジオFM21の浦添市医師会提供番組「ゆんたく健康トーク」の収録に行ってきました。

 

番組担当のパーソナリティ、城前ふみさんとは1年ぶりの再会です。

ふみさんと初めてお会いしたのが2013年3月18日ですから、もう7年になります。

(その時のお話はこちら → 「言葉の温度」

今回も楽しく、リラックスした雰囲気の中でお話することができました。

 

テーマは「新型コロナウイルス感染症について」

誰もが口にしている、新型コロナウイルスを正しく恐れ、冷静に対処しましょうというお話です。

人は一度にバーッと情報が入ると熱をあげてバタバタしますが、やがて疲れてきます。

「コロナ疲れ」がそろそろ出かかっているかなと思っていたので、良い機会かなと思いました。

今こそ油断してはいけないと、自戒を込めたテーマです。

 

3月30日(月)の午後8時から放送です。

再放送は、その週の日曜日(4月5日)の午前6時からだそうです。

サイマルラジオで聴けますので、お時間のある方はどうぞ。

 

サイマルラジオのサイトはこちら → サイマルラジオ

 

 

 

消毒の父 ゼンメルワイス

 

感染症に対して「手洗い」が重要かつ有効な予防策であることは現代では周知の通りです。

しかし、それは最初から認められていたことではなくて、ある偉大な、けれどもあまりに不遇な一人の医師によって明らかにされたものでした。

その医師はハンガリーの医師、ゼンメルワイス(1818~65年)です。

ゼンメルワイスについての詳しい説明は、ほかのサイトにいくらでもあると思いますので、こちらでは簡単に説明するのにとどめますね。

ゼンメルワイスはウィーンで医学を学び、産科に勤務していました。

当時不治の病として恐れられていた産褥熱について研究を始めた彼は、やがて診療に従事する医師や医学生が汚れた手で妊産婦を診療するためであることを見抜きました。

そればかりでなく、診療の前に塩化カルシウム液で手洗いをすることで産褥熱を防ぐことができることを実証したのでした。

その後、ハンガリーの首都ブタペストに戻った後も手洗いの重要性を説き続け、その普及に努めたのですが、彼の主張を受け入れることができない医学界の反発にあい、やがて神経衰弱となって46歳にしてこの世を去ったのでした。

当時は病原体としての細菌の存在も知られていなかった時代です。

彼の死後20年にして、やっとコッホやパスツールにより多くの細菌が発見されました。

生前、ゼンメルワイスが言っていた「死体微粒子」の正体は細菌だったのです。

その正体を見抜いただけでなく、予防策を実証してみせた彼の実績は、「消毒の父」として今なお多くの人たちに尊敬されています。

 

 

そういえば、最近の GoogleDoodles は、ゼンメルワイスと手洗いの動画ですね。(下の方に貼っておきます)

 

Ignaz Semmelweis 1860

 

 

 

 

 

「心暗きとき」

 

「心暗きとき、遇うところ悉く禍なり」

空海大師の言葉です。

心がネガティブだと、現実もネガティブなものになるぞという意味です。

内外合一。原因と結果の法則。

いろいろな人がいろいろな言葉で表現しています。主に気落ちしている人を鼓舞するのに使われたりしますが、「顔面フィードバック効果」が示すように精神論的なことばかりでもありません。

「顔面フィードバック効果」というのは、笑顔でいると(強制的に笑顔に似た表情であっても)感情もポジティブになるというものです。

「眼明かなれば途に触れて皆宝なり」

落ち込んでばかりもいられません。

こんな時こそ、無理やりの笑顔が役に立ちます。