「お茶を飲む」こと

 

「こころの時代アンコール」の番組を見てから、ティク・ナット・ハン師の本を読み返すようになりました。

 

「今、ここ」にあることに気づく。「今、ここ」にあることの喜び、幸せを感じる、と言うことが繰り返し説かれています。

「気づき」については、私たちは訓練しなければなりません。

「お茶を飲む」ということに関しても、師はこんな説明をされています。

 

 意識的にお茶を飲むとき、体と心は完全に一つになっています。しかし、にぎやかに音楽が流れるカフェで、たくさんの仕事で頭がいっぱいの状態で座っているとき、あなたは実際にはコーヒーやお茶を飲んでいません。あなたは自分の仕事や心配事を飲んでいます。あなたはそこにおらず、コーヒーもそこにはないのです。あなたが自分に戻り、本当にそこに存在し、過去や未来や心配事から自由に解き放たれているときにのみ、コーヒーや紅茶はあなたの前に実際にあるものとして姿を現します。そのとき、あなたとお茶の出会いも現実のものとなります。これが本当にお茶を飲む、ということです。

 

確かに、心配事や考え事で頭がいっぱいの時、「心ここにあらず」の状態では、形のうえでは飲んでいるかも知れませんが、味わっているわけではないかも知れませんね。

意識的にお茶やコーヒーを飲むということは、意識的に「今」に存在し、心と体が一つになっている状態です。

それが「気づきの実践」なのだと言うことです。

 

朝のコーヒーを、少しゆっくりと飲むようになりました。

 

 

 

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