喫煙が健康に与える影響は多くの人が知っていますが、実際にどれだけ寿命が縮むかや禁煙の効果について具体的に知っている人は少ないかもしれません。
ここでは、最新の研究結果をもとに、喫煙と禁煙の影響について説明します。
まず、喫煙を続けるとどれだけ寿命が縮むかについて見てみましょう。
たとえば、35歳から喫煙を始め、そのまま一生喫煙を続けると、平均して9.1年寿命が短くなります。
45歳からだと8.3年、55歳からだと7.3年、65歳からだと5.9年、75歳からでも4.4年の寿命が短くなるというデータがあります。
これはかなり衝撃的な数字だと言えます。

では、禁煙するとどうなるのでしょうか。
例えば、35歳で禁煙を決意した場合、平均して8.0年の寿命が延びるとされています。
45歳で禁煙すると5.6年、55歳で3.4年、65歳で1.7年、75歳で0.7年寿命が延びるとされています。
つまり、どの年齢でも禁煙することで確実に寿命が延びるのです。

さらに、この研究では若いうちに禁煙することの重要性が強調されています。
35歳で禁煙した人のうち、約53%が少なくとも1年寿命が延び、36%が8年以上寿命が延びるとされています。
これは、若いうちに禁煙することで、健康への恩恵が最大化されることを意味します。
一方、高齢者でも禁煙の効果は無視できません。
65歳で禁煙した場合でも、平均して1.7年寿命が延びるとされています。
75歳でも禁煙すれば、平均して0.7年の寿命延長が期待できます。
これらの数字は、高齢者であっても禁煙する価値が十分にあることを示しています。
この研究結果から言えることは、喫煙は確実に寿命を縮める一方で、禁煙はどの年齢でも寿命を延ばす効果があるということです。
特に若いうちに禁煙することで、その効果は最大限に発揮されます。
「健康長寿」を実現するためには、今すぐ禁煙することが最善の選択肢であることは明らかです。
喫煙は習慣となりやすく、やめるのは簡単ではありませんが、健康と寿命を考えると、その努力は十分に価値があります。
この情報が、禁煙を考える一つのきっかけになれば幸いです。
参考文献:
Le TTT, Mendez D, Warner KE. The Benefits of Quitting Smoking at Different Ages. Am J Prev Med. Published online June 25, 2024. doi:10.1016/j.amepre.2024.06.020

