憧れの出張ジョグ

友人たちの日常の様子をSNSで知ることができる時代です。

ライフワーク・バランスが良好な友人たちの多くは、趣味を楽しんでいたり、家族との時間を大切にしています。

私は素直に「いいなあ」とうらやましく思います。

その友人たちの活動の中で、私が今あこがれているものの一番は「出張ラン」、あるいは「旅ラン」です。

ずっと前、横浜の透析医学会の学術講演会の時に、夕食をともにしたH先生が「明日の朝は港沿いの道をジョギングするつもりだ」と言っていたのが印象的でした。

ランニング・シューズは荷物になるのだけれど、ちゃんと持ってきているのだと心なしか胸を張っているように見えました。

その当時は、「そういう楽しみ方もあるんだ」ぐらいにしか思っていませんでしたし、相槌を打つぐらいしかリアクションのしようがなかったのですが、おそらく今なら話が盛り上がりそうです。

SNS上でも、友人たちが見たこともない外国のロードマップの上にランニングの軌跡を描いているのを見ながら、「すごいなあ」と憧れています。

私の場合は、もちろんスロージョギングなので、「ラン」と呼ぶにはとてもおこがましいのですが、それでも少しずつジョギングの楽しさがわかるようになってきた気がします。

「運動習慣」と言うのは、きっと遅すぎるというのはありませんね。

2月には大阪に出張があるので、思い切って「出張ジョグ」を初トライしてみたいと思っているのです。

 

同世代

 

 

今年のセンター試験の地理Bの問題が物議をかもしているようですね。

それは、第5問の問4。

 

スウェーデンを舞台にしたアニメーション「ニルスの不思議な旅」を例題に、「ムーミン」と「小さなバイキング ビッケ」について、それぞれノルウェーとフィンランドの組み合わせについての問う問題でした。

 

問題の善し悪しはわかりませんが、この出題者はきっと私たち世代と同世代なのだろうなと嬉しくなりました。

「ニルスの不思議な旅」も「小さなバイキング ビッケ」も、もちろん「ムーミン」も、現役で観ていた世代です。

いわゆる1960年代。あるいは、昭和30~40年代。

なんとなく出題者の心情がわかる気がするのです。

「私たち世代ってこういうこと、真面目にやっちゃうんだよなあ」と我が身を重ねてしまいました。

 

 

 

第一歩

 

人に批判された時にどう対応するかで、その方の自尊心が健全であるかどうかがわかります。

自分のことを大切にしている人は、自分のたくさんある長所のひとつにすべく、短所に向かい合うことができます。

けれども、自分のことを好きでない人は、攻撃されたと取り乱します。

「お前だって人のことを言えるか!」と反論さえします。

あるいは「やっぱり自分はダメだ…」としぼむ人もいます。いつも自分のことを否定的に思っていて、自信がないからです。

 

結局は相手が自分をどうしようとしているかではなく、自分が自分をどうしているのかによります。

自分を親の心で包み込むことができる人は、周りに対しても余裕があります。優しく接することができます。

 

自分自身を優しく見守ることは、実は練習が要ることです。

ためしに目をつむって、ある程度の時間を何も考えないようにしてみてください。

これまで自分がやってきたこと、恥ずかしいこと、罪なこと、後悔していることなどが心の表面に浮かび上がってきて、じっとしていられなくなります。

そういう自分を優しく微笑んで抱擁してあげる。「大丈夫だよ」と声をかけて、そっと励ましてあげる。

 

自分を大切にする練習は、時間をみつけてはこまめにやってほしいことです。

自分を好きになる第一歩です。

 

 

忘れること

 

「他人に悪い感情を抱くことは、他人以上に自分を害する」という言葉があります。

 

本当にそうですね。

他人が自分にした酷い仕打ちに対して、『絶対、忘れない」「絶対、許さない」という負の念は「嫌い」を越えて、「恨み」「憎しみ」のエネルギーにまで高まってしまっています。

それを「憎悪の念」と言います。

そのエネルギーは、私達の心と体に悪い影響を及ぼします。

人生の主導権が相手の存在に握られているのも同然ですから、自分の人生なのに無力感にさいなまれることになります。

何より前向きにならず、被害者意識に取り憑かれて暗いイメージがつきまといます。

 

好きになれと言っているのではありません。

無理に友好的な態度をとる必要もありません。

あっさりと捨ててしまいましょう。忘れましょう。

 

何より自分自身を守るためです。自分自身を大切にするためです。

 

 

インフルエンザ流行状況(2018年第2週)

 

2018年第2週(1月8日~1月14日)のインフルエンザ流行状況の報告がありました。

詳しくはこちら → 「インフルエンザ関連情報/沖縄県

 

沖縄県全体の定点あたり報告数は40.23人で、警報基準値の30人を上回っていて、沖縄県全体に「インフルエンザ警報」発令中です。

 

保健所管内別では、那覇市、南部、八重山でそれぞれ警報基準値を上回っています。

 

今日も外来では多くの方が発熱を主訴に受診されていました。

全身倦怠感が強いけれども熱を測ると微熱程度で、ご本人はインフルエンザを疑いもしなかったけれどもインフルエンザだったり、例年に比べて典型でない症状の方が多いように思います。

家族、学校、職場でインフルエンザの方と接触した方は、一度はインフルエンザを疑って、さらにうつさないように用心してください。

うつらないようにするのも大事ですが、うつさないようにするのはもっと大事です。

迷ったら早めにかかりつけ医に相談するのも良いでしょう。

 

 

「屍人荘の殺人」

 

今回の東京出張の旅の本のお供は「屍人荘の殺人」でした。

 屍人荘の殺人 今村昌弘著

 

いやあ、この本ほど、未読の方に中身を語れない本はないかも知れません。

ミステリーはいつもそうなのでしょうが、特にこの本は恨まれてしまう度合いが違う気がします。

途中の展開には本当にビックリしました。

大学のミステリー愛好会の2人と女子学生が、映画研究会が行う夏合宿に参加することになります。

OBと管理人を合わせて14人が山荘に集結しました。

おりしも山の反対側では数万人規模のロック・フェスティバルが開催されていました。

そして、まさかの◯◯◯!

14人は山荘から出られず、外からの助けもなく、完全なクローズドサークル(密室状態)の中で、殺人事件が起きていきます。

この斬新さにしばらく唖然としてしまいました。

「え?これってミステリー小説だよね?」と、いったん本を閉じて表紙と帯の文字を確認したほどです。

この分野の読みものはあまり経験がないために、正直に言って「3冠作品」でなければ、本を置いていたかも知れません。

3冠というのは、この小説は『このミステリーがすごい!2018年版』、『週刊文春ミステリーベスト』、『2018本格ミステリ・ベスト10』のことで、そのいずれも第1位を獲得していた作品なのです。

「野球の試合を観に行って、闘牛を見せられた感じ」だと北村薫さんは書評していましたが、まさしくその通りだと思いました。

ミステリーの謎解きもすっきりしています。

こんなクローズドサークルがあるのかと驚嘆しましたが、読み終わるとそれを含めて必然だったような気がしてきました。

 

面白かったです。おすすめです。

 

聖地巡礼?

 

週末は東京での講習会に参加してきました。

気温は3℃でしたが、その前日に沖縄で経験した13℃の方が自分にとっては強烈で、快晴ということもあって気分は爽やかでした。

もしかしたら、沖縄では滅多に着ないコートが思わぬ威力を発揮していたのかも知れません。

 

 

講習会は夕方まで缶詰だったのですが、会場は東京駅の近くでした。

帰路の途中、ふと見上げた光景は疲れた私にとっての「聖地」でした。

 

そう。このアングルは下の画像の再現です。

 

映画ファンが「聖地巡礼」で、あちこちに出没するというお話を聞いたことがありますが、気持ちがわかる一瞬でした。

 

 

パンダをつくる

 

いつもと違うことをしてみるのは、多かれ少なかれ気分転換になります。

それが自己満足であろうとも良い気分になるのならば、ストレス対策として有効かも知れません。

…そういう真面目ぶった書き出しから始まるのは、大抵言い訳をしたがっている証拠です(笑)。

 

私の外来に通う糖尿病の患者さん達が何て言うかだいたいの察しがつきますが、私はチョコパイが好きです。

「甘いものが大好き」と言って憚らない患者さん達に対して私の態度が甘いのは、その気持ちが痛いほどわかっているからですね。

時間がなくて空腹で頭がクラクラする時などは、チョコパイを1個口に頬張るだけで救われます。

チョコパイの空き箱を眺めていたら、底の方にパンダの紙工作がありました。

50歳過ぎの大人を対象としているのではないことは一目瞭然でしたが、なぜだかそれを組み立てたくなりました。

キリトリ線からはみ出さないようにハサミを使って切り取ります。

こういう作業は子どものために子ども向け雑誌の付録を工作した以来です。懐かしいなあと思いながら、「カッターの方が良かったかも知れない」と独り言を言っていました。

山折りと谷折りの線を定規をつかって折り目をつけて、飾り付けてみました。

 

「おとなの塗り絵」がありますが、こんな「おとなのための紙工作」があってもいいかも知れませんね(笑)。

 

意外に夢中になってしまった自分がありました。

 

「二十四の瞳」

 

著作権保護期間が終了すると、その人の作品が自由に使えるようになります。

著作権の保護期間は、著作者が著作物を創作した時点から著作者の死後原則50年までだそうです。

つまり、著作者の死後50年を経過すれば、その作品は自由に使えるようになります。

 

具体的にはどんな影響があるかというと、「青空文庫」にその作品が掲載可能ということです。

以下に「青空文庫の提案」という文章を引用しますね。

 

「先人たちが積み上げてきたたくさんの作品のうち、著作権の保護期間を過ぎたものは、自由に複製を作れます。私たち自身が本にして、断りなく配れます。一定の年限を過ぎた作品は、心の糧として分かち合えるのです。」

「日本の著作権法は、保護期間を作者の死後五十年と定めています。夏目漱石はもちろん、宮沢賢治もすでにこの年限を終えています。1999年1月には、太宰治も対象から外れます。

 これら共有の財産として自由に分かち合えるようになった作品を、出版社の商品を買うことでしか味わえないのは、いかにも不自由です。誰かが一度電子化の作業をにない、後はみんなで自由に読み回すほうが、よほど健全でしょう。」

 

2016年には、江戸川乱歩さんがそうでした。2017年は小説家ではありませんが、宗教家の鈴木大拙さんがそうでした。

そして、2018年1月1日から壺井栄さんの「二十四の瞳」が青空文庫で読めるようになっています。

 

映画化も何度かされていますから、有名な小説ですね。

この「二十四の瞳」を私が最初に読んだのは、いくつの時だったのでしょう。

大石先生(=おなご先生)と12人の生徒たちとの絆、戦争という暗い世相を映したこの小説は、いつまでも私の心に残りました。

この歳になってまた読む機会ができたことに感慨深いものがありますし、この時期にこの本が再び世に放たれたというのも、また意味があることなのでしょう。

 

青空文庫のサイトはこちらです。→ 「二十四の瞳」 

青空 in Browsersで縦書き表示はこちら→ 「二十四の瞳(縦書き)」

 

インフルエンザ流行状況(2018年第1週)

 

 

前回は那覇市および南部保健所管内での警報発令について報告しましたが、今回は沖縄県全体でインフルエンザの定点あたりの報告数は31.76人で、警報基準値の30人を上回ってしまいました。

詳しくはこちら → 「インフルエンザ関連情報/沖縄県

 

 

八重山保健所管内の報告数が急激に増加しています。

 

今日の外来でも「成人式の式典に出席した。」という方が複数人来院されていましたから、人の流れを反映しているようです。

 

下のグラフは年齢別の患者数です。

前回は学童期に多数を占めていたのが、今回は20歳以上の患者数が増えていることがわかります。

 

過去との比較のグラフです。

急激な立ち上がりが不気味です。

 

 

繰り返しますが、手洗いやうがいをこまめにしていきましょう。

流行期にこそ、予防について声をかけあっていく必要があります。