AIは病気を当てた。そのあと、何が動いたのか ― 腎臓診療で見えた、予測と一手の距離

AIは病気を当てた。そのあと、何が動いたのか ― 腎臓診療で見えた、予測と一手の距離

  入院した人の腎臓が、働きを落とし始める。 その急変を、AIが半日から2日ほど前に知らせる。 検査値がまだ正常に見える段階で、カルテに並ぶ細かな数字の動きから、危険を見積もる仕組みです。 腎臓の領域では、こうした予測の…
腎臓を守る薬が逆効果に見えるとき―検査の数字が悪く見えても、薬を続ける理由

腎臓を守る薬が逆効果に見えるとき―検査の数字が悪く見えても、薬を続ける理由

  腎臓の中には、糸球体と呼ばれる微小なフィルターが、左右あわせておよそ200万個あります。 血液はここでこし取られ、老廃物や余分な水分が尿として外に出されます。 ところが、高血圧や糖尿病が長く続くと、このフィルターには…
慢性腎臓病(CKD)と痛み止め―ロキソプロフェンなどの“NSAIDs”をどう考えればいいのか

慢性腎臓病(CKD)と痛み止め―ロキソプロフェンなどの“NSAIDs”をどう考えればいいのか

  慢性腎臓病(CKD)の人の外来では、「腎臓に悪いと聞いたので、痛み止めは飲まないようにしています」と話す人が多くいます。 たしかにロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDs(エヌセイズ:非ステロイド性抗炎症薬…
尿検査が示す未来のサイン―アルブミン尿と認知症の意外なつながり

尿検査が示す未来のサイン―アルブミン尿と認知症の意外なつながり

  日々の診療で「タンパク尿が出ていますね」と患者さんにお伝えする場面は少なくありません。 タンパク尿が心臓病や脳卒中のリスクを高めることはよく知られていて、そういう時は食事や血圧の管理についてお話することになります。 …
運動療法が腎臓病患者に届かない理由―ヨーロッパの現場から見えた構造的な壁

運動療法が腎臓病患者に届かない理由―ヨーロッパの現場から見えた構造的な壁

  私が外来で患者さんに「運動していますか」と尋ねると、多くの方が「運動した方がいいのは分かっているけど…」と歯切れが悪い返事をされます。 今年の夏は特に暑かったというのもありますが、忙しさや体調の波に加えて、誰かが一緒…
経口球状炭素吸着薬の再評価

経口球状炭素吸着薬の再評価

  慢性腎臓病(CKD)の進行を遅らせるとされる経口球形吸着炭(OSCA)AST-120という薬剤があります。 この薬剤は腎機能が低下した際に増加する尿毒素を吸着し、体内に蓄積するのを防ぐことで、透析導入の時期を遅らせる…
高カリウム血症と慢性腎臓病(CKD)

高カリウム血症と慢性腎臓病(CKD)

  高カリウム血症は、慢性腎臓病(CKD)の方に比較的よくみられる電解質異常です。 推計では、CKD患者の14〜20%に生じ、腎機能の低下に応じて増加すると報告されています。 カリウムは筋肉や神経の活動に不可欠ですが、過…