表情豊かな人は社会的に有利

表情豊かな人は社会的に有利

 

私は、世間に出れば、平均的な「50代男性」ではないかと思っています。

平均的というのは、そこに黙って座っていると、機嫌が悪そうではないけれど、かと言って愛想が良いかというとそうでもない感じの、まあ、わざわざ相手にしなくてもよいかなという存在のオジサンという意味です。

その象徴なのが、自分の表情の乏しさにあると思っているのですが、今日紹介するお話は「まあ、そうだろうな」と当たり前に納得する内容でした。

というか、そういうことを改めて研究するのかと、ちょっと引いてしまいました。

研究テーマは「表情が豊かな人は社会的に有利になるか?」

表情が乏しい私の経験からして、そりゃあ表情豊かな人は得しているでしょと即答します。

「それってあなたの感想ですよね?」と言われてしまいそうなので、黙って研究の内容を見てみましょう。

 

この研究は、日常の様々な状況下での顔の表情の動きを記録して分析するために、まず52人の参加者を集め、特定の相手とビデオ通話をする様子を録画しました。

次に、1315人の参加者で、自由にビデオ通話をする様子を分析しました。

この二つの大規模な実験を通じて、顔の表情がどのようにして他人からの評価や対話の結果に影響を与えるのかを詳しく調べたのです。

結果として、顔の表情が豊かな人は、他人から好かれやすいことがわかりました。

例えば、笑顔が多い人は、他人に協力的で親しみやすいと感じられる傾向があります。

また、顔の表情がはっきりと読み取れる人も、他人からの好感を得やすいことが確認されました。

これは、表情が豊かな人が他人と効果的にコミュニケーションを取る能力が高いことを示しています。

 

さらに、顔の表情は時間や状況、相手によってもほとんど変わらないことがわかりました。

つまり、顔の表情の動きは性格の一部として定着していることを示しています。

この研究の結果は、顔の表情が単なる感情の表現を超えて、社会的な成功を助ける重要なツールであることを示しています。

 

そりゃあそうでしょう。

何を考えているかわからないような表情の人間は、信頼関係を築くのは難しいはずです。

顔の表情から、その人の気持ちが読み取りやすい方が、コミュニケーションをとりやすいですし、付き合いやすいです。

人間が社会的な生活を営む以上、至極当然のこと。

「人の顔の表情は、社会的なつながりを強化し、他人とどのように関わるかに深く影響を与える」

ですから、私などは何度不愛想で損をしてきたことか。

 

元論文:

Kavanagh, E., Whitehouse, J. & Waller, B.M. Being facially expressive is socially advantageous. Sci Rep 14, 12798 (2024). https://doi.org/10.1038/s41598-024-62902-6