独りでいること

ヒトはあからさまに「好かれたい」とは思わないにしても「嫌われたくない」とは思っているものです。   実は表に出ないだけで、「好かれたい」と「嫌われたくない」は、同じぐらいに思っているかも知れません。   他人にどう思われ…

詩「顎」

井伏鱒二の詩は、どこかユーモラスで思わずニヤリとしてしまうものです。   例えば「散文が書きたくなるとき、厄除けのつもりで」書いたという「厄除け詩集」   あの有名な訳詩の一節「「サヨナラ」ダケガ人生ダ(勧酒 于武陵)」…

今日は肉の日(29日)

  お昼をモスバーガーのテイクアウトにしようという話になって、前もってネットでメニューを広げました。   私はドライブスルーはどちらかというと苦手な方です。   マイクに向かってどのくらいの声量で話せばいいのかいつも試し…

利他的な行為

ヒトは利他的な生き物だと思います。   利己的な生き物だと主張する意見もありますが、目の前に困っている人がいれば(それが知り合いであればなおさら)無視することの方がむしろ苦痛でさえあります。   けれども、よく言われるの…

オンラインNAHAマラソン

このご時世ですから、当然と言えば当然ですが、今年もNAHAマラソンはオンラインイベントとなりました。   申し込みは9月1日から。 開催期間は11月13日(土)から12月12日(日)の約4週間。土日が5回あります。   …

絵本「このよで いちばん はやいのは」

  この絵本で、昔べつの本で読んだ、こんな会話を思い出しました。   「今、この世界で一番速いものは何でしょう」ある人がたずねました。 「それは光とか、素粒子とかいうものじゃありませんか」相手は答えます。 「じゃあ、光は…

よく考えて行動する

ミュージカル「南太平洋」の歌の一節にこんな歌詞があります。   陰気な人が好きな人なんていやしない 暗い見通しを聞いて楽しむ人もいない 悪い知らせを心待ちにする人もいない    暗い見通しや悪い知らせ…。   誰もそれら…

「Revolution」

今月のギター教室の課題曲は「Revolution」   「Revolution1」「Revolution9」がホワイトアルバムに入っていますが、この曲はシングル・バージョンとして知られるハードなロックナンバーです。   …

バンシルーの旬の時期

実家のバンシルーの実が豊作です。3本のバンシルーの木にはたくさんのバンシルーが実っています。   ついこの間までシークァーサーがたくさん実っていたと思ったら、今度はバンシルーが旬となりました。   バンシルーの実が豊作と…

うっかり問題

直感で答えると間違ってしまいそうな問題です。(「この問題、とけますか?」吉田敬一著より)   ある酒店で1本5万6千円もする高級酒が売れました。店主は記念としてビンだけでも店頭に飾りたいと思い、客に尋ねました。 「恐れ入…

サム・ロイド「かくれたウサギ」

今日も「サム・ロイドの『考える』パズル」の中から。   「かくれたウサギ」というタイトルのパズルです。   2本の観葉植物が届きました。2本を部屋に並べて置いたところ、中から1匹の白いウサギが飛び出しました。いったいどこ…

防弾チョッキ

今日も池田晶子さんの言葉から紹介します。(「知ることより考えること」から)   みんながしているからといって、悪いことが善いことになる道理があるわけないではないか。 発覚しなければ悪いことは悪いことではないと思っているの…

前後即因果の誤謬

池田晶子さんの著書のなかで、こんな文章がありました。   人は誰も自分の見たいものしか見ることができない。科学を好む者は科学により、オカルトを好む者はオカルトにより。その意味で誰も自分の「偏見」により世界を見ている。その…

「一日暮らし」で生きる

中部経典に「一夜賢者の教え」というものがあります。   ウイルアム・オスラー博士がエール大学の学生たちに向けた講演「今日一日の区切りで生きよ」にそっくりな教えです。   オスラー博士の講演の冒頭部分はこうでした。   「…

サム・ロイド「デイジーゲーム」

このブログでも以前に紹介したことがありました。天才パズル作家のサム・ロイド。   「トリック・ドンキー」や「仔馬のパズル」の作者です。 「トリック・ドンキ―」というのはロバと騎手の絵を組み合わせて「ロバに乗っている人」を…

2回目のワクチン接種

  新型コロナの感染者数が増え続けています。 「◯曜日で過去最高」や「前の週を更新」などが何度続いたことでしょう。 感染者の数が増えるにつれ、これまでと明らかに違っているのは、今まではタダの数字でしかなかったものが、最近…

アイスキャンディ

  今日は浦添市の新型コロナワクチン集団接種のお手伝いに行ってきました。 今までも診察担当としてのお手伝いをしていたのですが、今回初めて「リーダー医師」の役割を担いました。 リーダー医師とは、接種会場での医療全般の責任を…

問題と問題点

  問題と問題点の違いについては、問題解決のお話のなかで前提として説明されます。(図解問題解決入門 佐藤允一著) 問題というのは「目標と現状のギャップであり、解決すべき事柄」のこと。結果として起こったことが問題となります…

ワクチン接種を

  沖縄の第5波の勢いがとまらない状況です。 従来株とは脅威のうえでまるで違うデルタ株に置き換わったこともあり、今までのコロナへの対応では十分とはいえない状況になってしまいました。 NEJMなどの医学専門誌やその他専門家…

「笑う能力」

  茨木のり子の詩集「倚りかからず」に「笑う能力」という詩が収められています。 これが小噺集のような詩で、ついにんまりしてしまいます。   「笑う能力」は大事にしたいです。確かに笑うのは能力がいります。 どんな時でも、笑…

他人の邪曲を観るなかれ

このブログで取り上げる時、法句経(ダンマパダ)の偈の引用は、主に中村元訳の「ブッダの真理のことば」からのものが多いのですが、最近、友松圓諦の訳も素晴らしいことを知りました。 友松圓諦は仏教学者で、昭和9年のNHKラジオ放…

マインドフルな食べ方

  ティク・ナット・ハン師のプラムヴィレッジでの生活を追うドキュメンタリー映像を観たことがあります。 特に印象的だったのが、各国から集まってきた僧たちが食事をしているシーンでした。 「マインドフルな食べ方と生き方を学ぶこ…

アルバム「マッカートニーIII」

  ポール・マッカートニーは、作詞・作曲・アレンジをし、そのうえ一人で楽器を演奏し、コーラスも全部一人でやってのけたという「マッカートニー」「マッカートニーⅡ」などの「マッカートニー・シリーズ」のアルバムがあります。  …

仏語「自業自得」

  「自業自得」という言葉は、ほとんどの辞典で「自ら行なった行為はその報いを自分の身に受けなければならないということ。また一般に、自分の行為の結果を自分の身が受けること。」(精選版 日本国語大辞典)という意味です。 「ブ…

ボディスキャンの練習

健康で何の不調もない時は、人は自身の体になかなか注意を払わないものです。   ティク・ナット・ハン師の「マインドフルネス」関連の書物に触れた時に、足のつま先から頭のてっぺんまでをCTスキャンのように確認していくボディスキ…