「減塩しょうゆ」はナトリウムの代わりにカリウムを使った食品です。
「塩分を制限しましょう」と指導された透析患者さんが、「でも、減塩しょうゆはダメですよ」とくぎを刺されてしまうのは、そういった理由からです。
腎臓のはたらきが悪いと、カリウムが排泄できず、体内に蓄積してしまうのです。
しかし、腎臓が問題ない人には、「減塩しょうゆ」はいくつかのメリットがあります。
まず、ナトリウムの摂取を減らすことは高血圧の予防や管理に非常に有効です。
通常のしょうゆはナトリウムを多く含んでいるため、摂り過ぎると高血圧のリスクが高まります。
減塩しょうゆを使うと、ナトリウム摂取を抑えることができます。
そして、いくつかの研究では、ナトリウムとは違って、カリウムの摂取は血圧を下げる効果があることを示しています。
具体的には、カリウムはナトリウム排出を促進し、ナトリウム利尿と呼ばれるプロセスを通して血圧を低下させるのです。
これは利尿薬と同じ効果で、利尿薬は高血圧の治療薬としても知られています。
しかし、繰り返しますが、カリウム摂取には注意が必要です。
特に腎臓に問題がある方は、高カリウム血症のリスクがあります。
このため、腎臓病の患者は医師と相談しながら摂取量を調整することが重要です。
元論文:
Ruzicka M, Hiremath S. Salt and Hypertension: ‘Switch’ing the Focus to Potassium. Am J Kidney Dis. 2024;83(4):546-548. doi:10.1053/j.ajkd.2023.12.001
