スマホでプロファイルされる私たち―デジタル精神医学の応用 2025/07/26Posted in心理学, 文献, 神経科学 私たちは一日に何度スマホをチェックしているでしょう。 時間を確認したり、通知を見たり、何気なく画面を点けたり消したり。 恐らく、朝起きて最初に触ってしまうのはスマホでしょうし、寝床で最後まで触れているのもスマホでしょ…
「大きな計画」を手放し、「小さな実験」で生きる 2025/07/25Posted in心理学 人生の成功は、よく一直線の階段を駆け上がるようなイメージで語られます。 次のステップへ、そしてさらにその先へと計画的に進んでいく―それが当然と考えられがちです。 ところが、この計画性が行き過ぎると、ときに私たちを追い…
Simple is Best―音楽療法のデバイス選び 2025/07/18Posted in心理学, 文献, 音楽 どんな音楽を聞こうか。普通は曲そのものに意識が向きます。 ラジオでもスマートフォンでも、音楽を聴く手段にそれほど違いがあるとは思えないかもしれませんが、実はそう単純な話でもないようです。 英国レディング大学の研究…
汗をかけばいいわけじゃない―ゆるい運動と心のほどよい関係 2025/07/13Posted in健康, 心理学, 文献 運動が体に良い。これはまあ、自明の理でしょう。 では、心の健康についてはどうでしょうか。 私などは昭和の人間ですから、イヤなことがあったりムシャクシャしたりするとガムシャラに汗を流して、気分を晴らそうとする派です。 …
なぜ私たちは、見知らぬ誰かの不幸をクリックするのか 2025/07/12Posted in心理学, 文献 ネットニュースで流れてくる悲惨な事件の記事を、ついクリックしてしまう。 遠い国の戦争や自然災害、映画や小説に描かれる悲劇に、私たちはなぜ心を奪われるのでしょうか。 自分とは何の関係もない、見知らぬ誰かの苦しみ。 それ…
誰もいないのに誰かを感じる―気配の心理学 2025/07/09Posted in心理学, 文献 2001年に公開された映画『アザーズ』は、観る者の静かな恐怖をかき立てる作品です。 第二次世界大戦後のイギリス、人里離れた大きな屋敷で、ニコール・キッドマン演じる母親グレースが暮らしています。 屋敷には光に過敏な病気…
怖いもの見たさは本能だった?―不安と注意の関係 2025/07/07Posted in心理学, 文献 映画『NOPE/ノープ』(2022年)では、空に潜む謎の飛行物体が、直接視線を向けた者を襲うという設定があります。 主人公のOJはその存在が危険だと理解していながらも、ついつい空を見上げ、その不気味な存在から目を逸ら…
他人が痛がるのをなぜ笑ってしまうのか―シャーデンフロイデの科学 2025/07/06Posted in心理学, 文献, 日常 ジャン=ジャック・アノー監督の映画『人類創世』に印象的なシーンがあります。 この映画は、人類がまだ原始的な生活を送っていた時代をコミカルに描いた作品で、言葉のない世界で人間の本能や行動をユーモラスに表現しました。 そ…
読書は孤独を癒すのだ 2025/06/30Posted in心理学, 文献, 読書 現代社会では、孤独は一種の「流行り病」のようです。 アメリカのデータでは、平均的な友人の数は3人以下といわれており、世界保健機関(WHO)によれば、高齢者の約25%が社会的に孤立し、10代の若者の5~15%が孤独を感…
厳しい熱波に心が沈む―「がまんの時代」は終わった 2025/06/25Posted in健康, 心理学, 文献 現在、西日本を中心に全国各地で猛烈な暑さが続いています。 熱中症と疑われる症状で搬送される人も相次ぎ、身体への影響が深刻になっています。 暑さを侮ってはいけません。 熱中症は生命の危機にも関わる病態です。 お互いに声…
困難との付き合い方―前向きな心の科学 2025/06/23Posted in心理学, 文献 人生は、「禍福は糾える縄の如し」です。「塞翁が馬」とも言います。 幸せと不幸は、まるで縄のように絡み合い、思い通りにいかないことの方が多いぐらいです。 それは突然降り出す雨のようなものかも知れません。 人生の困難…
赤ちゃんの笑顔をつくる歌の力 2025/06/17Posted in心理学, 文献, 日常 赤ちゃんは不思議です。 何を好むのか、なぜそれを気に入るのか、はっきりした理由を見つけるのはなかなか難しいものです。 ただ、歌だけは例外のようで、子守唄だろうが鼻歌だろうが、赤ちゃんは不思議と心地よさそうに耳を傾けま…
テストステロンのささやき―なぜ他人の「いいね」に心は乱されるのか 2025/06/15Posted in心理学, 文献 自分の価値は自分で決めていいものか、それとも誰かの評価で揺れ動くものか。 私たちは普段から他人の評価に敏感に反応し、自分の心が揺れ動くのを感じます。 自己肯定感というのは実際、とても移ろいやすいものです。 心理学では…
仕事の悩みが伝わる? 愛犬とあなたの心の糸 2025/06/12Posted in心理学, 文献, 日常, 生物 飼い主の帰宅を喜ぶ犬の動画を見かけることがあります。 実際に犬を飼っていない私たちでさえも、自然と笑みがこぼれてしまう微笑ましいシーンです。 そんな無邪気な犬の姿に、多くの人が日々癒やされていることでしょう。 しかし…
人間関係の謎――あるいは「好き」と「嫌い」のシャッフルについて 2025/06/11Posted in心理学, 数学, 文献 人間関係というものは、いつもややこしくて、やれやれと思わされることがしばしばです。 例えば、AさんとBさんは親友だけれど、BさんはなぜかCさんをひどく嫌っています。 その一方で、CさんとAさんは顔を合わせれば、穏やか…
ショート動画の迷宮―その入り口は、意外と心の奥深くにあるのかもしれない 2025/06/09Posted in心理学, 文献, 神経科学 気がつくと、いつの間にか時間が溶けてしまっている。 スマートフォンの画面に映るショート動画を無心に眺めながら、ふとそんな感覚に襲われます。 手軽さと刺激が妙に心地よく、指先は画面を滑るように次の動画を探し続けます。 …
誰も見ていないのに、なぜ僕らは赤信号で立ち止まるのか? 2025/06/06Posted in心理学, 文献 私たちは毎日、意識しないうちに暗黙のルールに従って生きています。 深夜の交差点で誰もいないのに信号が青になるまでじっと待ち続けたりします。 ふと我に返って改めて考えると、自分はなぜこうしているんだろう、と不思議に感じ…
コロナ禍に響いた歌声―バーチャル合唱が高齢者の心と体を元気にする 2025/06/04Posted in健康, 心理学, 文献, 新型コロナ, 音楽 2019年の冬、新型コロナウイルスが私たちの日常を突然奪い去りました。 コロナ禍のことなんか今さら思い出したくもない、という人は多いと思います。 けれど、あの状況を乗り切った私たちの経験と知恵は、今だからこそ振り返っ…
日本庭園が持つ癒しの秘密―リズミカルな視線の動き 2025/06/01Posted in心理学, 文献, 日常, 自然環境 日々の暮らしには、どこか心を穏やかにしてくれる場所が必要です。それは特別なものでなくても構いません。 例えば、古くから日本人に愛されてきた日本庭園のような場所でも。 最近の興味深い研究によれば、日本庭園を静かに眺…
あの頃への扉―ノスタルジーが結ぶ過去・現在・未来 2025/05/30Posted in心理学, 文献, 日常 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 ふとした瞬間に、昔の記憶が静かに心の扉をノックします。 誕生日のケーキの甘さや、友達と旅先で見上げた星空、…
感情を「見える化」する―身体感覚マップが示す可能性 2025/05/12Posted in心理学, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 私たちが感じる感情は、心だけでなく体の各部位にも影響を与えます。 フィンランドの研究グループが行った実験によ…
リアルとバーチャルの狭間―デジタルネイティブの恋愛事情 2025/05/11Posted inAI, 心理学, 文献 紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化しています。あわせてお楽しみください。 デジタルゲームの世界には、昔から恋愛シミュレーションというカテゴリーがあります。 例えば、『Mr. Love…
フラッシュバックに挑む『テトリス』活用:医療の現場から 2025/05/03Posted in心理学, 文献 ためしに、紹介した論文の音声概要をNotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。 COVID-19の流行が始まった頃、多くの医療従事者は日々、目の前で命を失っていく患者や治療が上手…
小さな善意が心を動かす 2025/04/24Posted in心理学, 文献, 日常 気分がどんより沈む日は、何もかもが重力を2倍に感じるものです。冷蔵庫のプリンさえ遠い。 そんなとき、少しばかりの寄付が、そっと心の隅をくすぐってくれるかもしれません。 中国・深圳大学の研究チームが『Psychol…
心で森林浴:自然の癒しを再現する想像の力 2025/04/22Posted in心理学, 文献, 自然環境 毎日の忙しい生活で疲れが溜まったとき、多くの人は自然の風景に癒しを求めます。 実際に森や川を訪れるだけでなく、自然の写真や動画を見るだけでもストレスが軽減されると感じる人も多いでしょう。 最近では、この「自然の癒…