最近、 PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物) という言葉がニュースなどで取り上げられる機会が増えてきました。
PFASは、フライパンのコーティングや食品包装、消火剤など、私たちの身の回りの様々な製品に使われている化学物質ですが、沖縄で特に問題なのは、基地に関連したものです。
PFASは非常に安定した構造を持つため、環境中で分解されにくく、「永続性有機汚染物質」とも呼ばれています。
このPFASが、私たちの健康に悪影響を及ぼす可能性が懸念されています。
最近の研究では、 PFASが腎臓機能の低下と関連している ことが明らかになってきました。
若年成人におけるPFASの影響
南カリフォルニア大学の研究チームは、若年成人(平均年齢20歳)を対象に、PFASへの曝露と腎臓機能の関係を調査しました。
その結果、 PFASの曝露量が多い人ほど、腎臓機能が低下する傾向が見られました。
具体的には、PFASの曝露量の指標である「PFAS曝露スコア」が1標準偏差増加するごとに、腎臓機能の指標である「eGFR」が2.4%低下することがわかりました。
腸内細菌と代謝物がカギを握る
さらに、この研究では PFASが腸内細菌叢と代謝物に変化を引き起こし、それが腎臓機能の低下につながる可能性 が示されました。
PFASは、腸内の善玉菌を減らし、炎症を引き起こす代謝物を増加させることで、腎臓に悪影響を及ぼしていると考えられています。
今後の課題
この研究は、PFASが腎臓に与える影響を理解するための第一歩となるものです。
今後、より大規模な研究や、様々な集団を対象とした研究が必要とされています。
また、PFASによる腎臓への影響を軽減するためには、腸内環境を整えることが重要である可能性も示されています。
PFASの影響を正しく理解し、健康的な生活を送るために、さらなる研究の進展が期待されます。
参考文献:
Hampson HE, Li S, Walker DI, et al. The potential mediating role of the gut microbiome and metabolites in the association between PFAS and kidney function in young adults: A proof-of-concept study. Sci Total Environ. Published online October 10, 2024. doi:10.1016/j.scitotenv.2024.176519

