ハクジラ類の閉経の進化

地球上で閉経が確認されているのは人間といくつかのハクジラ類だけなのだそうです。 これにはシャチやイルカなどが含まれ、彼らは長い寿命を持ちながら、繁殖活動はその寿命よりずっと前に終了します。 このような現象が複数のハクジラ…

西田幾多郎「善の研究」

西田幾多郎の「善の研究」は青空文庫で読むことができます。 読むことはできますが、内容が深すぎてハードルが高く、何度も挫折してしまっているのも事実です。 そんなこんなで、私の読書メモから少しずつ。 (ブログを備忘録がわりに…

歩行パターンで睡眠の質がわかる

今回は「歩行パターンから読み解く睡眠の質」という話題についてです。 最近、ある研究が睡眠と歩行の2つの関係性に着目し、面白い発見をしました。 研究チームは、睡眠の質が人の歩き方にどのように影響するかを調べるために、機械学…

日食予測の進化

日食の予測という進化の物語は、単なる科学の進歩を超え、人間の好奇心と知識への飽くなき追求を映し出すものです。 紀元前のメソポタミアでは、日食は不吉な前兆とされ、王様たちの運命に直結していたと言われています。 しかし、この…

三体問題と科学的探求

宇宙は古くから人類の想像力をかき立ててきました。 その中でも、最近では「三体問題」というテーマが、私たちの知的好奇心に火をつけています。 この問題は、天体の運動を数学的に予測する際の難題の一つで、1687年にアイザック・…

感情を表す言葉

「名前が体を表す」という言葉は、人の名前がその人の特性や性格、時には運命までを象徴していることを意味するものです。 この言葉は、名前が持つ象徴性やイメージが、その人の身体的または精神的特徴に反映されるという考え方に基づい…

チョムスキーのメッセージ

ノーム・チョムスキーは1928年生まれのアメリカの言語学者で、マサチューセッツ工科大学の教授を長年務めました。 彼は生成文法理論を提唱し、人間が生まれながらにして持っている「言語を学ぶ能力」についての研究で知られています…

「最高の勉強法」

  いくつになっても良い勉強法があれば知りたいものです。 この本が教えてくれるのは、いかにして効果的に学ぶかということでした。     多くの人が行っている勉強法とは、繰り返し読むこと、ノートに書き写すこと、重要なポイン…

ChatGPTをワトソン君に

  診断の糸口を見つけるために、医師は患者一人ひとりの症状を聞き取り、身体所見をとり、検査を重ねて証拠集めを丁寧に行っていきます。 その様子は、まるで探偵のようでもあります。 昔から探偵にはワトソン君のような相棒が必要で…

肺炎の「不適切な診断」

  この論文のタイトルにある「Inappropriate Diagnosis of Pneumonia」をなんと訳そうかとちょっとためらいました。 直訳すると「肺炎の不適切な診断」ですが、なんだかわかりにくいですね。 ズ…

医学的エビデンスを主観的に解釈すること

  専門家たちの意見が食い違うというのは、よく経験しますね。 しかも、彼らは同じ証拠を見ていたとしても、異なる解釈をすることがあります。 これは医学の分野だけでなく、私たちの日常生活にも当てはまる話ではないでしょうか。 …

高齢者の転倒のリスク要因

  高齢者の転倒は、ある時突然にやってきます。 転倒自体が直接的な傷害を引き起こすだけでなく、日常生活での自信の喪失や活動の制限など、さらなる深刻な波紋を生み出してしまいます。 高齢者に「この前転んだから外を歩くのが怖い…

ビジュアル・シンカーの脳

    時代は変わり、私たちの認識も変わってきました。 かつては理解されにくかった人々も、今日ではその能力が認められ、社会の多様な場面で輝けることも可能になってきました。 その最たる例が、この本の著者テンプル・グランディ…

ASMRって何?

  ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)という用語は、私たちの日常のリラクゼーションや睡眠支援手段として、広く知れわたっているように思います。 その背景には、YouTube…

「触れること」の希薄な世界

  仏教では五感こそが苦の原因であるとする教えがあります。 「五蘊苦」と呼ばれるものですね。 五蘊とは、色(視覚)、受(触覚)、想(嗅覚)、行(味覚)、識(聴覚)の五つの要素を指します。 これらの要素は、私たちが世界を認…

ICUでの冠動脈疾患の重症度スコア

  一般の方には馴染みが薄いはずですが、重症度スコアというものがあります。 代表的なものが、敗血症関連臓器不全評価スコア(SOFA)やオックスフォード急性疾患重症度スコア(OASIS)と呼ばれるものです。 SOFAスコア…

「座らない」というだけで効果がでる

  私たちの日常生活は、さまざまな習慣によって形成されています。 特に高齢になると、健康を維持するための新しい習慣を取り入れることは容易ではありません。 ワシントン州で行われたある研究が、高齢者の健康促進に向けた新たな道…

孤独感は人格を徐々に変えていく

  孤独とは、私たちの心に静かに忍び寄り、時には心の深層にまで影響を及ぼしてしまうものです。 その孤独感が、特定の人格を形づくっていくことを明らかにした研究があります。 かつて人格は、生まれつきのものであり、変わることの…

「よく噛んで食べること」の効用

  食後の高血糖に対応した「食べる順ダイエット」などの発想は、目から鱗だった記憶があります。 その気になれば誰でも取り組めますし、何をどう食べるかという視点は「食事を摂ること」の奥深さを今さらに感じたものでした。 そして…

「ロングゲーム」

時の速さを川の流れによく例えたものだと思います。 一瞬一瞬が過ぎ去り、そこに留めておくこともできず、気づけば大切なものを見失ってしまう。 忙しさに追われ、目の前の快や成果に目を奪われがちですが、実はそれが私たちを本当の幸…

誰もが考えすぎてしまうことがある

  「あれこれと悩みすぎてしまう」―これは現代人のあるあるかもしれませんね。 私たちの脳は、昔から生存のために脅威を探し続けるようにできています。 しかし、その「生存本能」が今日では、日常のささいなことから未来の不確実性…

道しるべとなる感染症専門医

  初期研修医の頃には、感染症グループの先生に怒られまいと、発熱した患者さんの詳細な病歴、身体所見、喀痰や尿などの検体の塗抹検査、培養を準備してプレゼンをし、抗生剤を決めてもらったものでした。 根拠ない抗生剤の選択ほど、…

節酒したら健康を取り戻せるのか

  先人たちの「酒は飲むもの飲まるるな」とのありがたい言葉が示すように、いくつになってもお酒の適量というものが難しい。 多くの人々が、日々の多忙をねぎらうために、リラックスする手段としてアルコールを口にします。 一杯のビ…

筋トレは落ち込んだ心にも効く

  「人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!」と言ってのけるTestosteroneさんのような方は、今回紹介する論文などについては「わが意を得たり!」と膝を叩くところでしょうね。   私たちの心と体は、予想以上…