平日の仕事が終われば、ソファに寝転がって配信動画を眺めるだけ。
そんな生活を続けていると、やはり健康のことが気になるものです。
糖尿病の方にとっては特に、運動の大切さはわかっていても、なかなか平日に時間を確保することが難しい。
そこで注目されるのが、週末にまとめて身体を動かす「週末戦士(ウィークエンド・ウォリアー)」というスタイルです。
ちょっと大げさなネーミングかも知れませんが、個人的には気に入っています。
アメリカで行われた研究では、糖尿病と診断された成人約51,650人を対象に、運動習慣と死亡率の関連を9.5年間にわたって追跡調査しました。
研究では、運動習慣により対象者を4つのグループに分けています。
「運動をしない人」「運動不足の人(週150分未満)」「週末戦士(週末に1~2回、合計150分以上運動する人)」「定期的に運動する人(週3回以上、合計150分以上運動する人)」です。
追跡調査の結果、運動をしないグループと比較して、週末戦士グループでは総死亡リスクが21%低くなり、特に心血管疾患による死亡リスクは33%も低下しました。
定期的に運動を行っているグループでも、それぞれ総死亡リスクは17%、心血管疾患リスクは19%低下しています。
注目すべきは、週末にまとめて運動を行う週末戦士グループが、定期的な運動をしている人々と同等かそれ以上の恩恵を受けているという点です。
一方、がんによる死亡率についてはあまり差が見られませんでしたが、それでも運動を行わないよりはリスクが下がっていました。
つまり、どんな形であれ運動すること自体が健康維持に非常に有効であることを示しています。
もちろん、この研究は余暇時間の運動だけを調査対象としており、職場での身体活動や食事内容といった他の要因が影響している可能性も否定できません。
それでも、糖尿病を抱える方にとって、運動の恩恵はその頻度や形式に厳密に縛られず、とにかく運動を始めることが大切であるという明確なメッセージが込められています。
もっとも、急に激しい運動を始めるのは別のリスクを伴いますから、そこはご自身の体と相談しながら、ということになるでしょう。
参考文献:
Wu Z, Sheng C, Guo Z, Zheng Y, Zheng D, Li X, Guo X, Li H. Association of Weekend Warrior and Other Physical Activity Patterns With Mortality Among Adults With Diabetes : A Cohort Study. Ann Intern Med. 2025 Jul 22. doi: 10.7326/ANNALS-25-00640. Epub ahead of print. PMID: 40690774.

紹介した論文の音声概要を、NotebookLMでポッドキャスト化してみました。あわせてお楽しみください。
