スポーツはやるよりも観る方が好きという人はたくさんいます。
夏の高校野球も県予選も佳境にさしかかっていますし、もうすぐパリオリンピックも始まります。
大相撲名古屋場所も県出身力士では、新十両の嘉陽や幕内5場所目の美ノ海も頑張っています。
サッカーのワールドカップもそうでしたが、大きなスポーツイベントがあると、連日盛り上がり、「にわかファン」も大騒ぎしてきます。
「にわか」を揶揄する風潮もなきにしもあらずですが、スポーツ観戦が心の健康に良いとなれば、もう少し温かく見守ってあげても良い気がしませんか?
2021年に発表された日本からの研究論文です。
日本全国の21,317人の高齢者を対象に行われた調査「JAGES」で、スポーツ観戦が高齢者の抑うつ症状を軽減する可能性があることが示されました。
まず、調査では高齢者がどのくらいの頻度でスポーツを観戦しているかを調べられました。
スポーツ観戦の方法には、実際にスタジアムなどで観戦する場合と、テレビやインターネットで観戦する場合の2つがありますね。
結果として、スタジアムでスポーツを観戦することが多い高齢者は、抑うつ症状が少ないことがわかりました。
例えば、年に数回スタジアムで観戦する人は、観戦しない人に比べて抑うつ症状が30%少ないことが示されました。
また、テレビやインターネットでスポーツを観戦する場合でも、頻度が多いほど抑うつ症状が少ない傾向が見られました。
週に1回以上観戦する人は、観戦しない人に比べて抑うつ症状が29%少ないという結果が出ています。
このように、どの方法であってもスポーツ観戦が心の健康に良い影響を与えることがわかります。
さらに、スポーツ観戦が心の健康に良い影響を与える理由として、社会的結束や友人とのネットワークが関係していると考えられています。
スポーツ観戦を通じて、他の観戦者と交流したり、共通の話題を持つことで社会的なつながりが強化されるわけです。
これは、「推し活」効果とも言えますね。
応援していると連帯感を高めますし、孤立感とは無縁です。
この調査結果は、スポーツ観戦がただの娯楽以上の価値を持っていることを示すものですね。
スポーツ観戦を楽しみながら、心の健康も守る。
琉球キングスの「沖縄をもっと元気に!」という合い言葉は、個人レベルにおいても、まさにその通りなのです。
参考文献:
Tsuji T, Kanamori S, Watanabe R, et al. Watching sports and depressive symptoms among older adults: a cross-sectional study from the JAGES 2019 survey. Sci Rep. 2021;11(1):10612. Published 2021 May 19. doi:10.1038/s41598-021-89994-8

