最近はそう滅多にあるものではありませんが、学生の頃はコンビニで必ずと言っていいほどミルクティーのペットボトルに手を伸ばしていました。
好きな銘柄があって、冬には温めてあるのを手にとって、ゴクゴク飲んでいたものです。
ミルクティーはコーヒーに比べて、なんだか罪悪感(?)のようなものがありませんでしたし、なんとなく健康にも良さそうな気がしていたのでした。
私を含めてミルクティーをただの美味しい飲み物だと思っていた方は、少し驚くかもしれません。
最近の研究が指摘するところによれば、この甘くてクリーミーな飲み物が、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があるのだそうです。
元論文はこちら→
Qu D, Zhang X, Wang J, Liu B, Wen X, Feng Y, Chen R. New form of addiction: An emerging hazardous addiction problem of milk tea among youths. J Affect Disord. 2023 Nov 15;341:26-34. doi: 10.1016/j.jad.2023.08.102. Epub 2023 Aug 23. PMID: 37625703.
特に若者の間でこの飲み物の人気が高まっている中国での研究によると、ミルクティーの依存性が不安やうつ症状、さらには自殺念慮につながる可能性があるというのです。
この研究は、北京の大学生5281人を対象に行われました。
参加者は自らうつ症状や不安症状、自殺念慮、そしてミルクティーに関する依存症状を報告しています。
参加者の約77%が過去1年間に少なくとも6~11杯のミルクティーを飲んでいました。
例えば、2.6%の若者が週に4~6杯、20.6%が週に2~3杯のミルクティーを飲んでいるというデータがあります。
その消費パターンは、依存症状につながる可能性があると指摘されています。
(学生時代の私は確実に週に10杯以上は飲んでいたはずです…)
ミルクティーの成分には砂糖とカフェインが含まれています。
これらが依存性や精神的健康への影響につながるとされています。
具体的には、ミルクティーは砂糖が添加された飲料(Sugar-Sweetened Beverage、SSB)と分類されます。
さらに、カフェインも含まれている場合、それはカフェイン入りのSSBとされ、これが依存症状を引き起こす可能性があります。
研究では、高用量のカフェイン入りSSBの摂取が、渇望(craving)、制御喪失(loss of control)、耐性の発達(tolerance)、そして撤退症状(withdrawal)を引き起こす可能性があるとされています。
これは食物依存と同様に、何度も摂取することで「快感神経系」に適応が生じることが指摘されています。
また、依存行動とともに罪悪感(guilty feelings)がしばしば伴うことも、ミルクティー依存における追加の症状である可能性があります。
このように、ミルクティーの砂糖とカフェインが、依存症状や精神的健康に対する影響の大きな原因である可能性が高いとされています。
この点を考慮に入れると、ミルクティーを楽しむ際にはその成分と量に注意が必要ですね。
特に若者の場合、これらの成分が精神的健康に及ぼす影響は無視できないレベルに達しているかもしれません。
また、この研究では、ミルクティーが「感情を調整する代償戦略」として機能する可能性を示唆しています。
つまり、孤独感と精神的健康問題の間に仲介役としてミルクティー依存が存在するかもしれないというわけです。
次にミルクティーを手に取るとき、潜在的な「甘い罠」である可能性を考慮する必要があるかもしれません。
もちろん、これは1杯や2杯で問題が起こるわけではありません。
すべてはバランスというわけですね。
