スクリーン時間と子供の言語発達、これについて最近多くの議論が交わされています。
「スクリーンを見せるのはよくない」「いや、教育番組なら問題ない」と、様々な意見が飛び交っていますが、実際のところどうなのでしょうか?
ここで紹介する研究は、合計18,905人もの子供を対象に、スクリーンの使い方が言語発達にどのように影響するかを探ったものです。
まず、スクリーンの使用時間が長いとどうなるか。
結果は、想像通りかもしれませんが、言語スキルの低下が確認されています。
特に、1日中テレビをつけっぱなしにしている「バックグラウンドテレビ」が悪影響を与えるとのこと。
具体的な数値で言うと、スクリーン時間と言語スキルの相関は-0.14、バックグラウンドテレビはさらに悪く-0.19という結果でした。
しかし、すべてのスクリーンが悪いわけではありません。
教育番組を見せることや、親と一緒に見る(共同視聴)ことが言語発達にプラスの影響を与えることが明らかになりました。
教育番組視聴による効果の相関は0.13、共同視聴は0.16という結果が出ています。
特に、年齢に合った教育番組を選ぶことで、子供の理解力が大いに高まる可能性があると研究者たちは示唆しています。
次に、スクリーンの使用を始める年齢について。
早くからスクリーンに触れると、やはり言語スキルに悪影響を及ぼすことが多いようです。
スクリーンを見始める年齢が遅い子供は、言語発達が良好であるという結果が出ています。
具体的には、使用開始年齢が遅ければ遅いほど、言語スキルが高い相関0.17を示しています。
この結果を受け、研究者たちは、小児科のガイドラインを強調しています。
「18か月未満の子供にはスクリーンを見せない」「2歳から5歳までは1日1時間以内」「親が一緒に視聴すること」を守ることで、スクリーンが子供の成長に与える悪影響を最小限にできるというのです。
まとめると、スクリーンの使い方次第では、子供の言語発達に良い影響を与えることも可能です。
ただし、長時間の使用や年齢に不適切なコンテンツは避けるべき。
親が一緒に楽しむ時間を設けながら、子供の健全な発達を支援していくことが重要です。
この研究結果は、デジタル時代における親としての関わり方を再考するきっかけになるかもしれませんね。
参考文献:
Madigan S, McArthur BA, Anhorn C, Eirich R, Christakis DA. Associations Between Screen Use and Child Language Skills: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatr. 2020 Jul 1;174(7):665-675. doi: 10.1001/jamapediatrics.2020.0327. Erratum in: JAMA Pediatr. 2022 May 1;176(5):528. doi: 10.1001/jamapediatrics.2022.0738. PMID: 32202633; PMCID: PMC7091394.

