週末の睡眠不足解消は気分の沈みを減らす

論文のタイトルに惹かれて読んでみました。

「weekend catch-up sleep」、つまり「週末のキャッチアップ睡眠」です。

「キャッチアップ」とは「追いつく」とか「取り戻す」という意味がありますから、「平日の睡眠不足を週末に取り戻す」という意味ですね。

私の場合でも、日曜日の起床時間は用事がなければ遅くまで寝ていますし、ずっと以前から何気なく「catch-up」しています。

それで、この研究によると、「週末にしっかりと睡眠時間を確保することは抑うつ症状を減少させる」のだそうです。

研究チームは、2017年から2020年にかけてアメリカで行われた国民健康栄養調査から得られたデータを解析しました。

調査対象となった7719人の参加者は、抑うつ症状を評価するための質問票と睡眠障害に関する質問票に回答しました。

そして、研究者たちは、参加者の週末と平日の睡眠時間の違いから、週末の追加睡眠時間を算出しました。

抑うつ症状には、悲しみや無気力、趣味や楽しい活動への興味喪失などが含まれます。

これらの症状は、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことがあります。

睡眠は、このような症状の軽減に重要な役割を果たすと考えられており、十分な睡眠は心の健康を支える基盤となります。

しかし、研究によると、週末に3時間以上の睡眠を追加しても抑うつ症状の軽減は見られませんでした。

この結果から、適度な睡眠の追加が重要であることが示されています。

(たくさん眠ればいいってもんじゃないってことですね。)

また、この研究は因果関係を示すものではないため、睡眠が抑うつ症状を直接減少させると断言することはできません。

しかし、この発見は、週末を利用して心の健康を守る方法として、睡眠時間をしっかりと確保することの重要性を教えてくれます。

昔から「寝だめは良くない」と耳にしていましたが、ちょっと考え直す必要があるかも、ですね。

 

元論文:

Zheng Y, Bao J, Tang L, et al. Association between weekend catch-up sleep and depression of the United States population from 2017 to 2018: A cross-sectional study. Sleep Med. Published online April 11, 2024. doi:10.1016/j.sleep.2024.04.012