机上のAI、現場の人間 ―「やってみなくちゃわからない」 2025/07/15Posted inAI, 文献, 日常 人工知能(AI)が研究のアイデアまで出す時代になりました。小説を書き、絵を描き、ついには科学の世界にまで進出してきています。 これまでの研究では、大規模言語モデル(LLM)が生み出した研究アイデアが、人間の専門家が考…
他人が痛がるのをなぜ笑ってしまうのか―シャーデンフロイデの科学 2025/07/06Posted in心理学, 文献, 日常 ジャン=ジャック・アノー監督の映画『人類創世』に印象的なシーンがあります。 この映画は、人類がまだ原始的な生活を送っていた時代をコミカルに描いた作品で、言葉のない世界で人間の本能や行動をユーモラスに表現しました。 そ…
TRE(時間制限食)は心身の健康にどう影響するのか? 2025/07/02Posted in健康, 文献, 日常 以前、私のブログでも「時間制限食(TRE)」について取り上げたことがあります。 そのとき紹介したのは、スペインのグラナダ大学のジョナタン・ルイス博士らが行った研究で、TREが体重管理に効果的であることを示しました。 …
ストレスは私たちの体内時計も乱してしまう 2025/06/27Posted in健康, 文献, 日常, 神経科学 私たちの体内時計(概日リズム)は日々、光を基準にして正確なリズムを刻んでいます。 つまり、朝に浴びた太陽の光が、私たちの1日の基準点をリセットしてくれるのです。 時計といってもチクタク音を立てるわけではなく、脳の視交…
キャベツの次はブロッコリー?―血糖値をめぐる野菜物語 2025/06/20Posted in健康, 医療全般, 文献, 日常 「食べる順ダイエット」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。 「食事の最初に野菜を食べると、体にいいらしい」。 そんな言い回しが、いつのまにか私たちの食卓にしっかりと根を下ろしているようです。 以前このブロ…
赤ちゃんの笑顔をつくる歌の力 2025/06/17Posted in心理学, 文献, 日常 赤ちゃんは不思議です。 何を好むのか、なぜそれを気に入るのか、はっきりした理由を見つけるのはなかなか難しいものです。 ただ、歌だけは例外のようで、子守唄だろうが鼻歌だろうが、赤ちゃんは不思議と心地よさそうに耳を傾けま…
エジソン流まどろみ術―浅い眠りにひそむ創造のスイートスポット 2025/06/16Posted in文献, 日常, 神経科学 目を閉じてぼんやりとまどろむ。 まぶたの裏に浮かぶのは曖昧な映像や奇妙なアイデア。 実は、このぼんやりした状態がクリエイティブな発想の宝庫だという、ちょっと魅力的な研究があります。 発明家トーマス・エジソンは、う…
仕事の悩みが伝わる? 愛犬とあなたの心の糸 2025/06/12Posted in心理学, 文献, 日常, 生物 飼い主の帰宅を喜ぶ犬の動画を見かけることがあります。 実際に犬を飼っていない私たちでさえも、自然と笑みがこぼれてしまう微笑ましいシーンです。 そんな無邪気な犬の姿に、多くの人が日々癒やされていることでしょう。 しかし…
ヘルシージュースが口内環境を乱していた?意外な真実 2025/06/07Posted in健康, 文献, 日常 野菜や果物のジュースが体に良いというのは、当然のように信じているところがあります。 朝、慌ただしくキッチンに立ち、忙しい一日の始まりにさっとビタミンを摂る。 それはとても「オシャレ」で魅力的な時間のように感じられます…
プロテインバー、その栄養ほんとうに届いていますか?—タンパク質の「質」の話 2025/06/05Posted in健康, 文献, 日常 最近、スーパーやドラッグストアの棚に並ぶプロテインバーが随分と目立つようになりました。 便利さとヘルシーなイメージがあいまって、私たちの暮らしにさりげなく浸透しています。 ところが、「高タンパク質」というフレーズを見…
コーヒーを飲むのは、目覚めの儀式?科学が探る本当の理由 2025/06/03Posted in文献, 日常, 神経科学 コーヒーを飲む人は世界中にあふれています。 毎朝のコーヒーがないと頭が目覚めない、という人も少なくないでしょう。そういう私もコーヒー依存を自称しています。 では、実際にコーヒーに含まれるカフェインが私たちを目覚めさせ…
日本庭園が持つ癒しの秘密―リズミカルな視線の動き 2025/06/01Posted in心理学, 文献, 日常, 自然環境 日々の暮らしには、どこか心を穏やかにしてくれる場所が必要です。それは特別なものでなくても構いません。 例えば、古くから日本人に愛されてきた日本庭園のような場所でも。 最近の興味深い研究によれば、日本庭園を静かに眺…
「あと5分」の誘惑、データが示す世界のリアル 2025/05/31Posted in健康, 文献, 日常 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 「あと5分だけ…」と、つぶやきながらアラームを止めてスヌーズボタンを押す。 私自身にも心当たりがありますし…
あの頃への扉―ノスタルジーが結ぶ過去・現在・未来 2025/05/30Posted in心理学, 文献, 日常 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 ふとした瞬間に、昔の記憶が静かに心の扉をノックします。 誕生日のケーキの甘さや、友達と旅先で見上げた星空、…
8時間ダイエット―好きなものを諦めなくてもいい? 2025/05/23Posted in健康, 文献, 日常 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 現代のダイエット方法といえば、「何を食べるか」または「何を食べないか」に焦点が当たりがちです。 カロリー計…
子どもたちの「文字学習」:手書きとタイピングの対決 2025/05/17Posted in文献, 日常 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 最近では、学校の教室でもタブレットやコンピュータが席巻しているようです。 鉛筆の出番はめっきり減ってしまっ…
寝る子は順番を忘れない?脳と睡眠の面白い関係 2025/05/15Posted in文献, 日常, 神経科学 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 人間というものは不思議なもので、昨夜食べた夕飯の献立さえあやふやなのに、なぜか旅行先の小さな出来事や、美術館…
なぜ頭から離れない?―イヤーワームと習慣的行動の関係 2025/05/08Posted in文献, 日常, 神経科学 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 ふと気がつくと頭の中で同じ音楽が繰り返されている。そんな経験をしたことがある人は多いでしょう。 これは一般的…
雑踏の中でもクリアに聞こえる、シークレットムーブの科学 2025/05/02Posted in文献, 日常, 科学 ためしに、紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。 騒がしい環境では、会話をクリアに聞き取るのは難しいです。 ところが、想像してみてください。 あなたが雑踏の中で、まるでマジ…
認知症予防に必要なのは、スマホかも知れない 2025/04/28Posted in健康, 文献, 日常 「スマホがどこにあるか探すために他のスマホが必要になる」という笑えない状況が時々あります。 これはデジタル技術に依存しすぎた現代人の象徴みたいな話ですし、心配なのは依存の先にある認知機能の低下です。 最近では「デジタ…
カフェインの陰に潜んでいた、記憶力の正体 2025/04/26Posted in文献, 日常, 神経科学 コーヒーに関する研究が世の中には実に多くあります。 それは私自身がコーヒー好きだから目に留まるのか、それとも世界中に「コーヒー推し」の研究者がたくさんいるからなのか――いずれにせよ、このブログでもコーヒーに含まれるカ…
小さな善意が心を動かす 2025/04/24Posted in心理学, 文献, 日常 気分がどんより沈む日は、何もかもが重力を2倍に感じるものです。冷蔵庫のプリンさえ遠い。 そんなとき、少しばかりの寄付が、そっと心の隅をくすぐってくれるかもしれません。 中国・深圳大学の研究チームが『Psychol…
スマホ時代の「脳の腐敗(brain rot)」?:深く考える力が失われるとき 2025/04/13Posted in日常 最近、気づけばスマホを眺めて時間が過ぎていることがあります。 私も例外ではありません。 短い動画を連続して視聴したり、目的もなくSNSをスクロールしたり。やるべきことがあるのに、つい後回しにしてしまうのです。 こ…
北スウェーデンのサウナ事情: 「ととのう」だけじゃない健康との深い関係 2025/04/10Posted in健康, 文献, 日常 日本でもサウナブームが続き、「ととのう」という言葉もすっかり定着した感があります。 フィンランドが本場として有名ですが、実はスウェーデン北部でもサウナは古くから親しまれ、生活の一部となっています。 日本の銭湯のように…
SFは人類をひとつにする! 2025/04/07Posted in文献, 日常, 映画, 科学, 読書 広大な宇宙、未知の文明、そしてそこで繰り広げられる壮大な物語。 映画や小説などのSF作品に触れると、まるで自分がこの世界の壮大な一部になったような、言い知れぬ感動を覚えることがあります。 一見すると個人的な感覚のよう…