TEDから「脳の存在理由」ダニエル・ウォルパート

神経学者のダニエル・ウォルパート氏は自らを「動作至上主義者」と名乗っています。 「人間の脳の最大の目的は、体を動かすことだ。動くことこそ、我々が世の中とかかわるための唯一の手段なのだ」と語っています。 脳は考えたり感じた…

意志の力

ケリー・マクゴニガル著「スタンフォードの自分を変える教室」は、出版された2012年にパーっと読んで、長く本棚の隅っこに放置してあったのですが、最近同じ著者の新刊の本を読んだというのもあって、また読み返してみました。 「意…

自己批判の落とし穴

血糖値が高い方や脂質異常の方は、外来受診日には検査結果を確認することが多いです。 前回の結果よりも数値が高くなっていて、その原因に心当たりがある方は「やっぱり今回は上がると思ってたんですよ」と言います。 「しようがいない…

トランプ・クイズ

久しぶりにトランプネタです。 (カードマジックが大好きな私は、以前はこのブログによくトランプネタを投稿していたものでした。) さて今回のはトランプを題材にしたクイズです。 下の図のように、トランプを並べてつくった数式があ…

集団接種にて

今日の午後は浦添市のコロナワクチン集団接種のお手伝いに行ってきました。 日曜日は午前と午後に分かれていて、私は午後の部のリーダー医師を担当しました。 今日はタイミングとして接種2回目の人がほとんどで、一度経験しているとい…

認知バイアス

バイアスとは「偏り」という意味があります。 そして、自分の思い込みや周囲の環境に影響されて、非合理的な判断をしてしまう心理現象を認知バイアスと言います。 認知バイアスについて考えるようになったのは、コロナワクチン接種につ…

変わらないもの

1994年にシーズン200本安打を達成したイチロー選手がブレイクし、翌年に日産自動車のCMに出演していました。その時のコピーが「変わらなきゃ」でした。 2008年オバマ大統領は「Change Yes We Can!」のス…

中秋の名月

昨日は中秋の名月でした。 と言っても、私はなんやかんやで夜空を見上げるヒマがありませんでした。 帰宅するとそのまま満月を仰ぐこともなく、寝床に入って眠ってしまいました。 そして、今朝。早起きは三文の徳とはよく言ったもので…

「能不能」

「人にはすべて能不能あり」 若い頃からヒトを冷めた目で見るクセがあるので、盲目的に信じることはありませんでした。 ですから、師匠と仰いでいる方の欠点が見えたとしても「そりゃあ人間だもの」で軽くすませました。 どんな人にも…

「わたし」の長所

ある方から自分の長所を見つける方法を教えてもらいました。 わたしには「そんな発想はなかった」と思うのと、「ホントかなあ」と思うのが半々の方法でした。でも、理由を知ると「そうなのかも」と信じてみたくもなりました。 特に自己…

堪え性

久しぶりの休日だったので、午前中に少しランニングしてきました。 しばらく5Kmを超えた距離を走っていなかったので、せめて10Kmを走ろうと思ってのスタートだったのですが、5Kmを超えたあたりから足よりも気持ちが挫けていま…

「もののけ姫」

最近、アニメを深掘りすることにハマっています。 にわか探求者の私ですが、主に宮崎駿監督の作品と出崎統監督、富野由悠季監督の作品群にしか手を出していませんから、それらは王道中の王道ですし、幸いに資料もたくさんあります。 「…

3つの事実

「禅脳思考」(辻秀一著)のなかに、「3つの事実」を指摘する箇所がありました。 深く共感したので、書き出してみます。   そもそも、すべての現象には意味などついていないという事実 人は、すべての事象に意味をつけて生きている…

コロナ感染の療養後の対応

沖縄県のホームページに「各事業者における「新型コロナウイルス感染症対策」について」が掲載されています。 リンクを貼っておきます。→ 「各事業者における「新型コロナウイルス感染症対策」について」 そのなかの「退院後の対応」…

透析患者のコロナワクチンの効果

沖縄県透析医会・沖縄県腎臓病協議会(沖腎協)は、早くから透析患者のコロナワクチン接種を推奨してきました。  各自治体の行政機関や各関係機関のご理解とご協力をいただき、優先的に接種を推し進めていけたことも非常に大…

注意が必要な誤情報

今日もクリニックでは、コロナワクチンの個別接種を行いました。 問診の際に、ある方から「ワクチン接種したら周囲の人に感染しませんか?」と質問がありました。 最初、何の話をしているのかわからず、きょとんとしていると「ワクチン…

冒険アニメ

今月のある雑誌の特集が「冒険」でした。 思い返せば、昭和のアニメブームで育ってきた私の周りには「冒険」の文字が数多く存在していました。 ちょっと思い返すだけでも「ガンバの冒険」「みつばちマーヤの冒険」「太陽の王子ホルスの…

闇は晴れる

小林多喜二の有名な言葉です。   闇があるから光がある。 そして闇から出てきた人こそ、一番ほんとうに光の有難さが分かるんだ。 世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。 不幸というものが片方にあるから、幸福ってもの…

理不尽であること

私たち医療従事者はもちろん医療の世界の住人ですから、そこにあるものが常識と思いがちですが、このコロナ禍で一般の方々の一部は決してそうではないのだと気づかされることがあります。 例えば、これだけコロナ感染者が多いと、職場で…

変化と機会

ドラッカーの言葉。 「アクションプランとは意図であって、絶対の約束ではない。」   行動を起こすと状況が変わります。状況が変化した時がプランを変える時だというのです。ですから、プランはその度にしょっちゅう変える必要があり…

開かれた質問で始めること

日本だけの話ではなく、世界中でワクチン接種に不安を感じる患者さんはいらっしゃいます。 患者さんに質問されてどう対応しようかと悩む医療者は国によらずたくさんいるようで、医療関係のいくつかのサイトでは、対話するポイントなどが…

カフカの手紙

カフカの父への手紙に、こんな一節があります。私はあまりに身につまされて、自分の過去の煩悶がフラッシュバックしてしまいました。     たとえば、 ここにAとBがいて、 Aは階段を一気に5段あがっていくのに、 Bは一段しか…

「あるがまま」であること

マインドフルネスで良く言われるように、「今、ここ」、あるいは「あるがまま」であろうとすることは、落ち込んでざわついた心を立て直すヒントとなります。 「あるがまま」に自己を取り戻すとは、心配や不安があっても、事実の「あるが…

「ラジオからビートルズが流れていた」

文章が上手な人の職業というのは「見る、見つめる」職業の人だということを聞いたことがあります。 画家しかり。 グラフィックデザイナーの横尾忠則さんも、小説「ぶるうらんど」や、Twitterの文章をそのまま本にした「ツイッタ…