思春期は友人関係がますます重要になる時期です。
そして、スマートフォンの普及で、現代は友人と24時間いつでも繋がっています。
経験したことがないので想像するしかないのですが、人気者の若者にとって、それはどうなのかというお話です。
一見楽しそうな彼らも、実は眠れない夜を過ごしているのかも知れません。
今回は、そんな一面を明らかにした論文となります。
スウェーデンの1,394人の青少年を対象にした研究によると、人気者であることと睡眠時間の短さ、特に女子においては不眠症状が関連していることが明らかになりました。
この研究では、14歳から18歳までの平均年齢15.3歳の青少年が、学校での友人関係や睡眠時間、不眠症状についてアンケートに答えました。
その結果、人気がある青少年は、平均して他の子よりも睡眠時間が短いことがわかりました。
具体的には、最も人気のある青少年は平均して約27分睡眠時間が短かったのです。
また、女子においては、人気度が高いほど不眠症状が多く、これは友人関係に費やす時間やストレスが影響している可能性が高いと考えられました。
友人との時間は楽しいものである一方で、特に女子の場合、友情においてより感情的なサポートを提供する傾向があり、これが夜の睡眠に影響を与えるのかもしれません。
友人関係の中で感じる責任感や、悩み事を抱えたまま眠りにつくことが難しい状況が、不眠症状に繋がっていると考えられます。
ところが、これらはスマートフォンのせいだけではないようでした。
この研究結果は、スマートフォンが普及する前の1994-95年のアメリカで行われた同様の研究結果と一致しており、テクノロジーの進化だけでなく、人気者であること自体が睡眠に悪影響を与えることを示しているようなのです。
ともかく、友人と過ごす時間は大切ですが、人気者であることが時には大きな負担になることもあることを、周囲のみんなが気遣ってあげることが必要なのでしょうね。
人気者であることの代償と思わずに。
参考論文:
Bauducco S, Boersma K, Gradisar M. Sleepy and popular? The association between popularity, sleep duration, and insomnia in adolescents. Front Sleep. 2024;3:1346806. doi:10.3389/frsle.2024.1346806.

