「五体投地」

 

五体投地というのは、両手・両膝・額を地面につける、つまり、自らの身体の全てを地面に投げ出して、伏して礼拝することをいいます。

チベット仏教などでは、最高の礼拝法ということです。

NHKスペシャル「チベット死者の書」(1992年)のビデオを見ると、冒頭にこのシーンが出てきます。

 

 

何回も何回も地面に伏すため、エプロンのようなものを着ています。

額には、地面の土埃が着いているのが見えます。

胸の前で蓮華合掌し、そのまま頭の上へと掲げます。

合掌を続けたまま、両膝をつき、体を倒しながら、両手を前の方へ伸ばしていきます。

また、立ち上がり、この一連の動作を繰り返していって、前進していきます。

 

 

このシーンは、チベット暦の正月での礼拝だそうですが、チベット族の信仰心がまさに具現化された姿です。

その迫力に、圧倒されてしまいます。

 

けれども、どこか不思議に懐かしい感じがします。

 

 

 

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