以前に「2分間ルール」というものを紹介しました。(7月29日付「新しく習慣を続ける「2分間ルール」)
「2分間ルール」というのは、新しい習慣を作るために、大きな習慣を2分間の小さなものに分解して、まずは始めることから続けていこうというものでした。
今回紹介するのは「20秒ルール」です。
これも、新しい習慣を作るためのツールで、2分間よりもさらに短くなりました。20秒だけで何がどう変わるというのでしょうか。
人間は基本的に面倒くさがり屋の生き物です。何かを始めるのに、ちょっとした障害があるとすぐに諦めてしまうものです。
この「ちょっとした障害」に注目したのが、20秒ルールです。
例えば、毎日の読書習慣を作りたい人は、読みたい本をすぐに手に取れる場所に置くようにします。そうすれば、本を読むための準備にかかる時間が20秒短縮されます。
20秒という時間は、短すぎるように思えますが、20秒の節約が毎日の習慣に大きな影響を与えます。
「2分間ルール」が、「まず2分間は行動しましょう」と気持ちのハードルを下げる作戦であるのに対して、「20秒ルール」は「行動にとりかかる前の手間を20秒短縮する準備をしましょう」というものです。初動の障害を取り除いてやるのが目的です。
このルールのミソは、逆に使えること。つまり、やめたい習慣から離れるのにも役立ちます。
たとえば、スマートフォンを見る時間を減らしたい人は、スマートフォンを手の届かない場所に置いて、使い始めるまでの時間を20秒増やすようにします。
「そんなことで?」と思うかも知れませんが、まずはやってみてください。意外に、人間の習慣というものは、実はとてもシンプルなメカニズムに基づいているものです。
川を流れる小石のようなものです。小石が川底に積もり、時間とともに大きな石山を作り上げるように、人間の習慣も小さな行動の積み重ねから作られていきます。
「20秒ルール」の力は、そのような小さな行動の積み重ねを促すことにあります。その積み重ねが、大きな変化を生み出していくのです。
