2023年本屋大賞の発表 2023/04/13Posted in読書 価値観は人それぞれ、興味や関心も人それぞれで、嗜好にいたってはそれこそ比較できないほど千差万別であるものです。 楽曲にもいろいろと賞がありますが、皆それぞれが好きなアーティストに向いているものですし、表に出ていないだ…
モーム「月と六ペンス」 2023/04/12Posted in読書 言わずと知れた古典名作です。 作家モームが、画家ゴーギャンの生き方に魅せられて、彼をモデルに書いた小説です。 ゴーギャンの生き方とは、芸術のために安定した生活をなげうち、最期まで絵筆を手放さなかった執念と情熱にあ…
芥川龍之介「桃太郎」 2023/04/11Posted in読書 昔話に材をなした二次制作ものの作品は、それがアニメであれ小説であれ、脇役(あるいは敵役)の視点を中心にして見える世界を変えたり、解釈の可能性を広げたりすることに面白さがありますし、趣があります。 その場合、オリジ…
小説「われら闇より天を見る」 2023/04/04Posted in読書 この作品は、「このミス」や「文春ミステリーベスト10」で1位を獲得したものです。しかし、読み進めていくと、ミステリーというよりも哀しいヒューマンドラマとして捉えるべきだという気になっていました。 この小説の原題は…
小説「此の世の果ての殺人」 2023/04/03Posted in読書 クローズドサークルを成立させるためにゾンビを駆り出した例もありましたが、今回は終末を迎える世界を舞台にした、いわゆる特殊設定もののミステリー小説です。 本来なら(出尽くした感はあっても)そのテーマ単体でストーリー…
「毎日続ける」 2023/03/26Posted in読書 本多静六は林学者であり「公園の父」として知られています。 それ以上に本多式「四分の一天引き貯金法」が有名で、そのお金を元手に巨万の富を築いた株式投資家としての方がよく知られている気がします。 この本には、もち…
「恩讐の彼方に」 2023/03/25Posted in読書 昔読んで忘れられないという小説は、やはり今読んでも面白いですし、何度も読み返してしまいます。 私にとって、菊池寛「恩讐の彼方に」は、そんな作品です。 (青空文庫で全文を読むことができます。) あらすじを紹介します。 …
ミステリー小説「方舟」 2023/03/21Posted in読書 ふとミステリーが読みたくなって、「2023年版このミステリーがすごい!」を参考に選んでみました。 国内編1位の「爆弾」はゆっくり味わいながら読むことにしているので、今回は積んでおきます。 2位「名探偵のいけにえ」…
小説「同志少女よ、敵を撃て」 2023/03/11Posted in読書 昨年2022年の本屋大賞を受賞した小説です。 本屋大賞というのは、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」ですから、その面白さは保証されたものだということでしょう。 実際に書店に足を運ぶと、面陳列の常連でしたか…
「青空文庫」 2023/03/10Posted in読書 ゲーテはこんなことを言っています。(斎藤孝著「座右のゲーテ」より) 「趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられるからなのだ。」 斎藤氏はこの言葉を受けて「ゲーテは、中ぐ…
小説「高野聖」 2023/03/06Posted in読書 泉鏡花はたたきあげの文士として知られていて、彼が紡ぎ出す日本語は、表現の素晴らしさはもとより、その幻想的で神秘的な独特の世界に大変魅了されます。 特に「高野聖」は「声に出して」読みたい小説のひとつで、何度もまた読…
本「妖怪学」 2023/03/02Posted in読書 妖怪と言えば、水木しげる先生を真っ先に思い浮かべてしまうほど、先生が描いたデザインが妖怪のイメージを定着させてしまっています。 一反木綿やぬりかべ、子泣き爺、砂かけ婆などは、まさしくそうですね。 ディズニーのキャ…
本「死者を弔うということ」 2023/02/28Posted in読書 この本のプロローグにこんな一節があります。 「誰か愛する人を亡くしたとき、そのことは私たちを悲しみと喪失感で満たすばかりでなく、私たち自身の死の影をより鮮明なものにする。父の死と時期を同じくして、私自身もまた…
三つの「初心」 2023/02/20Posted in読書 「初心忘るべからず」という言葉は有名過ぎるほど有名ですが、最初に説いたのはご存知の通り、能の世阿弥です。 その著書「花鏡」の終盤にある「奥の段」に、この言葉が出てきます。 初心不可忘、時々初心不可忘、老後…
小説「犯罪」 2023/02/15Posted in読書 著者のフェルディナント・フォン・シーラッハは、ドイツの小説家ですが、実際に刑事事件弁護士でもあるそうです。 現実の事件に材を得て、2009年にこの「犯罪」を刊行したのだそうです。 弁護士としての守秘義務もあります…
小説「五重塔」 2023/02/13Posted in読書 先ほど幸田露伴「五重塔」の朗読を聴き終えました。(同時に目で文字を追いかけても読みました。) 例によって「五重塔」は青空文庫で全編を無料で読むことができます。リンクを貼っておきます。 → こちら「五重塔」 日本文学の…
「楽しみを以て憂いを忘る」 2023/02/12Posted in読書 今日は論語の一節から。(述而第七の一八) 葉公問孔子於子路、子路不対 子曰、汝奚不曰、其為人也 発憤忘食、楽以忘憂 不知老之将至云爾 意味は以下に示します。(現代訳論語 下村湖人著より) 葉公(し…
サードプレイス 2023/01/27Posted in読書 「サードプレイス」という言葉(概念)を提唱したのが、この本の著者である社会学者のレイ・オルデンバーグという方です。 自宅(ファーストプレイス)でも職場(セカンドプレイス)でもない、自分にとって「とびきり居心地よい…
「どこか悲しい音がする」 2023/01/25Posted in読書 いつも青空文庫に感謝しています。 例えば、今日は夏目漱石「吾輩は猫である」をKindleに落としてパラパラと読み返していました。 青空文庫ですから、もちろん無料で読めます。 「吾輩は猫である」は言わずと知れた…
「三学の教え」 2023/01/21Posted in読書 『言志四録(げんししろく)』は、西郷隆盛が流罪先の沖永良部島で座右の書としていたことで有名です。 この本の著者である幕末の儒学者・佐藤一斎は、ほかにも佐久間象山、吉田松陰、勝海舟などに影響を与えました。 原文は漢…
心の山小屋 2023/01/15Posted in読書 ヘッセの小説などから胸に響く言葉を選び、コレクションした本です。 ヘルマン・ヘッセと言ったら、私にはどうしても「車輪の下」や「デーミアン」などのイメージが強く、かなり構えてしまう感じです。 わかりにくいでしょうが…
「ありがとう」の練習 2023/01/12Posted in読書 人望というものは欲しても手の届くものではないことは十分承知しているのですが、参考までにと思って目を通してみました。 なるほど面白い箇所がありました。「ありがとう」と言うときの6つのルールというものです。 「ありが…
「因果の法則」の是非 2023/01/11Posted in読書 この本はヴィトゲンシュタインの言葉を切り取って紹介してくれています。 ヴィトゲンシュタインの哲学をひとつまみの言葉で理解しようとするのは大間違いであることはわかっているのですが、理解ではなく、我々凡人にとって哲学…
沈まないように 2023/01/08Posted in読書 数々の筋肉名言で有名な Testosterone さんが小中学生向けに書いた書籍です。(確かに漢字にルビがふってあります) Twitterで多くの人々を勇気づけてきたTestosterone さんのこと、相手が誰…
「パーキンソンの法則」 2023/01/07Posted in読書 医療者が早押しクイズに参加したとして、きっと真っ先にフライングするか間違えそうな問題がこれですね。 「パーキンソンの法則とはどんな法則でしょう?」 同じ名前の病気があって、医療者にはその方が耳に馴染みがあるからな…