体脂肪率を推定する新しい方法 2025/01/28Posted in医療全般, 文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)の患者さんは、過度な体脂肪が腎機能の低下や病状の進行に影響すると報告されています。今回の研究では、スペインのコルドバ大学病院でステージIIIまたはIVのCKD患者さんを対象に、新しい推定式を用いて…
腎機能が低下しても糖尿病治療薬を諦めないために 2025/01/24Posted in医療全般, 文献, 腎臓のこと メトホルミンは世界中で広く使われている2型糖尿病の治療薬で、血糖値を安定的に下げるうえに体重増加の抑制も期待できるとされています。ただし、腎機能が低下した患者には注意が必要と考えられてきました。乳酸アシドーシスという…
糖尿病患者の足首上腕血圧比(ABI)と腎臓病のリスク予測 2025/01/19Posted in文献, 腎臓のこと 糖尿病を患っている方の足首と上腕の血圧の比(ABI)を長期間にわたって測定し、その変化が腎臓の機能低下とどのように関係するかを調べた研究結果が報告されました。 慢性腎臓病(CKD)は、世界人口の約10%が罹患して…
慢性腎疾患と血圧管理:「120mmHg未満」は理想的か? 2025/01/17Posted in医療全般, 文献, 腎臓のこと 慢性腎疾患(CKD)を抱える人にとって、血圧管理は健康維持の要です。しかし、近年、従来の血圧目標値を見直す動きが出てきています。従来は「140mmHg未満」を目標としていましたが、近年発表された研究では、「120mm…
慢性腎臓病とスタチン:知っておきたいこと 2025/01/16Posted in医療全般, 文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)は、米国で約7.5%もの人が患っており、心臓病を引き起こすリスクが高いことが知られています。 特にCKDの患者は、心血管疾患(CVD)という心臓や血管の病気になるリスクが高いため、その予防が非常に…
猫の尿臭が教えてくれること—腎臓の健康とフェリニンの秘密 2024/12/20Posted in文献, 生物, 腎臓のこと 猫を飼っている方なら一度はあの独特な尿の臭いを経験したことがあるでしょう。 その原因は「フェリニン」と呼ばれる物質にあります。 フェリニンは猫の尿に含まれるアミノ酸の一種で、分解されることで硫黄を含む揮発性化合物を生…
血圧の積み重ねが腎臓病のリスクを高める!? 2024/12/12Posted in医療全般, 文献, 腎臓のこと 健康診断で血圧が高いと指摘された経験はありますか? 実は、高血圧は心臓病や脳卒中だけでなく、腎臓病のリスクも高めることが知られています。 最近の研究では、一時的な高血圧だけでなく、長年の血圧の積み重ねが腎臓病の発症リ…
慢性腎臓病とミネラル代謝異常 2024/11/16Posted in文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)は、体内のミネラルバランスを崩し、骨を弱くしてしまいます。 この状態は「CKD-ミネラルと骨障害(CKD-MBD)」と呼ばれ、骨折のリスクを高めるだけでなく、心血管疾患にもつながることが知られてい…
「永続性有機汚染物質」:PFASが腎臓に与える影響 2024/11/14Posted in文献, 腎臓のこと 最近、 PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物) という言葉がニュースなどで取り上げられる機会が増えてきました。 PFASは、フライパンのコーティングや食品包装、消火剤など、私たちの身の…
慢性腎臓病とスピロノラクトン 2024/10/25Posted in文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)患者における心血管リスクを減らすための方法として、これまで「スピロノラクトン」という薬が使われてきました。 価格が手頃なこともありますが、いくつかの研究から心臓や腎臓を守る可能性が期待されていたた…
尿検査で「タンパクが出ています」と言われたら 2024/10/18Posted in文献, 腎臓のこと 健診などで尿検査で「タンパクが出ています」と言われたことはありませんか? これは一見すると小さな問題に思えるかもしれませんが、腎臓の健康に深く関わる重要なサインです。 尿タンパクが検出された場合、次のような段階的な検…
慢性腎臓病(CKD)とグリコアルブミン 2024/10/14Posted in医療全般, 文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)患者にとって、糖尿病管理は非常に重要です。 特に糖尿病を併発している場合、血糖コントロールの指標として一般的に「HbA1c」が使用されますが、CKDが進行すると、この指標の信頼性が低下することが知…
腎臓の健康度を代謝物が示す:リスクと保護のサイン 2024/10/01Posted in文献, 腎臓のこと 慢性腎臓病(CKD)が進行すると、腎不全に陥り、体内の老廃物が正常に排出されなくなるリスクが飛躍的に高まります。 この状態を予測する方法は数多く提案されていますが、最新の研究によると、尿や血液中の代謝物が鍵を握る可能…
腎結石のリスクを運動が減らしてくれる 2024/09/30Posted in文献, 腎臓のこと 尿管結石を経験したことのある人は、その激しい痛みをよくご存じでしょう。 しかし、日常の運動が腎結石のリスクを減らす可能性があるとしたら? 最近の大規模な研究が、腎結石予防における運動の重要性を明らかにしました。 …
慢性腎臓病(CKD)と抗酸化物質―その効果について 2024/09/27Posted in文献, 腎臓のこと 実は日本だけで約1300万人の方が慢性腎臓病(CKD)に罹患しています。 そして、この病気は、心血管疾患(CVD)を引き起こしやすいことがわかっています。 実際、CKD患者の2/3が心血管疾患に関連して亡くなってい…
肥満と腎臓病:6つのリスク因子を知っておこう! 2024/09/26Posted in文献, 腎臓のこと 私たちの腎臓は、体のフィルター役として働き、毎日血液をきれいにしてくれています。 しかし、肥満はこの大切な腎臓に負担をかけ、慢性腎臓病(CKD)のリスクを高めることが分かっています。 CDKの進行を抑えることが大切な…
腎臓病の患者さんにハーブサプリメントはよいのか 2024/09/22Posted in文献, 腎臓のこと, 透析関連 腎臓病を抱える患者さんやそのご家族の中には、「漢方薬とか、ハーブサプリメントを使ってもいいの?」と質問される方が多くいらっしゃいます。 高麗人参などのハーブは「自然由来で体に良い」と信じられている一方で、薬との相互作…
肥満と腎臓の関係 2024/09/13Posted in文献, 腎臓のこと 肥満は、世界中で増加している深刻な健康問題です。 例えば、2022年のWHOの報告によると、ヨーロッパでは成人の約60%が肥満または過体重とされています。 日本でも肥満の問題は深刻化しており、さまざまな病気に影響を与…
尿毒症状を引き起こす「老廃物」を特定する試み 2024/09/12Posted in文献, 腎臓のこと 腎臓の主なはたらきのひとつに「体の中に生じた老廃物を体外に排泄する」というのがあります。 腎機能が落ちてきて、老廃物が体の中に蓄積されると、疲労や食欲不振、かゆみ、吐き気、痛みといった「尿毒症状」が出現してきます。 …
慢性腎臓病の人の安静時心拍数と健康リスク 2024/09/01Posted in健康, 文献, 腎臓のこと 「安静時心拍数が高いと、健康リスクに関わる」というお話です。 最近の研究で、特に慢性腎臓病(CKD)の人々にとって、安静時心拍数がリスク要因となることが明らかになりました。 福島県で行われた大規模な調査(福島CK…
静脈内アミノ酸投与で術後の腎臓をまもる 2024/08/31Posted in文献, 腎臓のこと 心臓手術は体にとって大きな負担です。 その中でも特に心配されるのが「急性腎障害(AKI)」という合併症です。 これは、手術後に腎臓の機能が急激に低下する状態で、約30%の患者さんが経験するとされています。 AKIが発…
高齢者の透析療法についての調査研究 2024/08/25Posted in文献, 腎臓のこと, 透析関連 透析を始めるべきか、それとも内科的な治療でしのぐべきか? 高齢者の腎不全患者にとって、これは非常に大きな決断となります。 最近の研究で、この選択が生存期間や自宅で過ごせる時間にどのような影響を与えるかが調査されました…
高齢者のタンパク質摂取と健康:腎臓病があっても大丈夫? 2024/08/15Posted in文献, 腎臓のこと 年を重ねると「何を食べるか」がますます大切になってきます。 特に、体の筋肉や骨を保つためには、タンパク質が重要です。 けれども、慢性腎臓病(CKD)を抱える高齢者の皆さんにとって、タンパク質の摂取量が多すぎると腎臓に…
尿検査と脂質異常 2024/07/03Posted in文献, 腎臓のこと 「腎臓の検査」と一言で言いますが、実際の現場で行うのは、まず血液検査と尿検査です。 特に、尿検査は手軽なうえに、そこから得られる情報は、一般の方々の想像以上に豊富です。 健診などの尿検査の結果を思い出してみてください…
将来的に尿検査が変わる可能性 2024/06/23Posted in文献, 腎臓のこと 学校検尿もそうですが、健診などでほぼ必ず行われるのが「尿検査」ですね。 尿検査で重要なのが、尿糖やタンパク尿の有無です。 なかでも「尿タンパク陽性」が続くと、腎疾患の存在が疑われるので、二次精査をすすめられることにな…