東京オリンピック2020の閉会式のフィナーレで使われた楽曲です。
大竹しのぶさんと杉並児童合唱団の7人の子供たちが、聖火が消える直前に歌った曲が、この宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」でした。
「セロ弾きのゴーシュ」を取り上げるまでもなく、賢治にとって音楽は密接で特別なものだったようです。
実際に、賢治の作品には多くの楽曲や楽団員たちが登場しますし、自作の詩にもメロディをつけたくなったのは自然の流れだったのでしょう。
「星めぐりの歌」の詩自体は、「双子の星」に登場します。
双子のチュンセ童子とポウセ童子がお宮にのぼった時、ちょうどあちこちで星めぐりの歌がはじまり、二人は向き合って座り、その歌に合わせて銀笛を吹き始めたのでした。
そうそう。この歌は「銀河鉄道の夜」にもちらっと出てきます。
「すきとおった硝子のような笛が鳴って汽車はしずかに動きだし、カムパネルラもさびしそうに星めぐりの口笛を吹きました。」
賢治は「星めぐりの歌」のアレンジには笛のイメージがあったのでしょうね。
賢治の地元では発車メロディやからくり時計のチャイムに使用されたりもしているようです。
しかし、「星めぐり」って、なんて素敵な言葉なんでしょう。賢治のセンスが光ります。