青い海と空

 

確か数日前の予報では週末にかけて大雨が予想されていましたし、昨日の土曜日もずっと降り続いていましたから、今日はてっきり雨なのだろうと半分あきらめていました。

今朝、外を見ると地面は濡れていましたが、雲は薄い感じです。

雲の隙間からは青空ものぞいていました。

 

せっかくなので、久しぶりに美浜までドライブしてみました。

何十年ぶりかに砂辺(地名の方です)の防波堤を散歩していると、真夏の太陽と青空が広がってきました。

潮が満ちている時間帯には、サーファーたちが楽しそうに波乗りしていました。

潮が引いた時には、緑の海藻がコントラストをつくって鮮やかな色彩を放っていました。

そういえば、波の音を久しぶりに聞いた気がします。

やっぱり、沖縄の海と空って良いですね。気持ちが晴れ晴れとします。

 

 

 

人はみな厳しい闘い

 

平易な言葉で表された言葉で、私が気に入っているものがあります。

 親切にしなさい。

 あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから。

哲学者プラトンの言葉だそうです。

 

糖尿病や脂質異常症など、その人の生活習慣の改善がどうしても必要な疾患があります。

もちろん、わずかな薬物療法が有効な人もいますが、多くは食事+運動療法との三本柱です。

 

通常、外来では血液検査を行い、検査結果が数値として出てきます。

血液検査をしていなくても、血圧や体重を測定すると、やはりその結果は数値で出てきます。

このように、結果が数値で出るのが指標になって良い面と、まるで学生時代の試験の点数みたいに「良し悪し」の判断だけになってしまって、マズい面があります。

どんな時もそうですが、私たちが陥りやすいのは、数値だけでその人の状況を全て理解したかのように判断してしまうことです。

前回の検査よりも数値の異常値が増していたら「ダメ」。正常値だったら「頑張った」

決めつけが強いと、簡単に「薬を増やしましょう」という提案をしがちになります。

けれども、よく伺うと、やむにやまれぬ事情がいくつも横たわっていたことに気づかされるのです。

 

「あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしている」

これは、私が研修医の時に先輩から教わった心得に、とてもよく似ています。

 

 

 

思い込みをつきやぶる

 

コロナ禍で、私がクリニックの院長として最も強く感じたのが、業務継続の責任でした。

 

言い換えれば、「業務継続計画(BCP:Business continuity planning)」の策定についてです。

 

BCPとは、災害発生時など、人材や資材に制約がある状況下でも、適切に業務を進めるために備えておく計画のこと。

 

沖縄県の透析医会のLINEグループでも、いち早く比嘉啓会長が会員に呼びかけていましたし、医会全体としても開業医(一人院長の場合が多い)が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合や濃厚接触者となって隔離待機となった場合についての議論が繰り広げられていました。

 

沖縄県透析医会内の連携は非常に風通しが良いですし、コミュニケーション・ツールとしてLINEを活用するなど、機動力についても実証済みで、日頃から頼もしく思っています。

 

もちろんBCPは、自分たちだけで完結できれば申し分ないのですが、バックアップとして透析医会が存在してくれているのは、心強い限りです。

 

あとは、さくだ内科クリニックとして、どう対策をとるかということに尽きます。

 

当院は、在宅血液透析やオーバーナイト透析など、県内でも数少ない透析療法を行っています。

 

有事の際に一時休止にすることは容易いですが、できるだけ持続する方法はないかと、模索しています。

 

実現可能かどうかと悩むとき、ほとんどのことは最大の障壁は自分自身の思い込みや先入観なのだということは、今までも経験してきたことです。

 

特に早い段階からあきらめてきたことは、思っている以上に多いかも知れません。

 

すぐにあきらめるのではなく、一つひとつ、丁寧に吟味していきたいと思います。

 

 

 

 

 

素直であること

 

ナイチンゲールの言葉を紹介します。

「素直であること。

 それは、強情でないこと。

 自分の頑固な意志をもたないこと。

 いつも自分独自のやりかたに

 こだわっていては、

 どんな訓練を受けても身につかないのは

 良識で考えればわかります。」

最近、のびのびになっていた小学校や中学校の入学式が開催されたというニュースを聞きました。

本来なら、4月には新社会人の皆さんがそれぞれの新しい環境に飛び込む季節でした。

研修病院ならば、新研修医の皆さんが飛び込んでいた時期です。

この言葉は、新しい職場で、自分たちのつとめに全力を尽くす、新人さんたちへのエールです。

 

ナイチンゲールは、こんな言葉も残しています。

「私たちは、人が私たちを見るように自分を見ることはできないのでしょうか?」

 

人に対すると同時に自分にも素直であることが、とても大切です。

こだわっていては、真実が見えません。

新人だった頃が、はるか昔であった私にも通じる言葉です。

 

 

 

 

バナナ愛を語る

 

 

私は、「人間」が自然界の中心であるという考え方は、錯覚だからやめた方が良いと思っている方です。

 

造形ひとつをとってみても、自然界における多様さは人間の英知を越えているものだと思いますし、この世界には人の想像を超えた美しいものがたくさんあります。

 

神さまがこの世界を創ったのなら、神さまって最高の美的センスの持ち主だよなぁって思います。

 

*

 

さて、ここから唐突にバナナの登場です。

 

目の前にバナナが1本あると想像してみてください。

 

テーブルの上にバナナがあります。

 

それを手に取ります。端の方から黄色い皮を剥きます。白いクリーム色の果実が見えてきました。

 

バナナを噛みます。バナナの香りや甘さが口の中に広がります。ほかの果物に似ていません。まさしくバナナです。

 

これが、バナナです。

 

*

 

バナナを見ると、やっぱり神さまは人間に肩入れしているんじゃないかと思ってしまうのです。

 

普段は、「人間」が自然界の中心という考え方はやめた方が良いと思っている私が、です。

 

神さまが「人間のためにバナナをつくった」と告白したとしても、素直に信じます。

 

人間だけというのがおこがましいのなら、5本指を持った霊長類のためにつくった、でも良いです。

 

皮はちょうど良い固さなので、分厚い皮の柑橘類みたいに剥くのに苦労しません。皮は包装紙の役目を担っていて、剥くまでどこにでも置けます。地面に落としたとしても、皮が破けていなければ中身は清潔です。

 

また、バナナの形は口に入れるちょうど良いカーブを描いていて、口の大きさにぴったりの太さです。ですから、食べやすいです。

 

そして、バナナの柔らかさ。歯を立てるだけで果実に食い込みますし、歯が生えそろわない子どもだって食べることができます。

 

ここまで霊長類に相性が良い果物って、ほかにない気がするのです。

 

*

 

実は、私の娘はバナナが大好きです。

 

今日は、娘の「バナナ愛」を代弁してみました(笑)。

 

 

 

下の写真はウィキペディアから。沖縄の島バナナ

Okinawa Shima Banana

代わりがないこと

 

必要なもので、それが希少ならば、価値があがるのは仕方がないことです。

 

しかし、なければないで、なんとか代替品で済まそうとしますし、目的が達せられるのならば、それはそれで良しとするのが賢いやり方です。

 

安価な代替品を工夫しながらうまく使っている人に対しては、賛辞を送りたくなります。

 

品物ならば、それがベターなやり方です。最近なら、防護服やフェイスシールドをそうやって調達していますし、そうして医療行為を続けていくことに誇りさえ感じています。

 

しかし、自分の体のことになると、だいぶ違ってきます。

 

例えば、「忙しくて眠る時間もない。疲れていて体もだるい。」という理由で受診される方がいます。

 

続けて、「なんとか元気になる薬は、ないか。点滴とか。」と言います。

 

体の不調を、なんとか代替品で済まそうとしているかのようです。

 

ここで大事なことを、改めて確認させてください。

 

「睡眠不足は、睡眠でしか解決しない」

 

足りない睡眠の代替品はありません。

 

「疲労を回復させるのは、休養が最善の方法。」

 

休養が必要としなくなるような薬やモノは、体の感覚を麻痺させて余計に無理をさせているだけです。

 

言葉にしたら当然のことですが、なんとかしたいという気持ちはわかるのですが、睡眠不足や疲労を、「代替品」で解決しようとしても無理なお話です。

 

今は特に体調を整えることが大切な時期です。

 

当然ながら、自分の体は、それこそ代替品がないことを、思い出してください。

 

 

 

「院内トリアージ実施料」の算定について

 

当クリニックでは、5月1日より新型コロナウイルス感染症の鑑別を要する患者さんの診察について「院内トリアージ実施料」を算定することにいたしました。

これは令和2年4月8日に厚生労働省保険局医療課が「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その9)」を告示したものを受けたものです。

保険点数で300点となります。

・3割負担の方は、900円

・2割負担の方は、600円

・1割負担の方は、300円 

 

ご承知のように、現在日本国内の衛生資材は不足しております。

多くの医療機関でも物品が不足するという深刻な状況が続いております。これは病院の規模の大小に関わらず、等しく差し迫った状況です。

衛生資材がなくなると、医療行為自体を中止せざるを得なくなります。

診療を支えていくために、厚生労働省の通達に甘んじ「院内トリアージ実施料」を算定することにいたしました。

このご負担を糧に、当クリニックでの衛生資材を欠品しないようにし、診療を継続していきたいと考えております。

感染症診断で受診された患者さんは、全て該当することとなります。ご不便をおかけしますが、ご理解のほど宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

前線が活発化しそうです

 

台風1号(ヴォンフォン)の勢力が弱まり、熱帯低気圧に変わったようです。

外に出ると、真夏を思わせる強い日差しでしたが、やや風が強い印象でしたので近づいているのかなと思っていました。

 

 

まずは一安心です。

けれども、天気図を見てみると温かく湿った空気と北からの低気圧がぶつかって、前線が活発化するようです。

 

 

今度は局地的な大雨が心配です。

油断せずに、気象情報に注意する必要がありそうですね。

 

 

熱中症に気をつけましょう

 

今朝などは床が濡れているかと思うほど湿度が高くなっていましたし、除湿器をフル稼働していても湿度計が70%近い数値を表示していました。

 

沖縄は梅雨入り宣言していて、晴れていなくても気温が確実に上昇しています。

 

5月は、人の体がまだ暑熱環境に慣れていない時期ですから、熱中症の発生が多い時期です。

 

なにしろ今年は、Stay Homeで運動をしなかった体が、適切に汗をかく体になっていない可能性があります。

 

加えて、マスクを着用しなければならない状況は当分続きます。

 

先日、バフ・ランしてみましたが、息苦しいというよりも、熱さにまいりました。マスクで口をふさぐことは、思った以上に体から熱を放出することができなくなるようです。

 

考えてみれば、マスクをしていない時は、外の空気を吸い込み、鼻、気管、肺で温められた息を吐き出します。体から温かい空気を出して、体温よりも低い空気を吸い込んで、体を冷やしているわけです。

 

マスク着用の時は、温かいままの吐いた息をほとんどそのまま吸い込みますから、冷却作用がほとんどないのですね。むしろ、感覚としては余計に温かくなっていくかも知れません。

 

また、熱中症予防には水分をこまめに補給しなければなりませんが、マスクをはずして飲水…という手間が、補給のタイミングを遅らせてしまうのではないかとも思います。

 

今年は、特に熱中症に気をつけなければなりません。

 

熱中症の予防の第一歩は、とにかくお互いに声かけすることです。

 

いつも言われていることですが、屋内での熱中症が多いということも周知しなければなりません。

 

 

 

 

 

悪役スターのように

 

 
ちょっと不思議な感じがしました。

 
台風1号(ヴォンフォン)が発生して、週明けにでも沖縄に接近しそうだという情報を受けた時の、気持ちです。

 

新型コロナウイルスでごった返していて、普通なら「コロナに台風!?やめてくれえ!」となりそうなのに、そうではない自分がいるのです。
 

なんでしょう。非日常が当然のことのようになっていて、今年は小さなことから大きなことまで、例年のようには何もかもがイカないもんだと達観?いや、あきらめていたからでしょうか。

 
(もしかして、正直、「ふてくされていた」のかも。)

 
暴れん坊の台風が、毎年のように、いつも通りに、まったく空気を読まずに、去年と同じに南の海で発生して沖縄に向かってくるというのが、(不謹慎を承知で言いますが)なんだかほっとしているのです。

 
コロナよりも、「自然界の脅威」としてずっと前から脳内に浸透している台風が、ラスボス感をからだ中にまとってやってくるのが、私の目には悪役スターのように映っている感じです。

 
ゴジラやダース・ベイダーを、おなじみのテーマ曲に乗せて迎え入れる映画ファンの心境に近いのでしょう。

 
「キタキター!」って?

 
いやいや、台風被害は困ります。コースが逸れてくれることを願っています。

 
だけど、それにしても、人の気持ちって、単純ではありませんね。

 
今年はコロナウイルスで地球全体がおかしいんだけど、台風はやってくる。

 
もちろん台風対策は万全にしなければならないのだけど、それはかつて経験したことのある脅威。未知の脅威と比べたら、何をすべきかわかっています。

 
しかも、台風は一過性。たまに停滞してくるひねくれものもあるけれど、たいていは2日ぐらいで過ぎてくれます。

 
そういうのもあるかも知れません。