腎臓異種移植の進歩

  臓器移植の分野は、その進歩が人々の命を救う可能性を秘めています。 アラバマ大学バーミングハム校の研究では、10種類の遺伝子が編集された豚からの腎臓が、脳死が確認された50代の男性に移植されました。   元論文はこちら…

エスプレッソとアルツハイマー病

  よっぽどコーヒー好きの研究者が多いのか、「コーヒーは体に良い」というお話が、時々世の中に出てきます。 今回の研究は、エスプレッソに含まれる特定の成分が、アルツハイマー病の発症に関与するとされる「タウ蛋白質」の凝集を防…

「自分を変える方法」

    「自分を変える方法」などというタイトルからして、私が最近めっきり読まなくなったジャンルの本です。 ただ、年齢を重ねれば重ねるほど変化し続けることが大切だというのはわかっているつもりなので、筆者には失礼ですが、パラ…

「ファインマン・テクニック」

  世の中に「○○の技術」と名付けられたアイデアは、星の数ほどあります。 才能や素質ではなく、誰でもノウハウさえ知っていれば、達成可能であるというのが「技術」の良さですね。 例えば、今日紹介する「学びの技術」。 学びたい…

「時が戻る?:老化の流動性と可逆性」

  老化という現象は、人々の健康と寿命に深く関連しており、科学者たちの間で長い間研究されてきました。しかし、最近の一つの研究が、老化に対する新しい視点を提供しています。 この研究のタイトルは「Biological age…

「仕事ができる人は知っている こびない愛嬌力」

    「愛嬌」と聞くと、私は、ある1人の幼馴染の男を思い出します。 学生時代、彼と一緒にウルムチへ旅行した時、旅先のどんなトラブルに巻き込まれようとも、現地の人々になぜか助けてもらい、その場を切り抜けるような経験をしま…

5000年前の殺人事件「アイスマン」

  アルプスの氷河で発見された、約5300年前の男性ミイラ「アイスマン」(エッツィ)。 1991年9月19日、オーストリアとイタリアの国境に近いアルプス山脈で、ハイキングを楽しんでいた観光客の夫婦が氷の中に埋もれた人体を…

数学が描く哲学の風景

  「数学が好き」と言うと変に聞こえるかも知れませんが、時々マーチン・ガードナーの数学パズルの本などを引っ張り出してきては読み耽ったりしています。 数学に触れていると、なんだか真理の縁を触れた気になって、気持ち良いのです…

心理的安全性:成長と進歩の鍵

  「心理的安全性(psychological safety)」という言葉があります。 これは、自分のアイデアや質問、ミスを率直に述べても、恥をかかされたり、叱責されたりすることはないのだという信念のことを言います。 つ…

攻撃行動とセロトニン

  「セロトニン」は、多くのメディアで「幸せホルモン」として知られています。 このホルモンは心の安定を支える脳の物質の一つで、心と体の平穏を促進し、幸せを感じる能力を高めると考えられています。 さて、セロトニンと攻撃行動…

「達成意識」と「覚醒意識」

  「達成意識」と「覚醒意識」という対の言葉があります。 「達成意識」とは目標に向かって突き進むもの、「覚醒意識」とは人生の指針を見つけるものとして捉えてください。 この二つの意識は共存していて、バランスを取りながら、私…

「否定しない習慣」

    人々とのコミュニケーションにおいて、否定しないことの重要性はしばしば見過ごされがちです。 私たちは、日常の会話の中で無意識に相手を否定してしまうことがあります。 しかし、このような否定の言葉や態度は、人間関係にお…

ものを見るということ

  今回は「なぜ私たちにはものが見えるのか?」という問いについて考えてみます。 私たちは目を通して、光を電気信号に変換し、脳で処理しています。 しかし、このプロセスには多くの不思議が隠されています。 たとえば、私たちの目…

「思っているほど倫理的でないかも」TEDxトーク

  FBI の退職エージェントであるマイケル・フッド氏による TEDx の講演です。 彼の専門は金融犯罪で、人々がどうして倫理的にふるまわないのか、その理由を解き明かすために労力を注ぎました。 彼の話は、私たちが思ってい…

内蔵時計: 心臓の拍動が創り出す「時間のしわ」

  当然ですが、心臓は、ヒトの体内で特別な存在です。 最近の研究によれば、心臓は血液を体中に送り出すポンプというだけではなく、私たちの時間認識に影響を与える「時計」のような役割を果たしているということがわかりました。  …

「無意識の構造」

    夢と無意識。 これらの言葉には、人間の心の奥底に潜む謎と魅力が詰まっています。 河合隼雄さんの著書『無意識の構造』から、この興味深いテーマについて考えてみたいと思いました。 夢は、眠っている間に無意識が活性化され…

「コラッツ予想」

  今日は「コラッツ予想」についてのお話です。   これは、どんな正の整数を取っても、特定の操作を繰り返すことで最終的に1になるというものです。 シンプルなのに、なぜか解決されていません。 シンプルなルールのゲームをして…

世界の終わりが近づくとき

  世界の終わりが訪れると、人々はどう振る舞うのでしょうか。 たまに海外の災害がニュースにあがる時、災害による直接被害よりも、市民による暴動の被害のイメージが強烈というのもあって、きっと荒れまくるに違いないと思っている自…

「ケーニヒスベルクの橋の問題」

   「ケーニヒスベルクの橋の問題」 この名前を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。 ケーニヒスベルクとは、かつて18世紀の初めにプロイセン王国に実在した、町の名前です。 そして、この問題とは、数学の世界で有名な問…

「ムペンバ効果」

  「ムペンバ効果( Mpemba effect)」と呼ばれている現象があります。 これは、ある条件下で、「熱いものの方が冷たいものより早く凍る」という現象のことを言います。 これは、タンザニアの13歳の少年、…

ライフゲーム:遊びの力

  歳を重ねると、私たちはしばしば遊びの喜びを忘れがちになります。 特に子どもの頃に喜びを感じていたビデオゲームの世界は、より「大人の」責任に置き換えられてしまいます。 「大人の世界」でビデオゲームの話題を持ち出すことは…

「卵が先か、ニワトリが先か」

  「キュレーターの殺人」のなかで、主人公のひとり「ティリー・ブラッドショー」が捜査官たちを相手にプレゼンしている場面があります。 捜査官のひとりが「卵が先か、ニワトリが先かってことだな」というようなことを言います。 も…