健診の結果を目の間にして、尿酸値を注意される中年男性は多いかと思います。
痛風発作のたびに固い決意をするものの、のど元過ぎれば…で、また同じことを繰り返してしまうというのはよくあることですね。
高尿酸血症、つまり血中の尿酸が過剰に増える状態は、痛風だけでなく、心血管疾患、腎臓病のリスクを高める要因として知られています。
(痛風発作がなければ、尿酸が高くても大丈夫というのは、間違いです。)
健康管理に気を使う方なら、この尿酸値が高くならないように注意すべきです。
最近の研究では、ビタミンB1がこの尿酸値に影響を与える可能性があることが明らかになりました。
米国で行われた大規模な調査(NHANES)によれば、男性のビタミンB1摂取量が高いほど、高尿酸血症のリスクが低くなるという興味深い結果が得られました。
この研究には、20歳以上の男女5750人が参加しており、ビタミンB1の摂取量に基づいて5つのグループに分けられました。
調査結果によると、ビタミンB1の摂取量が最も低いグループと比べ、摂取量が多い男性では、高尿酸血症のリスクが最大で45%も低下することがわかりました(OR 0.55)。
この傾向は統計的にも有意であり、ビタミンB1が男性の尿酸値を抑制する効果がある可能性が示されています。
一方で、女性についてはビタミンB1摂取量と尿酸値との関連は認められませんでした。
なぜビタミンB1が男性にだけ効果があるのか、その理由はまだ完全には解明されていません。
しかし、性ホルモンや代謝の違いが影響している可能性が考えられています。
例えば、一般的に男性は女性よりも尿酸値が高くなりやすく、これがビタミンB1の影響を受けやすくしているのかもしれません。
ビタミンB1は、豚肉、全粒穀物、豆類などの食品に豊富に含まれています。
また、サプリメントでの補給も可能です。
今回の研究結果を踏まえると、特に男性は日常的にビタミンB1を意識して摂取することで、高尿酸血症のリスクを減らせるかもしれません。
参考文献:
Li, YM., Xu, XH., Xu, XF. et al. Association between vitamin B1 intake and hyperuricemia in adults. Sci Rep 14, 16428 (2024). https://doi.org/10.1038/s41598-024-66384-4

