人工冬眠はアンチエイジングの救世主になるか 2025/03/27Posted in健康, 文献, 生物 「冬眠」と聞くと、クマやリスが冬の間ずっと眠っている様子を想像する人もいるでしょう。 実は最近、この「冬眠」に似た状態になると、歳をとるスピードがゆっくりになる可能性が分かりました。 この研究をしたのは、アメリカ…
SNSと孤独感—つながり過ぎる現代人の葛藤 2025/03/26Posted in心理学, 文献, 日常 SNSを使って友人の近況を知り、お互いの生活の様子を共有することで、人との繋がりを感じられると思われてきました。 しかし、研究によると、SNSの使い方によっては、むしろ孤独感が深まる可能性が示されています。 オラ…
ダンスがストレスを緩和する 2025/03/25Posted in健康, 文献 運動によるストレス解消法は注目されるものですが、なかでも「ダンス」のもつ独特な力が、科学の世界で改めて評価され始めています。 ダンスといえば、単に体を動かすだけでなく、音楽やリズム、パートナーとの交流など、さまざ…
水中エアロビクスでお腹がスッキリ?科学が裏付けるその効果 2025/03/24Posted in健康, 文献 健康志向が高まり、運動への関心が増える一方で、「運動したいけれど膝や腰が痛くなったら困る」と不安になる方も少なくありません。 特に肥満や過体重の人にとって、陸上での運動は関節に負担がかかりがちです。 その解決策のひと…
耳鳴りと食事の関係—予防につながる食生活とは? 2025/03/23Posted in健康, 医療全般, 文献 耳鳴りは「キーン」や「ジー」などの不快な音が頭の中で絶えず響く症状で、多くの人を悩ませています。 実は、世界では約14.4%の成人が耳鳴りを経験しており、精神的なストレスや不眠症などの問題を引き起こすこともあります。…
ポールとリンゴはやっぱりエラかった! 2025/03/22Posted in文献, 神経科学, 音楽 私たちが普段何気なく聴いている音楽。 その中でも「ドラム」と「ベース」は、音楽のリズムやノリを生み出す中心的な存在です。 ビートルズのリンゴ・スター(ドラム)やポール・マッカートニー(ベース)がなぜあんなに偉大だった…
人類が犬と心を通わせる秘密は遺伝子にあった 2025/03/21Posted in文献, 生物 犬は人間と親密な関係を築いているように思われますが、その関係がどのように生まれたのか、考えてみるとちょっと不思議です。 人間はなぜ狼の仲間である犬を、特別なパートナーとして選んだのでしょう。 この謎を解くために、…
高齢者の睡眠薬使用と認知症リスク 2025/03/20Posted in健康, 文献, 神経科学 眠れない夜が続くと、睡眠薬に手を伸ばしたくなる気持ちは自然なことなのかも知れません。 特に高齢になると睡眠が浅くなりがちで、多くの方が睡眠薬を日常的に使う傾向にあるようです。 実際、多くの人が「眠れない」の相談よりも…
SNSを止められない脳の科学──ドーパミンの甘い罠 2025/03/19Posted in文献, 神経科学 ベッドに入って、スマホを手にちょっと見したつもりが、気づけば1時間が経っていた──そんな経験は、ほとんどの人がしていることでしょう。 実はこれには、脳の神経伝達物質「ドーパミン」が深く関係しています。 ドーパミン…
ネットクイズに隠された「仕組み」 2025/03/18Posted in心理学, 文献 インターネット上でよく見かける、簡単で楽しいクイズ。 でも実は、このようなクイズが私たちの意見や考え方に影響を与えているかもしれません。 最近の研究では、この現象を「オピニオンマッチング効果(OME)」と呼び、オンラ…
微小プラスチックと脳の健康:私たちが知るべきこと 2025/03/17Posted in健康, 文献, 自然環境 海洋のプラスチックごみが環境に与える影響は以前から知られていますが、近年の研究では、さらに微細なマイクロプラスチック(直径1µm以上)やナノプラスチック(1nm以上)が、人体の隅々にまで入り込んでいる可能性が指摘され…
70代からでも間に合う!運動が腎臓にもたらす効果 2025/03/16Posted in健康, 文献, 腎臓のこと 長期にわたる体力づくりが腎臓にも良いかどうかを調べたユニークな研究が、ノルウェーのトロンハイムで行われました。 研究対象は70~77歳の住民1,156人で、平均年齢は72歳。高齢になるほど慢性腎臓病(CKD)のリスク…
音楽セッションで脳も心も元気に:高齢者の認知と心理に効く音楽 2025/03/15Posted in健康, 文献, 神経科学 音楽は認知機能や心の健康にも良い影響を与えることが知られています。 では、具体的にどう向き合えば、その「音楽の恩恵」を授かるのでしょう。 その答えのひとつになるような研究が報告されました。 東北大学の研究チームが行っ…
画面越しの自分が気になる―Zoom醜形症という新しい問題 2025/03/14Posted in心理学, 文献, 日常 新型コロナウイルスの影響で、多くの人がオンライン会議や授業に参加するようになりました。 その結果、画面に映る自分の姿を何度も見るうちに、自分の顔や外見が気になりすぎる現象が生まれました。 これを「Zoom醜形症(Zo…
インフルエンザ予防の重要性 2025/03/12Posted in健康, 医療全般, 文献 インフルエンザは毎年、多くの人々の健康に影響を与えるウイルスですが、特に子どもたちには深刻な合併症を引き起こす可能性があります。 最近、米国疾病対策センター(CDC)が発表した調査によれば、2010–11シーズンから…
筋トレが眠りを改善する!? ― 不眠に悩むシニアに朗報 2025/03/09Posted in健康, 文献 年齢を重ねると、どうしても眠りが浅くなったり、眠りにくくなったりすることがあります。 実際、60歳以上の高齢者の30%から48%が睡眠に問題を抱え、そのうちの約20%は深刻な不眠症状を感じているといいます。 眠剤に頼…
週末効果ってなんだろう?手術の曜日が少し気になる理由 2025/03/08Posted in医療全般, 文献 手術を受ける日が、その後の健康状態に影響を与えるかもしれない、という話を聞くと、にわかには信じがたいかもしれません。 しかし、医療現場では以前から「週末効果」と呼ばれる現象が問題視されてきました。 これは、週末に病院…
ブルーライトは「朝型」の味方 2025/03/07Posted in健康, 文献, 日常 私たちの暮らしは、朝起きた瞬間から眠るまで、さまざまな光に包まれています。 特に、「ブルーライト」は気になる存在です。 スマートフォンやパソコンの画面からも出ている青色の光は、睡眠に悪影響があるとして問題視されること…
持続効果で腎臓を守る ― 長期メリットが示された研究 2025/03/06Posted in文献, 腎臓のこと エンパグリフロジンは、当初は糖尿病の血糖コントロールを目的に開発されたSGLT2阻害薬です。 しかし、近年の研究で腎保護効果が注目され、慢性腎臓病(CKD)への適応拡大が進みました。 NEJMに掲載された試験(202…
よく噛むことが脳を守る? 2025/03/05Posted in健康, 文献 歯の健康は、脳の健康にも密接に関わっています。 特に、「よく噛む」という行為は、脳の働きを助ける可能性があります。 硬いものをしっかり噛むことで、脳を酸化から守る力が高まり、記憶力や思考力にも良い影響を与えるかもしれ…
経口球状炭素吸着薬の再評価 2025/03/04Posted in文献, 腎臓のこと, 透析関連 慢性腎臓病(CKD)の進行を遅らせるとされる経口球形吸着炭(OSCA)AST-120という薬剤があります。 この薬剤は腎機能が低下した際に増加する尿毒素を吸着し、体内に蓄積するのを防ぐことで、透析導入の時期を遅らせる…
みかんを食べると気分をあげてくれるかも知れない 2025/03/03Posted in健康, 心理学, 文献, 神経科学 オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類を多く含む食生活は、気分の落ち込みを和らげてくれそうです。 32,427人の中年女性を対象とした追跡調査では、柑橘類を多く摂取するグループは、少ないグループと比較してうつ病の…
怒りっぽい男性ほど、女性パートナーから知性が低いと見なされやすい 2025/03/01Posted in心理学, 文献 人にはそれぞれ好みというものがあります。 そして、その好みに見合った恋愛相手を選ぶものでしょう。 たとえば「優しさ」や「知性」が挙げられることは多いですが、実際にパートナーと長く付き合っていくうえでも、これらの特性は…
犬をペットにすると認知症リスクが低下 2025/02/28Posted in医療全般, 文献 犬との暮らしが、高齢者の認知症を予防するかもしれない。 日本に住む65歳以上の高齢者11,194人を対象に、約4年間の追跡調査が行われました。 その結果、現在犬を飼っている方は、過去に飼っていたか、もしくはまった…
クルミを食べると頭が良くなる? 2025/02/27Posted in健康, 文献, 神経科学 ヒトの脳は、わずかな栄養バランスの変化にも敏感に反応することが知られています。 中でも、ナッツの一種であるクルミは、オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)、ポリフェノール類、タンパク質などを含むことから、その効果が注目さ…