眠りすぎってどうなの?―9時間睡眠が語るもの

眠りすぎってどうなの?―9時間睡眠が語るもの

  昔話には、眠りが特別な力をもつ世界が描かれています。 グリム童話の「茨姫」では、姫が深い眠りに落ちることで物語が動き始めます。 長く続く眠りは、外からは静止して見えても、その奥では何かが変わろうとしている“時間”とし…
ピックルボールのコートで起きていること―“遊ぶ量”が心をどう動かすのか

ピックルボールのコートで起きていること―“遊ぶ量”が心をどう動かすのか

  「ピックルボール」というスポーツがあるらしいです。 この論文を読むまで、私は聞いたこともありませんでした。 調べてみると、アメリカでは高齢者を中心に人気が広がり、朝の公園でも人が自然に集まるといいます。 激しい動きは…
いつ動くかが脳を守る―フラミンガム研究が描く「中年期・老年期の運動」と認知症リスク

いつ動くかが脳を守る―フラミンガム研究が描く「中年期・老年期の運動」と認知症リスク

  映画『ファーザー』(2020年)の序盤には、不穏な静けさがあります。 さっきまでそこにあった椅子がわずかに動いていたり、娘だと思っていた人物の顔が別人のように入れ替わったり、時間の継ぎ目がどこか噛み合わない。 観客は…
抗加齢のトレーニングは肌も若返らせる―筋トレがもたらす「内側からの美容効果」

抗加齢のトレーニングは肌も若返らせる―筋トレがもたらす「内側からの美容効果」

  運動は筋肉や心臓だけでなく、肌にも良い効果がある―そんな話を聞くと、少し疑い深い気持ちが頭をもたげるのですが、世代的にはやはり興味津々の話題です。 肌の張りやくすみ具合は、食事や睡眠、紫外線の影響だけでなく、日々の活…
尿検査が示す未来のサイン―アルブミン尿と認知症の意外なつながり

尿検査が示す未来のサイン―アルブミン尿と認知症の意外なつながり

  日々の診療で「タンパク尿が出ていますね」と患者さんにお伝えする場面は少なくありません。 タンパク尿が心臓病や脳卒中のリスクを高めることはよく知られていて、そういう時は食事や血圧の管理についてお話することになります。 …
運動療法が腎臓病患者に届かない理由―ヨーロッパの現場から見えた構造的な壁

運動療法が腎臓病患者に届かない理由―ヨーロッパの現場から見えた構造的な壁

  私が外来で患者さんに「運動していますか」と尋ねると、多くの方が「運動した方がいいのは分かっているけど…」と歯切れが悪い返事をされます。 今年の夏は特に暑かったというのもありますが、忙しさや体調の波に加えて、誰かが一緒…
ビタミンAは多すぎても少なすぎても危険?―がんリスクと「ちょうどいい」量の科学

ビタミンAは多すぎても少なすぎても危険?―がんリスクと「ちょうどいい」量の科学

  外来で患者さんと話していると、「先生、ビタミン剤って飲んだほうがいいですか?」と尋ねられることがあります。 健康のために積極的に摂りたい気持ちはよくわかりますが、サプリメントの世界は単純に「多ければ多いほどよい」とは…