「風立ちぬ」

 

「風立ちぬ」を観てきました。

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「大人のジブリ」と呼ばれているだけあって、観終わったあと、

なるほど世の中にこの映画に対する賛否両論が巻き起こっている理由がなんとなく分かった気がしました。

 

私としては「美しい夢」をひたすらに追い求めるため

理不尽ともいえる運命の全てを受け入れた主人公の覚悟と

彼の覚悟に自分の夢を託していく人たちとの絆の物語のように思いました。

 

菜穂子が立ち去る際、黒川夫人が「きれいなまま去ったのね」という言葉など

「美しいもの」

という存在が、映画の中で繰り返し出てきます。

 

しかし、「美しいもの」を求めていくほど、望む望まないに関わらず犠牲にしなければならないものがあり

それは美しい飛行機ほど戦争で殺戮兵器として使用されてしまうという矛盾とも重なっています。

「僕はただ美しい飛行機をつくりたいだけなんだ。」

 

運命を受け入れて、生きてみようと決心したときの覚悟。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」

(風が吹いた。生きねばならない。)

 

 

いつものジブリ映画を普通に鑑賞するつもりで出かけていったのが

宮崎駿監督の覚悟をいきなり突きつけられた感じがして

やはり監督のことが心配になりました。

「自分が美しいと思うもの、描きたいと思うものを断固として描く。」

人は、その覚悟をどのタイミングで表明するものなのでしょうか。

 

 

追記;

実は、先に映画を観てきたクリニックのスタッフから

「二郎を見ていたら、先生にちょっと似てるなと思いました。」と言われていました。

もちろん「顔は似てませんけど」とつけ足しで。

「え?どこが?」と聞くと「ネタばれになるから、あまり言いませんけど…」と言いながら

「ぼくは牛は好きだ」と言うようなところ、ですと。

映画でそのシーンになり、「そこ?」

危うく椅子からずれ落ちそうになりました(笑)

 

 

 

 

発想の転換?柔軟性?

以前に紹介した「数学パズル」

 

 

その中にクイズのような問題もあって、楽しませてくれます。

 

時々、頭の柔軟性をチェックするのに良いですよ。

例えば、「そっくりの2人」という問題。

 

 

始業式の日、フェルドマン先生が教室に行くと、見た目がそっくりの児童が2人いた。

2人の名前はロナルドとドナルドで、一番前の席に並んで座っていた。

「双子なのね。そうでしょう?」と先生がきくと、2人は口をそろえて「違う」と答えた。

でも、調べてみたら、2人は両親が一緒であり、誕生年月日も一緒だった。

どうしてこのようなことが起きたのであろうか。

 

 

このパズルは、いろいろなところで形を変えて出てくる有名なパズルですね。

 

人が結論を急ぎたがる性質というか、ラベル貼りで安心したがる気持ちというか

そういうことのウラをかいた見事なパズルだと思います。

 

 

 

ウーロン茶は脂肪の吸収を抑える

 

 

「脂肪吸収を抑える」という文字がコンビニの店頭に並んでいます。

 

特にウーロン茶などは、その代表格ですね。

今日はウーロン茶が脂肪吸収を抑える理由について。

もしかしたら、少し誤解されている方もいるのではないかと思うので説明してみます。

(ウーロン茶が脂肪を包み込んで、吸収しにくくするとか?アブラ分を薄めるとか?)

 

 

その前に、まず脂肪はどういう風に吸収されるのかを説明します。

脂肪と言っても、本来はたくさんの種類があるのはご存知ですね。

食品に含まれる脂肪は、その多くは中性脂肪の形をしていて化学的に安定しています。

体内に入った中性脂肪は、胃を通り、その次の十二指腸で胆汁と混ざって乳化されます。

乳化された後に、膵臓から分泌されるリパーゼの働きで、細かくグリセロール、脂肪酸、モノグリセリドなどに加水分解されます。

 

 

グリセロールは水に溶けやすく、そのまま小腸から吸収されていきます。

そのほかは、ミセルという小さい分子に取り込まれて腸管から吸収されます。

実は、それで終わりではなく、小腸から吸収された後にタンパク質と結合してカイロミクロンという大きなリポタンパク質をつくり

リンパ管から吸収されてリンパの流れにのっていくのです。

食後3~4時間をかけてやっと脂肪は吸収されていきます。

思ったよりも複雑な経路で吸収されていくのがおわかりいただけたでしょうか。

 

 

ウーロン茶はウーロン茶重合ポリフェノールという成分が多く含まれています。

ウーロン茶特有の黒色の元です。

このポリフェノールが、脂肪分解酵素であるリパーゼの作用を抑制して、吸収率を減少させるのです。

 

リパーゼ阻害活性試験の結果です。(ここにリンクを貼っておきます。)

 

繰り返しになりますが、脂肪は、リパーゼの働きが抑制されるので吸収されないのです。

ですから、吸収されなかった脂肪の影響についても、少し理解していた方が良いですね。

 

吸収されなかった脂肪は大腸での水分吸収を妨げることになります。

また、ガスによる腹部膨満感、急な便意、排便回数の増加などの症状を起こすかも知れません。

 

 

働きがあるものには、どのようにして働くのか。

確認すると、理解が違ってくるかと思います。

 

 

お礼:第2回オーバーナイト透析・在宅血液透析の勉強会&意見交換会を無事終えました

 

昨日、第2回オーバーナイト・在宅血液透析の勉強会&意見交換会を行いました。

 

自主的に参加を希望され楽しみにされてきた新たな顔ぶれの方々もたくさんいらっしゃって

私たちの方こそ大変励まされる会となりました。

 

第1回の反省もあって、透析者だけにではなく、サポートしてくれる家族の方々、一般の方々向けに

腎臓のはたらきとしくみ、腎臓の働きが破綻するとはどういうことなのかを説明するスライドを加えてみました。

透析者の方々にも、おさらいになったのではないかと思います。

 

意見交換会が終わって、クリニックの施設を見学していただいたのですが

そこで参加者同士の懇親会のような自然発生的に起こった立ち話も

経験から基づいた情報交換の場になって、私にとって刺激的で面白かったです。

 

私の講話など、あの場の雰囲気に比べたら、つけ足しに過ぎなかったのかも知れません。

 

改めて参加していただいた方々へお礼申し上げます。

 

要望がありましたら、第3回も行いたいと思っております。

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8月になって新しいスタッフが加わりました

 

今日から8月になりました。

早いもので、あっという間の感覚です。

 

夏は真っ盛り。

青空を見るだけで活動的な気持ちになります。

特に沖縄の夏の空は、地平線からもくもくと立ち上がっていく入道雲を遠く眺めるだけで、気持ちが大きくなります。

(各地の被害の様子を考えると、スーパーセルは困りものですが…。)

 

さくだ内科クリニックも、今日から新しいスタッフが2人入職してくれました。

2人ともさくだ内科クリニックの理念に賛同し、志を立ててくれた仲間です。

 

前にも書きましたが、ここが彼女たちが大きく成長していく大地の役割を担えるようにと願っています。

そのスタッフが、ここを訪れる患者さんたちを大きく包み込んでいく。

 

まだまだ不足だらけの院長ですが

心機一転、前に進んでいきたいと思います。

 

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いよいよ明日です。第2回オーバーナイト・在宅血液透析の勉強会&意見交換会(第3報)

 

明日8月1日に「第2回オーバーナイト透析・在宅血液透析の勉強会&意見交換会」を行います。

場所:さくだ内科クリニック

開始時間:午後6時半

約1時間程度の会を予定をしています。

関心のある方、興味のある方を対象にしています。

よろしくお願いします。

 

〒901-2111
沖縄県浦添市 経塚585番地1
TEL:098-878-2500


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「ビジョンに対する姿勢の7段階」

 

時々、このブログで取り上げさせてもらっています。

 

「学習する組織」システム思考で未来を創造する ピーター・M・センゲ

 

「ビジョンを普及させる」(297ページ)の章は、関心のあるテーマでした。

ビジョンに対して、人はどの姿勢で臨むのか、その姿勢に段階があるといいます。

以下のようにまとめてありました。

(3番目に「心から追従」という言葉が出ていましたが、私には「追従」という言葉に否定的なイメージがあり

どうもしっくりいかず、勝手に変えてはいけないのでしょうが

「心から追従」を「ビジョンの要請に心から反応する」に言葉を変えています。)

 

 

ビジョンに対する姿勢の七段階

 7step

コミットメント:

それを心から望む。あくまでもそれを実現しようとする。必要ならば、どんな「法」(構造)をも編み出す。

 

参画:

それを心から望む。「法の精神」内でできることならば何でもする。

 

ビジョンの要請に心から反応する:

ビジョンのメリットを理解している。期待されていることはすべてするし、それ以上のこともする。「法の文言」に従う。「良き兵士」

 

形だけの追従:

全体としては、ビジョンのメリットを理解している。期待されていることはするが、それ以上のことはしない。「そこそこ良き兵士」

 

嫌々ながらの追従:

ビジョンのメリットを理解していない。だが、職を失いたくもない。義務だからという理由で期待されていることは一通りこなすものの、乗り気でないことを周囲に示す。

 

不追従:

ビジョンのメリットを理解せず、期待されていることをするつもりもない。「やらないよ。無理強いはできないさ。」

 

無関心:

ビジョンに賛成でも反対でもない。興味なし。エネルギーもなし。「もう帰っていい?」

 

 

私のクリニックにはコミットメント、参画の姿勢でビジョンに対して臨んでくれているメンバーがいます。

(確かに全員ではないですが…。 そういうところは本当にすごいところなのでしょうね。)

私の強みですし、財産です。

 

「カードマジック事典」

 

 

私に限らず、カーディシャンに憧れてマジックを始めようとした人間は

「カードマジック事典」を買ってしまったかも知れません。

 

 

今ほどDVDやYoutubeで動画を確認できる時代ではない、と言っても

ほんの?数年ほど前ですが、この本を手にした初心者の佐久田は、しばらく無言のまま固まってしまっていました。

名著とも呼ばれていて有名な書籍なのですが、私には力不足で、そこに連なる文章が頭の中で映像として浮かんでこなかったのです。

 

 

例えば、有名なビル・サイモンのエレベーター・カードの現象の説明がこんな感じです。

◆現象

ハートA~3がデックの中を上下する。もう一度ハートA~3をテーブルに並べ、デックを3分してそれぞれにのせると、各々各パケットのトップへ移る。

 

 

素直に思い直して「ロベルト・ジョビーのカード・カレッジ」を追加で注文しました。

 

 

でも、何かマジック関連の調べものをしたいと思ったときには、役に立つことが多いです。

それこそ「事典」といえるのでしょう。

ただし、索引がついていないので、ネットで有志の方がつくった索引ページをプリントアウトして使うようにしていました。

カードマジック事典索引

 

その私が「カードマジック事典」を買っていて良かったと思ったことがありました。

 

ふじいあきらさんのDVD「ふじいあきらのカードマジック事典アンソロジー」を手にした時です。

 

 

アンソロジーというのは、ある基準で作品を選び集めたという意味です。

 

つまり、ふじいあきらさんが「カードマジック事典」の中から選んだマジックを演技・解説するというものでした。

 

次の10のマジックを演じてくれています。

「ライジングカード」

「カットして当てるカード」

「ストップカード」

「トライアンフ」

「Do as I do」

「ポケットに通うカード」

「封筒の中のカード」

「色の変わるデック」

「アンビシャスカード」

「デックの消失」

 

そして、DVDを観て、改めて本を開いてみました。

 

「やっぱり名著だ…。」

 

何にでも通じることでしょうが、未熟な人間は本物の値打ちを知ることができなかったのですね。

それを知ることができたのは幸運でした。

ふじいあきらさんに感謝しました。

 

 

 

 

 

組織の「学習障害」について

 

組織についての考察は、実際に預かる身になってみて切実です。

書物を読んでみたり、先輩の方々からお話を伺ったり。

 

組織の「学習障害」について、言及した書物がありました。

学習する組織―システム思考で未来を創造する ピーター・M・センゲ

 

組織に限らず、個人のレベルとして自分自身にも当てはまりそうです。

「学習障害」は、自分で気づいていないことが、悲劇的だとしています。

まず、その学習障害を認識することから始めなければならないというのです。

 

主な学習障害には以下の7つです。

 

1)私の仕事は○○だから

 「自分の仕事をして、時間を過ごし、自分のコントロール外の力にはただ対処するだけ。結果として、自分の責任の範囲は、自分の職務の境界までに限定される。」

 

2)悪いのはあちら

 「自分の職務にだけ焦点を当てていると、自分自身の行為が、その職務の境界を越えてどのように影響するかが見えなくなる。」

 

3)先制攻撃の幻想

 「たいていの場合、積極的に見えても、実は受身なのである。真の積極策は、私たち自身がどのように自身の問題を引き起こしているかを理解することから生まれる。」

 

4)出来事への執着

 「人々の思考が短期的な出来事に支配されていると、組織内で根源から未来を創造する生成的学習を持続させることはできない。出来事に焦点を当てている場合、できてせいぜい、事前に出来事を予測して、最適な反応をすることぐらいだ。しかし、未来を創造するための学びは起こらない。」

 

5)ゆでガエルの寓話

 「ゆっくりと徐々に進行するプロセスを見ることを学ぶには、私たちの猛烈なペースを緩めて、顕著な変化だけでなく、わずかな変化にも注意を向ける必要がある。」

 

6)「経験から学ぶ」という妄想

 「私たちの一人ひとりに「学習の視野」がある。つまり私たちは、時間的にも空間的にも、ある一定の幅の視界の中で自身の有効性を評価するのだ。行動の結果が自身の学習の視野を越えたところに生じるとき、直接的な経験から学ぶことが不可能になる。」

 

7)経営陣の神話

 「私たちは、たとえ不確かだとか知らないと思っても、ほかの人にそう察されることの痛みから自分自身を守ることを学ぶ。そのプロセスそのものが、私たちを脅かすような、いかなる新たな理解をも遮断する。」

 

 

 

「100歳まで元気!」 東京トータルライフクリニック編

この本は、私が尊敬する馬淵茂樹先生が院長を勤める東京トータルライフクリニックが出版したものです。

ご縁があって、前身の本郷内科の時代にクリニックの診療を見学させていただいて、大変感動したものでした。

 

100歳まで元気! 予測・予防医療のススメ 東京トータルライフクリニック編

(その分野に詳しいスタッフが章ごとに執筆しています。)

 

この本には、「予測・予防医療」や「主導権医療」というあまりポピュラーではない言葉が出てきます。

特に、「主導権医療」という言葉の説明は目からうろこでした。

 

「医師が治療の全権を掌握している」という誤った信念を捨てて、主導権を患者さんにお返しすること。

 

感嘆したのは、それを実践するために「経過観察しましょう。」という言葉を禁句にしたことでした。

日々の診療の中で、どんなに「様子をみてみましょう。」という言葉を多くつかっているか。

医師は薬を変えたり、もしかしたら治療方針やアプローチの仕方を変えたのかも知れません。

けれども「様子をみてみましょう。」の一言で、

患者さんは「次の外来の日まで待ってみる。」(放っておく)と思ってしまうかも知れません。

日々の生活でやることはたくさんあるにも関わらずです。

 

禁句にしたことで、その時に何が起こったのか。

非常に興味深いお話でした。

 

 

健康長寿を目指すすべての人々におススメの1冊です。