「月曜日が憂鬱」という気持ちは、多くの人が共感してくれるものです。
これは「ブラックマンデー症候群」として知られています。
日本では「サザエさん症候群」とも呼ばれていますね。
週末のリラックスした時間が終わってしまって、仕事や日常のプレッシャーに再び戻ることに対する不安やストレスで、多くの人が月曜日に憂鬱な気分を感じます。
しかし、この「憂鬱さ」は単なる気分の問題にとどまらず、自殺のリスクにまで及ぶことが、今回の研究で明らかになりました。
26か国、740地域からのデータを分析した結果、月曜日には他の曜日に比べて自殺のリスクが実際に高かったのです。。

この図では、研究に参加した地域での月曜日の自殺発生割合が地理的に示されています。
濃い色が示すのは月曜日の自殺割合が高い地域で、特にアメリカやカナダ、日本などでその傾向が強く見られます。
特にチリでは、月曜日の自殺リスクが他の曜日に比べて17%も高く、週の始まりが多くの人にとって大きなストレスや負担となっている可能性があります。
一方で、週末の自殺リスクについても興味深い結果が出ています。
北米、ヨーロッパ、アジアの多くの国では、週末になると自殺リスクが低下する傾向が見られました。
これは、家族や友人と過ごす時間が増えることで孤独感が和らぎ、精神的な支えを得られるからだと考えられます。
しかし、南米の国々やフィンランド、南アフリカでは逆に週末に自殺リスクが増加する傾向がありました。
この違いには、それぞれの地域特有の文化や生活習慣が関係している可能性があります。
さらに、祝日も自殺リスクに影響を与えていることが分かりました。
特に新年には、多くの国で自殺リスクが増加することが確認されています。
チリでは、新年の自殺リスクが通常の約2倍に達しており、新年に対する期待と現実のギャップが、このリスクの増加に影響していると考えられます。
一方で、クリスマスには自殺リスクの増減は国によって異なり、明確な傾向は見られませんでした。
その他の祝日では、多くの国で自殺リスクが低下する傾向があるものの、祝日から1~2日後にリスクが増加する場合もありました。
この研究から、私たちの心の健康は特別な日や週の始まりと終わりに大きく影響を受けることが分かります。
もし月曜日がつらいと感じることがあれば、それはあなただけではなく、世界中の多くの人が同じように感じていることを思い出してください。
自分の気持ちを大切にしながら、周囲の人々と支え合うことが必要です。
友人や家族が困難を抱えている様子を見かけたら、手を差し伸べることがその人の助けになるかもしれません。
参考文献:
Association of holidays and the day of the week with suicide risk: multicountry, two stage, time series study. BMJ. 2024;387:q2373. Published 2024 Oct 28. doi:10.1136/bmj.q2373

