スマホで認知症を診断

  認知症には、よく耳にするアルツハイマー病のほかに、前頭側頭型認知症(FTLD)と分類される認知症があります。   これは、脳の一部(主に前頭葉、ときに側頭葉)の組織が、遺伝性または原因不明の変性によって発症する認知症…

歩行パターンで睡眠の質がわかる

今回は「歩行パターンから読み解く睡眠の質」という話題についてです。 最近、ある研究が睡眠と歩行の2つの関係性に着目し、面白い発見をしました。 研究チームは、睡眠の質が人の歩き方にどのように影響するかを調べるために、機械学…

高齢者の転倒のリスク要因

  高齢者の転倒は、ある時突然にやってきます。 転倒自体が直接的な傷害を引き起こすだけでなく、日常生活での自信の喪失や活動の制限など、さらなる深刻な波紋を生み出してしまいます。 高齢者に「この前転んだから外を歩くのが怖い…

「座らない」というだけで効果がでる

  私たちの日常生活は、さまざまな習慣によって形成されています。 特に高齢になると、健康を維持するための新しい習慣を取り入れることは容易ではありません。 ワシントン州で行われたある研究が、高齢者の健康促進に向けた新たな道…

「よく噛んで食べること」の効用

  食後の高血糖に対応した「食べる順ダイエット」などの発想は、目から鱗だった記憶があります。 その気になれば誰でも取り組めますし、何をどう食べるかという視点は「食事を摂ること」の奥深さを今さらに感じたものでした。 そして…

道しるべとなる感染症専門医

  初期研修医の頃には、感染症グループの先生に怒られまいと、発熱した患者さんの詳細な病歴、身体所見、喀痰や尿などの検体の塗抹検査、培養を準備してプレゼンをし、抗生剤を決めてもらったものでした。 根拠ない抗生剤の選択ほど、…

節酒したら健康を取り戻せるのか

  先人たちの「酒は飲むもの飲まるるな」とのありがたい言葉が示すように、いくつになってもお酒の適量というものが難しい。 多くの人々が、日々の多忙をねぎらうために、リラックスする手段としてアルコールを口にします。 一杯のビ…

筋トレは落ち込んだ心にも効く

  「人生の99.9%の問題は、筋トレで解決できる!」と言ってのけるTestosteroneさんのような方は、今回紹介する論文などについては「わが意を得たり!」と膝を叩くところでしょうね。   私たちの心と体は、予想以上…

3時間以上のゲームは身体をいためる?

  今回は長時間のビデオゲームが「身体」に悪影響を及ぼす可能性についての論文です。 この研究によると、1度のプレイ時間が「3時間」を超えると、身体にダメージを与えるのだそうです。 これまでのビデオゲームに関する研究は、「…

フィトケミカルと偏頭痛

  「フィトケミカル」という言葉を、実は初めて知りました。 Google先生によれば、フィトケミカルというのは、植物が紫外線や昆虫などから身を守るために作り出した色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分を指すのだそうです。 …

社会的孤立の状況では体を動かすこと!

  ほんの3年前の話ですが、私たちは等しく「社会的孤立」を経験しました。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、私たちの日常生活に大きな影響を与え、特に社会的接触の減少による精神的健康への影響が懸念されて…

音楽と認知機能

音楽は、ただ耳を楽しませるだけではありません。 私たちの心と脳に深い影響を及ぼしています。 特に、人生の後半期において、音楽に関わることが認知能力、特に記憶力や問題解決能力といった実行機能の向上につながる可能性があること…

ビタミン・サプリとCKD

今日は慢性腎臓病(CKD)患者におけるビタミン補給についての研究成果を紹介したいと思います。 多くの人がビタミンと聞くと、健康のための万能薬を思い浮かべるかもしれません。 しかし、CKD患者におけるビタミン補給の効果と安…

コーヒーと偏頭痛の関係

このブログで何度もコーヒーの話題を取り上げるのでお察しの通り、私はコーヒー依存気味です。 コーヒーが切れるとキレます(笑)。 世界中で愛されるコーヒーは、朝の目覚めを促すだけでなく、愛好家にとっては欠かせないものです。 …

摘出か?薬剤か?:骨密度と副甲状腺

  透析治療を受けている人々にとって、骨の健康は大きな問題です。 腎臓のはたらきが低下してくると、ビタミンDや副甲状腺ホルモン、それとカルシウムやリンが組成に大きく関連する骨の間で、そのバランスを保つために、通常とは違っ…

時間の感覚をとりもどす

今日は、自然が私たちの時間感覚に与える影響について、紹介します。 この話題は、忙しい毎日を送る中で、ふと立ち止まり、周りの世界を感じる時間の重要性を再認識させてくれます。 現代社会は「時間」という概念に支配されています。…

睡眠不足チェッカーがあったなら

個人的にも、興味深い研究報告がありました。 それは、人が24時間以上眠っていないかどうかを見分けることができる新しい血液検査の開発です。 この検査は「Science Advances」誌に掲載され、その精度は99%にも及…

口腔の健康と認知機能

「衣食住」につながるものは欠かすことができませんし、人の体のはたらきも、それに関わるものは重要な位置づけになりますね。 例えば、食べること。 食べることの最初の入り口は、「口」です。 この口腔のはたらきが、認知機能に影響…

甘い飲み物と慢性腎臓病の発症リスク

  「甘いもの」を取りすぎると、「体に良いことなさそう」と、何となく思いますね。 特に、甘い飲み物は、気軽に手に入る分だけ、その影響は決して小さくありません。 イギリスで行われた、この研究は、その甘い飲み物に焦点をあてて…

クレアチンの補給で記憶力が向上

  腎臓のはたらきの検査に「クレアチニン」がありますが、今回はそれではなくて「クレアチン」のお話です。 もし筋トレやフィットネス界隈の住人なら、この言葉を耳にしたことがあるかも知れませんね。 クレアチンは、私たちの体、特…

食物繊維のサプリメントと「腸脳力」

  食物繊維のサプリメントというと、お通じをよくするイメージです。 ところが、最近はもっぱら腸内細菌叢が果たす「腸脳力」がトピックですから、食物繊維の効果もその領域まで広がっていきます。 ある研究が、食物繊維のサプリメン…

「より広く」が「より良い」とは限らない

  今日は、抗生剤に関する、ある医学研究のお話です。 タイトルは少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、「誤嚥性肺炎に対して広くカバーする嫌気性抗生物質を使用しても利益をもたらさなかった:後ろ向きコホート研究」。 これが…

紫外線消毒が広まらない理由

  コロナ禍では、「空気」が敵になったかのような感覚に襲われました。 パンデミックが世界を変え、私たちの日常に「見えない敵」との闘いが根づきました。 今はあまりしなくなりましたが、外出する際には携帯用の消毒スプレーなどを…

好中球/リンパ球比とサルコペニアリスク

  マンガ「はたらく細胞」のおかげで、外来でも白血球やリンパ球の話がしやすくなりました。 私たちの健康を守るために、これらの細胞は静かに力強くはたらいています。 特に、好中球とリンパ球、この二つの細胞は私たちの身体を病原…