小説「高野聖」 2023/03/06Posted in読書 泉鏡花はたたきあげの文士として知られていて、彼が紡ぎ出す日本語は、表現の素晴らしさはもとより、その幻想的で神秘的な独特の世界に大変魅了されます。 特に「高野聖」は「声に出して」読みたい小説のひとつで、何度もまた読…
映画「ナイル殺人事件」 2023/03/05Posted in映画 「ナイル殺人事件」の旧作は、1978年の公開時に、映画館で観た思い出があります。 当時、中学生だった私は、アガサ・クリスティーの原作「ナイルに死す」を読んで予習をし、名作ミステリーの映画化に備えたものでした。 当時の…
半開の花 2023/03/04Posted in日常 今日は菜根譚の一節から紹介します。 看開、酒飮醉、此中大佳趣 若至爛熳骸醄、惡矣 履盈滿者、宜思之 以下は書き下し文です。 花は半開を看、酒は微酔に飲む、此の中に多いに佳趣あり。 若し爛熳骸醄(ら…
マンガ「あかね噺」 2023/03/03Posted in漫画 落語好きを公言している私としたことが、今頃このマンガの存在に気づきました。 気づいたところで早速コミックの一巻を読んで(Kindleでは3月16日まで期間限定無料で読めました)ちゃんと落語を扱っていることを確認して、…
本「妖怪学」 2023/03/02Posted in読書 妖怪と言えば、水木しげる先生を真っ先に思い浮かべてしまうほど、先生が描いたデザインが妖怪のイメージを定着させてしまっています。 一反木綿やぬりかべ、子泣き爺、砂かけ婆などは、まさしくそうですね。 ディズニーのキャ…
3月の祝日休診のお知らせ 2023/03/01Posted inクリニックのこと 3月になりました。 今日、卒業式の学校も多かったようです。 特に中学校や高校では、コロナ禍の影響もあって、3年前には「普通の入学式」ができなかった世代だったでしょう。 彼らの心のひだは、その同じ歳に同じ経験したことが…
本「死者を弔うということ」 2023/02/28Posted in読書 この本のプロローグにこんな一節があります。 「誰か愛する人を亡くしたとき、そのことは私たちを悲しみと喪失感で満たすばかりでなく、私たち自身の死の影をより鮮明なものにする。父の死と時期を同じくして、私自身もまた…
「ひとりなり」 2023/02/27Posted inマインドフルネス 鎌倉時代の僧侶、一遍上人の言葉です。 生ぜしもひとりなり 死するもひとりなり されば人と共に住するも独りなり そいはつべき人なき故なり 捨聖(すてひじり)と呼ばれた一遍上人。 自らの家を捨て、家族を捨て…
未知未踏の世界 2023/02/26Posted in日常 髪をカットしたくて、人生で初めて美容室に行ってみました。 今まではもっぱら近所の床屋さんにお願いしていたのですが、今回は(春にもなるし)気分転換のつもりでした。 気分転換…と言っても、私のようなオジサンにとって美容室…
リセットの演出 2023/02/25Posted in日常 いつも週末になると、ゆっくりホッとした時間を過ごしたいと思います。 ある時、どんなことをしたらそんな時間が過ごせるのかを考えました。 私は、普段はお酒を飲みませんが、土曜日の夜ぐらいはカッコつけて色のついたお酒をグラ…
人生何周 2023/02/24Posted in日常 最近、「人生何周目?」という話題が私の周りで盛り上がっています。 あるドラマがそれを表出させたのは間違いないのでしょうが、その発想のきっかけをつくったのは芦田愛菜ちゃんなのでしょうか。 それにしても、人生を何周すると…
抜けないループ 2023/02/23Posted inマインドフルネス 自分が「いい習慣」だと思っていたことが、あることがきっかけで頓挫して、それ以降しなくなってしまうことは、残念ながらよく経験します。 例えば、ウォーキング。 出勤前の朝のウォーキングを1週間以上続けていて、自分でも「い…
禅語「泉聲中夜後」 2023/02/22Posted inマインドフルネス 禅語から。南宋の禅僧、虚堂智愚の語録「虚堂録」からの引用です。 泉聲中夜後 山色夕陽時 せんせいちゅうやののち さんしょくせきようのとき 禅語辞典を紐解くと、こんな意訳がされています。 泉が湧き出す微(か…
「星めぐりの歌」 2023/02/21Posted in詩・文学 東京オリンピック2020の閉会式のフィナーレで使われた楽曲です。 大竹しのぶさんと杉並児童合唱団の7人の子供たちが、聖火が消える直前に歌った曲が、この宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」でした。 「セロ弾きのゴーシュ」…
三つの「初心」 2023/02/20Posted in読書 「初心忘るべからず」という言葉は有名過ぎるほど有名ですが、最初に説いたのはご存知の通り、能の世阿弥です。 その著書「花鏡」の終盤にある「奥の段」に、この言葉が出てきます。 初心不可忘、時々初心不可忘、老後…
マンガ「進撃の巨人」 2023/02/19Posted in漫画 今さらながら「進撃の巨人」を読んでいます。 アニメ版も魅力的だったのですが、時間がないのと伏線がどうのというお話を聞いていたので、じっくり読みたくてコミックを大人買いしてしまいました。 以前にも書きましたが、コミック…
「自分自身であること」 2023/02/18Posted in日常 詩人、中原中也の名言を検索してみると、きっとこの言葉に出会うでしょう。 「自分自身でおありなさい」 この言葉は中原中也は元恋人の小林佐規子に宛てた手紙の中の一文です。 表現について悩む元恋人に、詩人としての矜持を温か…
「気象病」や「天気痛」 2023/02/17Posted in健康 最近は気温が下がったり上がったりで、天気が安定しない日が続きます。 毎日のように気圧も変化していきます。 その気圧の変化が、環境ストレスとして私たちの自律神経を乱していきます。 「最近、血圧が高くなって怖いから予約じ…
自分の機嫌は自分でとる 2023/02/16Posted in日常 不機嫌なオジサンは、その場の空気を重く沈めてしまいます。 私の経験では、オジサンは普通に黙っているだけで仏頂面になるらしく、不機嫌だと思われて気を遣われていることがあります。そして、当人はそれを気づかないことも多いの…
小説「犯罪」 2023/02/15Posted in読書 著者のフェルディナント・フォン・シーラッハは、ドイツの小説家ですが、実際に刑事事件弁護士でもあるそうです。 現実の事件に材を得て、2009年にこの「犯罪」を刊行したのだそうです。 弁護士としての守秘義務もあります…
「もしも」の効用 2023/02/14Posted in日常 ドリフの定番コントに「もしも」シリーズがありますが、最後にいかりや長介の「ダメだこりゃ」でオチるのがお決まりでした。 その「お笑い」のフォーマットはいつ見ても秀逸だと感心します。 この「もしも」は、シェークスピアの時…
小説「五重塔」 2023/02/13Posted in読書 先ほど幸田露伴「五重塔」の朗読を聴き終えました。(同時に目で文字を追いかけても読みました。) 例によって「五重塔」は青空文庫で全編を無料で読むことができます。リンクを貼っておきます。 → こちら「五重塔」 日本文学の…
「楽しみを以て憂いを忘る」 2023/02/12Posted in読書 今日は論語の一節から。(述而第七の一八) 葉公問孔子於子路、子路不対 子曰、汝奚不曰、其為人也 発憤忘食、楽以忘憂 不知老之将至云爾 意味は以下に示します。(現代訳論語 下村湖人著より) 葉公(し…
「ちょっとの毒」 2023/02/11Posted in日常 私の研修医時代からの師匠には、医師としてだけでなく、人として多くを学ばせていただきました。 師匠に対して恐れ多いのですが、ちょっとの毒気が絶妙な、それが茶目っ気となる不思議な魅力の先生です。 いつも病院内外の難題を、…
「心の時間速度」 2023/02/10Posted in心理学 歳をとると時間を短く感じると皆が言います。一方で子どもの時のひとときは、濃密な時間として思い出されるものです。 確かに、この歳になって感じるのは1ヶ月が過ぎるスピードの速さですね。2月は特に短く感じます。 神谷美…