トップアスリートの認知能力は優れている

トップアスリートの認知能力は優れている

 

大谷翔平選手の活躍が、連日のように飛び込んできます。

昨日は前人未踏の51HR-51盗塁達成のニュースでにぎわっていました。

 

私たち一般人には、もちろんトップアスリートが「特別な才能を持つ存在」として映ります。

そして、私たちが彼らを称賛し、尊敬してやまないのは、人格や知力にも「特別」を感じ取っているからだと思います。

実際、彼らが私たち一般人と比べて「頭脳面でも優れている」ことが、現代の科学で証明されています。

今回は、トップアスリートが「なぜ賢いのか」のお話です。

 

ベーブ・ルースは、1920年にニューヨーク・ヤンキースに移籍し、54本ものホームランを打ちました。

驚くべきは、その時代のどのチームよりも多い数です。

しかし、彼は典型的なアスリート像とはほど遠い存在でした。

太り気味で、練習嫌い。

なのに、なぜこれほど成功したのでしょうか?

その答えは、彼の脳の「パフォーマンス」にありました。

 

当時のコロンビア大学の研究者たちは、ルースの心理テストの結果に驚愕しました。

注意力、記憶力、そして意思決定力で、一般人を大きく上回っていたのです。

この発見は、「アスリートのパフォーマンスには、頭脳も大きく関わっている」という新たな視点を提供しました。

 

この発見はその後の研究でも裏付けられました。

2022年に行われたメタアナリシスでは、5,339人を対象に41の研究データが分析されました。

結果、プロアスリートは「注意力」と「意思決定」において、一般の人々よりも有意に優れていることが示されたのです。

特にスポーツ中、彼らの脳は複雑な情報を処理するための特殊な「ネットワーク」を活性化していることがわかっています。

 

さらに、認知能力は競技レベルによっても差が生じます。

2012年のスウェーデンの研究では、トップサッカー選手が下部リーグの選手よりも認知機能のすべてで優れていることが確認されました。

注意、記憶、創造力―これらはただの才能ではなく、長年のトレーニングで培われた「脳の技術」なのです。

 

このように、エリートアスリートたちは単に身体能力が高いだけではなく、私たちでは考えられないレベルで脳を使いこなしています。

実際、彼らは日々のトレーニングで、競技中に次々と下される瞬間的な決断を磨き続けています。

練習を重ねることで、アスリートの脳は常に「最適解」を探し、実行するために進化しているのです。

 

次回スポーツを見るときは、彼らの身体の動きだけでなく、その「頭脳のスゴさ」にも注目してみるのも良いかも知れませんね。

きっと、新たな感動が待っているはずです。