禅の言葉「主人公」

 

面白いことに「主人公」というのは禅語のひとつなのだそうです。

「主人公」という言葉は「アニメドラマの主人公」というように、中心となる登場人物を指し示して使いますね。

 

禅の世界では、「主人公」というのは、「本来の自分の姿」「真実の自分」のこと。

「瑞巌主人公」からの出典で「瑞巌の師彦和尚、毎日自ら主人公と喚び、復た自ら応諾す」とあるそうです。

 

瑞巌寺の師彦和尚は、毎日自分で自分に「おーい、主人公よ、師彦よ。ちゃんと本来の自分でいるか?」と呼びかけ、「はい!」と答えていたそうです。

 

自分の中に主人公がいる。本来の自分が眠っているという感覚なのでしょうね。

傍から見たら滑稽な印象もありますが、本来の自分というのは、実は毎日呼び出さなければ、きっと流されてしまって失ってしまうものなのでしょう。

 

本来の自分=主人公を目覚めさせていきましょう。

 

 

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