映画「任侠学園」

  娘と「あまり堅苦しくない映画を見たいね」ということで、検索窓に「コメディー」と入力してあがってきたのが、この映画でした。 原作は今野敏の「任侠」シリーズ。 「日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、今時珍しく任侠道をわきま…

ストライクゾーンのドラマ

  私はシリーズもののドラマを、見るのは良いのですが、なかなか最終話まで辿り着いたことがありません。 家族もそれを知っていて、以前には「このドラマ面白いよ」と勧めてくれていたのですが、ほとんど冷めた反応しか返ってこないの…

ジョギングの楽しみ

  今日は仕事を終わって、久しぶりにジョギングをしてきました。 私にとってのマラソン・シーズンはひとまず終了しているので、リフレッシュするのが目的です。 久しぶりにイヤホンをつけて音楽を聴きながら走ってみました。 以前に…

「八大人覚」

  道元が著した「正法眼蔵」の最終巻は「八大人覚」(はちだいにんがく)について述べられています。   諸仏は是れ大人(だいにん)なり 大人の覚知する所、ゆえに八大人覚と称す この法を覚知するを涅槃の因と為す 我が本師釈迦…

「三界の狂人、四生の盲者」

  空海の「秘蔵宝論」(ひぞうほうやく)の序論の末尾の一節です。   三界の狂人は狂せることを知らず 四生の盲者は盲なることを識らず 生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに 暗く死に死に死に死んで死の終りに冥し   「三界…

「顔に着目せよ」

    2018年にNHK Eテレで放送された番組の書籍版なのだそうです。 私はテレビを見る習慣がないので、紙媒体になって初めてその存在に気づいたり、その良さを知ることになるのですが、この番組(とこの本)もそのうちのひと…

「あること」の練習

  「そこに存在するだけでいい」というのは、慰めの言葉ではなくて、本当です。 「歳は取りたくないもんだ」とついもらしてしまう人の気持ちもわかりますが、何かを「すること」が全てではなくて、ただ「あること」に重きをおく価値観…

小説「同志少女よ、敵を撃て」

    昨年2022年の本屋大賞を受賞した小説です。 本屋大賞というのは、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」ですから、その面白さは保証されたものだということでしょう。 実際に書店に足を運ぶと、面陳列の常連でしたか…

「青空文庫」

  ゲーテはこんなことを言っています。(斎藤孝著「座右のゲーテ」より)   「趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられるからなのだ。」   斎藤氏はこの言葉を受けて「ゲーテは、中ぐ…

「一人の幸福」

    川端康成の名言を検索すると、必ず出てくるのが次の言葉です。   「一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ。」   エッセイならば個人の見解を述べたものでしょうが、この言葉の出典は小説です…

「天長地久」

    学生時代に「老子」は字面(じづら)で損をしていると思いました。「老」の字が入っているせいで、なんとなく高齢者向けっぽいと色眼鏡で見ていた気がします。 けれども、老子についてよく耳にするのは、混沌とした社会を生き抜…

「観見二つの目」

    宮本武蔵の五輪書は、世界的にも若い信奉者がいるほど、今なお評価の高い書物です。 ご存じの通り、五輪書は「地」「水」「火」「風」「空」の五巻からなります。 そのうちの「水の巻」には「心持」「身なり」「目付」の点から…

小説「高野聖」

    泉鏡花はたたきあげの文士として知られていて、彼が紡ぎ出す日本語は、表現の素晴らしさはもとより、その幻想的で神秘的な独特の世界に大変魅了されます。 特に「高野聖」は「声に出して」読みたい小説のひとつで、何度もまた読…

映画「ナイル殺人事件」

  「ナイル殺人事件」の旧作は、1978年の公開時に、映画館で観た思い出があります。 当時、中学生だった私は、アガサ・クリスティーの原作「ナイルに死す」を読んで予習をし、名作ミステリーの映画化に備えたものでした。 当時の…

半開の花

    今日は菜根譚の一節から紹介します。   看開、酒飮醉、此中大佳趣 若至爛熳骸醄、惡矣 履盈滿者、宜思之     以下は書き下し文です。   花は半開を看、酒は微酔に飲む、此の中に多いに佳趣あり。 若し爛熳骸醄(ら…

マンガ「あかね噺」

  落語好きを公言している私としたことが、今頃このマンガの存在に気づきました。 気づいたところで早速コミックの一巻を読んで(Kindleでは3月16日まで期間限定無料で読めました)ちゃんと落語を扱っていることを確認して、…

本「妖怪学」

    妖怪と言えば、水木しげる先生を真っ先に思い浮かべてしまうほど、先生が描いたデザインが妖怪のイメージを定着させてしまっています。 一反木綿やぬりかべ、子泣き爺、砂かけ婆などは、まさしくそうですね。 ディズニーのキャ…

3月の祝日休診のお知らせ

  3月になりました。 今日、卒業式の学校も多かったようです。 特に中学校や高校では、コロナ禍の影響もあって、3年前には「普通の入学式」ができなかった世代だったでしょう。 彼らの心のひだは、その同じ歳に同じ経験したことが…

本「死者を弔うということ」

    この本のプロローグにこんな一節があります。   「誰か愛する人を亡くしたとき、そのことは私たちを悲しみと喪失感で満たすばかりでなく、私たち自身の死の影をより鮮明なものにする。父の死と時期を同じくして、私自身もまた…

「ひとりなり」

  鎌倉時代の僧侶、一遍上人の言葉です。   生ぜしもひとりなり  死するもひとりなり  されば人と共に住するも独りなり  そいはつべき人なき故なり   捨聖(すてひじり)と呼ばれた一遍上人。 自らの家を捨て、家族を捨て…

未知未踏の世界

  髪をカットしたくて、人生で初めて美容室に行ってみました。 今まではもっぱら近所の床屋さんにお願いしていたのですが、今回は(春にもなるし)気分転換のつもりでした。 気分転換…と言っても、私のようなオジサンにとって美容室…

リセットの演出

  いつも週末になると、ゆっくりホッとした時間を過ごしたいと思います。 ある時、どんなことをしたらそんな時間が過ごせるのかを考えました。 私は、普段はお酒を飲みませんが、土曜日の夜ぐらいはカッコつけて色のついたお酒をグラ…

人生何周

  最近、「人生何周目?」という話題が私の周りで盛り上がっています。 あるドラマがそれを表出させたのは間違いないのでしょうが、その発想のきっかけをつくったのは芦田愛菜ちゃんなのでしょうか。 それにしても、人生を何周すると…

抜けないループ

  自分が「いい習慣」だと思っていたことが、あることがきっかけで頓挫して、それ以降しなくなってしまうことは、残念ながらよく経験します。 例えば、ウォーキング。 出勤前の朝のウォーキングを1週間以上続けていて、自分でも「い…

禅語「泉聲中夜後」

  禅語から。南宋の禅僧、虚堂智愚の語録「虚堂録」からの引用です。   泉聲中夜後 山色夕陽時 せんせいちゅうやののち さんしょくせきようのとき   禅語辞典を紐解くと、こんな意訳がされています。   泉が湧き出す微(か…