透析室のPCT(患者ケア技術者)の適正配置

  アメリカでは、透析に関わるスタッフのことをPCT(Patient Care Technician:患者ケア技術者)と呼ぶのですね。 最近の研究で、これらスタッフが、透析室にどれだけ配置されているかによって、患者の健康…

口腔の健康と認知機能

「衣食住」につながるものは欠かすことができませんし、人の体のはたらきも、それに関わるものは重要な位置づけになりますね。 例えば、食べること。 食べることの最初の入り口は、「口」です。 この口腔のはたらきが、認知機能に影響…

甘い飲み物と慢性腎臓病の発症リスク

  「甘いもの」を取りすぎると、「体に良いことなさそう」と、何となく思いますね。 特に、甘い飲み物は、気軽に手に入る分だけ、その影響は決して小さくありません。 イギリスで行われた、この研究は、その甘い飲み物に焦点をあてて…

クレアチンの補給で記憶力が向上

  腎臓のはたらきの検査に「クレアチニン」がありますが、今回はそれではなくて「クレアチン」のお話です。 もし筋トレやフィットネス界隈の住人なら、この言葉を耳にしたことがあるかも知れませんね。 クレアチンは、私たちの体、特…

一流ジャズミュージシャンの脳の中

  私のような凡人が、「フロー状態」のことをなんとなくわかったような気になっているのは、例えば、アニメ映画「スラムダンク」のクライマックスシーンでイメージしたり、トップアスリートのインタビューなどで、ある程度言語化が試み…

「名前がでてこない!」

  「ほら、あの、あれ。」 私などは「言葉の探しもの」というか「あれ、なんて言ったっけ」が多すぎて、面倒くさくなって話を終えてしまうことがあります。 言いたいことがすぐに出てこないという現象です。 誰でも、特に人生の「黄…

「ビア・ゴーグル現象」の検証

  アルコールにまつわる「失敗エピソード」がいくつもあるように、アルコールが私たちの心と体に及ぼす影響は多岐にわたります。 その一つが、いわゆる「ビア・ゴーグル現象」―酔った状態だと、普段なら目もくれない人を魅力的に感じ…

血液透析患者の高血圧と長期COVID後遺症のリスク

「長期COVID後遺症」は、急性期の感染が治まった後も続く様々な症状のことを指します。 これには疲労感、呼吸困難、集中力の低下などが含まれ、日常生活に大きな影響を及ぼします。 特に、既存の健康問題を持つ人々にとっては、そ…

「より広く」が「より良い」とは限らない

  今日は、抗生剤に関する、ある医学研究のお話です。 タイトルは少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、「誤嚥性肺炎に対して広くカバーする嫌気性抗生物質を使用しても利益をもたらさなかった:後ろ向きコホート研究」。 これが…

自撮りの心理

  ランニングで遠くまで出向いたとき、スマホで「現場」撮影をします。 それから、背景がちゃんと写るように自分の顔を撮って、家族や友人たちと共有します。 いわゆる「自撮り」です。 私の場合は、「こんなところまで来ちゃったゼ…

ファビングをしてしまう人の特徴

  この話題は以前にもこのブログで取り上げました。 人と対峙する場面でスマホに没頭し、相手を無視する「ファビング」という現象です。 この言葉は「phone(フォーン)」と「snubbing(無視する)」を組み合わせたもの…

紫外線消毒が広まらない理由

  コロナ禍では、「空気」が敵になったかのような感覚に襲われました。 パンデミックが世界を変え、私たちの日常に「見えない敵」との闘いが根づきました。 今はあまりしなくなりましたが、外出する際には携帯用の消毒スプレーなどを…

ドーパミンの新たな役割

  このブログで紹介する心理学分野の論文では、「ドーパミン」はほとんど常連と言ってもいいぐらいに頻出する脳内ホルモンですね。 ドーパミンは、「快感」や「多幸感」、「意欲」などの役割を担いますし、どちらかというとポジティブ…

好中球/リンパ球比とサルコペニアリスク

  マンガ「はたらく細胞」のおかげで、外来でも白血球やリンパ球の話がしやすくなりました。 私たちの健康を守るために、これらの細胞は静かに力強くはたらいています。 特に、好中球とリンパ球、この二つの細胞は私たちの身体を病原…

瞑想と腸内環境(細菌叢)

  いろいろな文献を読んでいると、「マジか?」と思えるようなものに出くわします。 研究の発想が面白いものや、「そこまでやるか!」と唸ってしまうようなものもあって、研究者たちの偉大な知識欲に脱帽するばかりです。 今日紹介す…

若者の孤独感への対応策

  誰もが「孤独」を感じる時があります。 そして、私のような昭和の人間は「孤独をどうこうするのはその人次第」という態度をとりがちなのも事実です。 もちろん、そういう認識でいること自体が、浅薄です。 近年の研究によると、「…

体温とうつ症状との関連

  このコロナ禍のなかで、毎日の体温測定が習慣化されてきたおかげで、思わぬ発見もありました。 「37℃が私の普通」という人もいれば、「35℃台が自分の平熱だから36.5℃を超えたら微熱」という人もいて、実際にモニタリング…

高血圧患者の立ちくらみをどうすべきか?

  多くの患者にとって、血圧の管理は日々の健康維持に不可欠な要素です。 ところが、あまり厳格に血圧のコントロールを行おうとすると、立位低血圧(立ちくらみ)を引き起こすリスクがあります。 そのため、全ての患者に対して積極的…

CPAPの心血管疾患に対する再評価

  閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、夜間の息が止まることが特徴で、長期にわたる心血管疾患(CVD)のリスクを高める可能性があります。 そこで、持続陽圧呼吸療法(CPAP)がこれらの患者において大きな救いとなっていま…

心の時間速度と肉体の治癒速度

  会議が長引いたりすると、時間はまるで止まっているかのように感じられます。 一方で、楽しい時はあっという間に過ぎ去ります。 私たちの日常は、時計の針の進む「主観的な速さ」に左右されています。 「心身合一」などと言います…