あけましておめでとうございます。
2026年の元日を迎え、こうして皆さんにごあいさつできることを、院長として率直にうれしく思っています。
昨年を振り返ると、「あっという間でした」と軽く言ってしまうには、決して平坦な一年ではありませんでした。
医療を取り巻く環境は変化を続け、日々の診療のなかで判断に迷う場面も少なくありませんでした。
医師を長く続けていても、迷いが消えることはありません。
それでも翌朝にはスクラブに袖を通し、いつもの外来が始まる。
その繰り返しが、気づけば一年になっていました。
当院に通ってくださる患者さんとの会話は、いつも教科書どおりには進みません。
体調の話より、生活の話が長くなる日もあります。
それでも、外来で交わす短い会話、透析室での何気ない一言、スタッフ同士の確認や支え合いに救われながら、診療を積み重ねてくることができました。
これは、当院に通ってくださる患者さん一人ひとり、そして現場を支えてくれたスタッフ全員のおかげです。
心から感謝しています。
正直、私一人では到底まわらない一年でした。
医療は、派手な成果が見えにくい仕事です。
昨日と同じように見える一日が、実は大きな意味を持っている。
体調が安定していること、生活が破綻せずに続いていること、それ自体が価値だと、臨床の現場では何度も思い知らされます。
当院が大切にしてきたのは、特別なことをすることではなく、「続けること」「見逃さないこと」「急がせないこと」でした。
この姿勢は、2026年も変わりません。
本年が、皆さんにとって大きな飛躍の年でなくても構いません。
転ばずに歩けた一年だった、と振り返られる時間が増えることを願っています。
2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。

