「シーシュポスの罰」ギリシア神話から

  ギリシア神話に登場するシーシュポスは、その知恵と狡猾さで知られる人物で、コリントスの王として君臨しました。 彼の名は、特に彼が死後に受けた罰と結びつけて語られることが多いです。 シーシュポスは、神々をだまして死を免れ…

宮沢賢治「やまなし」

  宮沢賢治の「やまなし」という童話は、とても不思議なお話です。 青空文庫で読むことができます。 「やまなし」 こんな出だしです。    二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。 『クラムボンはわらったよ。』 …

寓話「うさぎとかめ」

  「ウサギとカメ」というお話は、イソップ寓話やラ・フォンテーヌが書いたものに収められています。 日本に伝わる「兎と亀」は、西洋のお話が室町時代後期以降に伝わったものとされていますから、「日本の昔話」だと思っている方も多…

昔話「くらげのお使い」

  今日は児童文学者の楠山正雄の作品を紹介します。 「くらげのお使い」 青空文庫で全文を読むことができますので、リンクを貼っておきますね。 以下、あらすじです。   竜宮の妃の病気を治すために猿の生き肝(いきぎも)を取っ…

名馬「ブケファラス」

  「アランの幸福論」の中で紹介されているお話です。 ウイキペディアでは「ブケパロス」という名称になっていますから、発音の違いなのでしょう。 紀元前350年ごろのギリシャでのお話です。   名馬ブケファラスが若かりしアレ…

「ここで跳べ!」

  イソップ物語に「ほら吹き男」という寓話があります。 こんなお話です。    ある男が誰も行ったことのない遠いところに行って帰ってきました。そして、そこの村人たちに自慢話をはじめました。 「そこではね、男たち…

ジャータカ物語「キンスカの木」

  ジャータカ物語から「キンスカの木」というお話を紹介します。 ジャータカ物語というのは、釈迦の前世の姿を物語る、インドの古い仏教説話です。   昔むかし、お釈迦様がベナレスの国王に生まれてきたときのお話しです。 国王に…

「ひばりと農夫」

  イソップ寓話から。 「ひばりの引っ越し」あるいは「ひばりと農夫」というタイトルで知られた寓話です。     ひばりが広い麦畑の真ん中に巣をつくっていた。すでに冠も生え羽根も強くなったヒナを、その巣で育てていた。 農夫…

「これでいいのだ」

  赤塚不二夫さんのギャグ漫画を無性に読みたくなる時があります。 赤塚不二夫さんのギャグの質は今読んでも特殊な気がします。事態がどんどんエスカレートしていく感じや、がっけぷちでも突っ込んでいくようなエネルギーはリミッター…

変化と機会

ドラッカーの言葉。 「アクションプランとは意図であって、絶対の約束ではない。」   行動を起こすと状況が変わります。状況が変化した時がプランを変える時だというのです。ですから、プランはその度にしょっちゅう変える必要があり…

お茶目な長老

  河合隼雄さんのエッセイに面白いお話がありました。 要約して紹介します。   あるところに立派な長老がいた。長老のありがたい教えを乞うために弟子たちが多く集まっていた。 あるとき、長老が「吠える犬は怖くない」と話された…

グリム童話「寿命」

グリム童話に「寿命」というお話があるそうです。 原典(もしくは完訳本)から紹介できれば良かったのですが、あいにくと持ちあわせていません。 ネットで「グリム童話 寿命」と検索すれば、たくさんヒットしますから、それをお読みく…