最近の研究で、「犬を飼っていると心が癒される」という感覚が科学的に裏付けられました。
特にミドルエイジ以上の女性にとって、犬との強い愛着がうつ病や不安症状の軽減に役立つ可能性があることが示されました。
この研究は、米国の看護師を対象とした長期的な健康調査「Nurses’ Health Study II」の一環として行われました。
この研究は、Mind Body Study(MBS)というサブスタディで、214名の女性を対象に行われました。
参加者の多くは、幼少期に虐待を経験しており、精神的なストレスが成人期に及んでいることが予想されていました。
研究者たちは、参加者がペット、特に犬や猫にどの程度愛着を感じているかを「Lexington Attachment to Pets Scale」(LAPS)を用いて評価しました。
研究の結果、犬への愛着が強い女性は、うつ病の症状が平均で0.47ポイント、全般性不安障害(GAD-7)のスコアが0.47ポイント低いことが分かりました。
これは、犬との絆が彼女たちの精神的健康を支えていることを示しています。一方で、猫への愛着と精神的健康には有意な関連が見られませんでした。
特に興味深いのは、児童期に虐待を経験した女性において、犬との愛着が精神的健康に対してさらに強い保護効果を示したことです。
こうした女性たちは、犬との絆を通じて過去の傷を癒し、現在の精神的な安定を得ている可能性があります。
この研究は、犬との絆が、特に心に傷を抱える人々にとって、どれほど大きな支えとなり得るかを示しています。
単なるペットの存在ではなく、強い愛着が重要であることが明らかになりました。
この結果は、今後の精神的健康の改善策として、ペットとの絆を深める取り組みが有効であることを示しています。
ペットとの絆が私たちの心に与える影響は計り知れません。
ストレスが多い現代社会において、愛犬との時間を大切にすることは、心と体を守るための一つの手段かもしれません。
参考文献:
Zebrowska M, Strohmaier S, Huttenhower C, et al. Pet Attachment and Anxiety and Depression in Middle-Aged and Older Women. JAMA Netw Open. 2024;7(8):e2424810. Published 2024 Aug 1. doi:10.1001/jamanetworkopen.2024.24810

