ウォーキングを始めました  文献から?

 

 

久しぶりに夕方にウォーキングをしました。

 

いつもは、診察室で

「気軽なことから始めましょう。ウォーキングなんかどうですか?」

などとお薦めしているのですが、実際に当の本人がやっているかというと怪しいものです。

 

言行一致であれば説得力もあるのですが、そうでないのをうすうす気づかれているので

やはり、押しが弱くなるのは否めません。

 

 

運動不足は世界的にも問題になっていますし、こんな報告があります。

Effect of physical inactivity on major non-communicable diseases worldwide: an analysis of burden of disease and life expectancy

The Lancet, Volume 380, Issue 9838, Pages 219 – 229, 21 July 2012

 

国別の主要疾患における、運動不足を解消した場合に回避できる推定を示したものです。

冠動脈性心疾患は、6% (東南アジアは3.2%。東地中海地域は7.8%)

2型糖尿病が、7% (3.9 – 9.6)

乳がんが、10% (5.6 – 14.1)

結腸癌が、10% (5.7 – 13.8)

運動不足は早死の原因となるとされていますが、それが、9% ( 5.1 – 12.5 )。

これは、2008年の世界の5700万人の死亡者のうち530万件超が関連すると推定。

運動不足を解消するだけで

世界の平均余命を0.68(0.41-0.95)年延長させることができるとも推定されているのです。

 

 

そういう世界的なたとえを持ち出すまでもなく

「今日、運動しましたか?」の答えに Yes といえるかどうかですよね。

 

 

私も、皆さんに胸をはって「運動しましょう」と言えるように

ウォーキングを始めました!

walking

 

続けようと思います!

(宣言してしまった…)

 

 

映画館へ

 

 

世の中はゴールデンウィークの真っただ中ですね。

 

家族を連れだして…という計画もなかなかたてられないのですが

休日の日は、せめて家族そろって映画を観ようということになりました。

 

半分、思いつきのような提案です。

 

案の定、家族それぞれに予定がありますから

「そろって」ということになると反対勢力が必ず出てきます。

 

それを何とかなだめすかし、映画館に行ってきました。

 

私は映画が大好きで

アクションからヒューマン、サスペンス、ホラー、アニメ、何でも好きです。

 

今回は家族みんなの最大公約数をとって、最近話題のSF大作を観てきました。

 

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もうひとつの公約数、うちの家族は3Dが苦手なのです。

 

ふと隣を見ると、3D眼鏡を頭にのせて、ピンボケの映像を眺めているのを発見します。

目がつかれる。

頭が痛くなる。

酔う。

 

というのが、その理由ですが、世の中の情勢とやや離れている感じもしないでもありません。

 

皆さんはいかがでしょうか。

 

 

さて、映画の方ですが、十分に楽しめました。

 

リフレッシュできましたし、何より家族も満足げでした。

水野晴郎さんじゃありませんが

「映画って本当にいいもんですね」

 

 

 

性格占い

 

 

クリニックのスタッフが、とあるところで私の性格を占ってくれました。

 

占いやスピリチュアルなお話も、線引きがしっかりしていれば

十分に楽しむ方なので、面白かったです。

 

(高校時代にはホロスコープやタロットカードにも傾倒していましたから

嫌いでないという表現は、少し遠慮がちなのかも知れません。)

 

 

 

「合ってる!」

「だよねえ。笑わすねえ。」

と言って皆で面白がっていました。

 

開業して6か月、準備期間を加えると7か月一緒に働いているのですから

院長の性格もだいたいバレていますし、今更取り繕うこともできません。

 

 

 

例によって、イイトコ取りで紹介すると(悪いことは紹介できないですよ。)

 

「楽天主義」 

「チャレンジ精神」

「前向きが魅力の楽しい人」

「好奇心旺盛」

 

らしいです。

 

(自分で言うのもなんですが)

粘り強い根性の人らしいので

目標に向かう前進力はありそうです。

 

 

それにしても、何が嬉しかったかって

そのスタッフが自分のことだけでなく、クリニック全員の誕生日を控えてくれて

皆それぞれのことを調べてくれたことでした。

 

 

その気持ちがありがたいです。

 

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笑顔は行動を変える  文献から

 

人は、様々な人たちと関わりながら生活しています。

周りの人たちの表情を読み取りながら、生活をしていると言い直しても良いかも知れません。

 

怒り、敵意、親しみ、好意、恐怖、悲しみ、絶望感など…。

 

表情は、文字通り、今その人が感じている感情を世界に表出しているサインです。

 

けれども、町に出ると、敵意も好意も持ってない曖昧な表情に遭遇することの方が多いですね。

 

通りすがりの人たちの表情というのは、敵意も好意も持ちようがない瞬間の間柄ですから、当然です。

 

もちろん、いつもニコニコの笑顔で周りを照らしてくれる太陽のような方はいらっしゃいますが

そう多くはありません。

 

気分が落ち込んでいる人は

笑っても怒ってもいない曖昧な表情を見ると「空虚感」や「疎外感」を連想するかも知れません。

 

怒りの真っただ中にある人は

曖昧な表情で同じように「攻撃性」を読み取る傾向があるでしょう。

 

良い気分の人は「好意」を感じます。

 

同じ「曖昧な表情」であるのに、どう受け取るのかというのは

その人の感情のあり方に左右されているということでしょう。

 

次に紹介する報告は、「曖昧な表情」は笑顔の一部だと教育することで

感情の世界だけでなく、実際の生活や行動にも良い傾向をもたらしたというものでした。

 

 

Increasing Recognition of Happiness in Ambiguous Facial Expressions Reduces Anger and Aggressive Behavior.

Psychol Sci. 2013 Mar 26. [Epub ahead of print]

 

3分の2がすでに刑事上の有罪判決のいくつかを持っているような、問題を抱えた十代の若者たちが

ある教育プログラムを受けた調査です。

 

それは、怒りから笑顔へと少しずつ変化する連続した15通りの顔写真を見せて

「曖昧な表情」は笑顔だと認識させるトレーニングでした。

 

仏頂面はともかく、一見して無表情は「笑顔」に分類させるのです。

 

そのような教育を受けた若者たちは、受けていない若者たちに比べて

明らかに行動が変わったのだというのです。

 

笑顔を向けられていると感じるだけで、

(実際には曖昧な表情だったのにも関わらず!)

行動変容を促すほどの影響を受けたという結果でした。

 

怒りやすい人、攻撃性のある人というのは

過去にそれだけの「怒った顔」に囲まれた感情の世界、環境にいたということなのでしょう。

 

笑顔を向けることは、その人の行動を変え

社会を明るくする。

 

再認識する報告でした。

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緑茶サプリメントとリバウンドする人 しない人  文献から

 

 

カフェイン入りのサプリメントで減量しようという企み(?)は以前からあるものです。

 

カフェインが持つエネルギー産生の効果を期待するものですね。

 

ただし、このブログでも取り上げたように

ひとつずつの調査では効果があるように見えても、全体として評価すると

なかなか効果を証明するにはいたらなかったというのが実情でした。

 

 

以前のブログはこちら

緑茶飲料は好きなんですが。減量には効かない !?

 

 

その理由の一端にはなる気がしますが、どうでしょうか。

 

Body Weight Loss and Weight Maintenance in Relation to Habitual Caffeine Intake and Green Tea Supplementation

Obesity Research Volume 13, Issue 7, pages 1195–1204, July 2005 DOI: 10.1038/oby.2005.142

 

 

この調査は、減量後のリバウンド抑制の効果を調べたものです。

 

4週間の非常に厳しい低カロリーの食事によって減量してもらった後に

緑茶カフェインのサプリメント(カテキン270mg+ カフェイン150mgの混合製剤)を

3か月間飲み続けてもらいました。

 

興味深い結果となりました。

 

コーヒーを日ごろから多く飲んでいる人は、リバウンド率が高かったのです。

 

BMI GTvsP

 

グラフの記号の説明をします。

 

BMIの後ろのCLというのがカフェイン摂取が少ない人(low caffeine intake)のことです。

CHがカフェイン摂取が多い人(high caffeine intake)。

そのあとに続くGTが緑茶サプリメント、Pがプラセボです。

 

■ BMI CL, P : コーヒーを日ごろからあまり飲まない人 プラセボ

□ BMI CL, GT : コーヒーを日ごろからあまり飲まない人 緑茶サプリメント

● BMI CH, P : コーヒーを日ごろから多く飲む人 プラセボ

○ BMI CH, GT : コーヒーを日ごろから多く飲む人 緑茶サプリメント

 

リバウンドしていないのが、唯一

 □ のライン(コーヒーを日ごろからあまり飲まず緑茶サプリメントを服用した人)

であることがお分かりでしょう。

 

緑茶サプリメントを飲みながら、リバウンドをしてしまった ○ のラインの結果が興味深いですよね。

 

コーヒーを日ごろから多く飲む人というのは、1日5杯くらい、カフェイン摂取として500㎎前後とのことです。

少ない人が1日1、2杯。カフェインにして150mg前後。

 

何を意味するかというと

カフェインを日ごろから多くとってしまうと、耐性ができあがってしまって、

その効果が得られにくくなってしまうのではないかということでした。

 

耐性を持ってしまうカフェインの量というのは、どのくらいなのかわかりませんが

飲めば飲むほど、効かなくなるなんて

「どうすりゃいいの?」って言いたくなりますね。

 

 

交代制勤務者と健康リスク

 

 

夜勤がある仕事、つまり交代制勤務者(shift worker)の健康リスクは

 

以前から指摘がある通りです。

 

A Longitudinal Study on the Effect of Shift Work on Weight Gain in Male Japanese Workers

Obesity  Volume 16, Issue 8, pages 1887–1893, August 2008

 

 

夜に働いてくれる人がいるからこそ、社会機能は維持されています。

 

分かりやすいのは医療の分野で、入院患者をケアするのに

あるいは救急患者を診療するのに

夜勤のナースや当番医の働きはぜひとも必要です。

 

言うまでもなく健康リスクが分かっていても

誰かがやらなければならないものとして手をあげてくれているのです。

 

 

下のグラフは交代制勤務者の体重増加を示したものです。

 

シフト勤務者と肥満

今後も問題になってくることです。

 

課題として、取り組んでいきたいことです。

 

 

ある日の診察室

 

 

毎日の診療で心がけているのは、できるだけ日常の言葉で説明するということです。

 

 

クリニックでは、胸部レントゲン写真や心電図、エコー検査、骨塩定量、

前に紹介した動脈硬化を調べるABIやCAVIの検査などができます。

血液検査や尿検査も項目によってはその日で結果が出ますので

診断をつけ、その方と治療方針を相談することができます。

 

 

ある日、撮影したばかりの胸部レントゲン写真を前に

いつものように説明を始めました。

 

 

「胸部レントゲン写真は、ちょうどヒトとヒトが向き合うように写ります。

ですから、左側に右肩、右側に左肩があるのです。

それから…。」

 

 

ひとつずつレントゲン写真のイロハから、説明するようにしています。

 

そうしているのは、説明しながら再度細かく確認できるというのがあります。

大事な検査ですから、見落としがあってはいけません。

「この丸く見えるもの、何ですか?」

ご自分のレントゲン写真に関心を持ってもらって

質問してもらえると、なお助かります。

 

 

けれども、今回は少々違っていました。

 

いつもの説明が、すーっと理解してもらえている手ごたえがあったのです。

 

 

説明が終わった後に、やはり気になったのでお聞きしました。

「失礼ですが、お仕事は何をされていた方ですか?」

 

 

やはり、医療従事者の方でした。

それも、私などペーペーの、大先輩の医療従事者です。

重鎮といっても良い方でした。

 

 

「うわあ。お恥ずかしい。釈迦に説法でしたね!言ってくださったらよかったのに!」

 

その方は、優しく微笑み、静かに

「いや。よくわかりましたよ。こうやって説明すると患者さんも安心するし喜ぶでしょう。」

 

 

参りました。

どれだけ赤面したことでしょう。

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“ダイエット” ソフトドリンクと糖尿病  文献から

 

 

少なくとも1日に1回、330mlの甘味料入りのソフトドリンクを飲むと

2型糖尿病になるリスクが5倍に増えるという報告がありました。

Consumption of sweet beverages and type 2 diabetes incidence in European adults: results from EPIC-InterAct

Diabetologia DOI 10.1007/s00125-013-2899-8

 

ヨーロッパの8つの国で、35万人を対象に調査した結果です。

 

 

ジュースなど、砂糖入りのソフトドリンク、あるいは人工甘味料のソフトドリンクを

おおまかに1日1回飲むと2型糖尿病の発症リスクは22%上昇したそうです。

 

 

考えてみましょう。

“ダイエット”に良いとされている人工甘味料のソフトドリンクも含めて

2型糖尿病のリスクが高いというのは、どういう理由でしょうか。

 

 

もちろん、砂糖と人工甘味料での糖尿病発症の理由は違います。

 

 

これには甘みを欲する人々の側に特徴があります。

“ダイエット・ドリンク”はいくら飲んでも大丈夫という思い違いもあるのでしょう。

いわゆる“ダイエット・ドリンク”は、ついつい飲む量が多いのだそうです。

 

 

そして、もっと大切なポイント。

定期的にソフトドリンクを飲む習慣のある人々の特徴は、もっぱら肥満傾向であるということです。

 

 

人間の性質がここに表れています。

自分にとって何か良いことをした場合

それに見合う(それ以上の?)ご褒美を自分に与えてしまうのでしょうね。

 

 

本気でダイエットを目指すのなら、全体の摂取カロリー量を考えなければなりません。

 

 

「甘み」に対する欲求について、私たちが持っている思い込みや性質を含めて

これは深いお話なのだと思います。

 

 

禁煙の時に、パイポやガムなどが、かえって逆効果になりうるというのに似ているのかも知れませんね。

 

 

コミュニティハウス透析というオプション  文献から

 

 

お国柄で、透析の取り組み方に違いがあるのは当然のことですが

面白いと思った文献がありました。

 

オーストラリア&ニュージーランドのお話です。

 

以前に、かなり柔軟な考えの先生とお話をしていた時に

そのようなアイディアを披露してもらったことを思い出しました。

 

もしかしたら、その先生はこのことをおっしゃっていたのかも知れません。

 

Independent Community House Hemodialysis as a Novel Dialysis Setting: An Observational Cohort Study

Am J Kidney Dis. 2013 Apr;61(4):598-607. doi: 10.1053/

 

 

 

在宅血液透析は、文字通り自宅で行う血液透析のことですが

何らかの理由があって自宅で不可能な場合

血液透析が行えるコミュニティハウスを利用するという考え方です。

 

共同で利用する家屋に透析をしに訪れるという感じでしょうか。

 

透析器や浄水器など、設備は複数人とシェアするわけですから

従来の在宅血液透析よりも経済的です。

 

また普通の透析クリニックなどと何が違うかというと

在宅透析の延長ですから、医療スタッフはいないようです。

 

ですから、シェアする相手がOKならば、都合の良い時間帯で透析がいくらでもできるということでしょう。

 

どのようなコミュニティハウスなのかの写真資料がありましたので

リンクをはっておきます。こちら

 

 

 

この文献では、施設透析、腹膜透析、在宅血液透析、そしてコミュニティハウス透析の生存曲線を示して比較しています。

 

コミュニティハウス透析はほぼ在宅血液透析と同様の成果を示していました。

 

また、救急センターとホットラインがつなげていたり

安全性を高める工夫も行っているようです。

 

 

ひとつのオプションとして、とても面白いと思います。

 

 

 

ガンジーに学ぶ

 

 

今日のクリニックのスタッフミーティングのお話です。

(私の意向で「プロデュースミーティング」と呼ぶようにしています。)

 

 

私は、クリニック内のある計画の見直しを発表しました。

正確には見直しというほどのことではないのですが

優先順位の変更をお話しました。

 

 

つい先月には私が考えるビジョンをぶち上げたものです。

それを変更されたのですから

さあやるぞと思っていたスタッフにとっては

少し物足りないお話だったかも知れません。

あるいは、動揺させてしまったかも知れません。

 

 

リーダーシップという点では、どうだったのかなとは思います。

 

 

ふと開いた本の中に、目を引く文章がありました。

ガンジーの逸話です。

ガンジーに例えるほど、うぬぼれているわけではありませんが

励まされるものがありました。

 

 

「旅をしているときに、自分の進路を変更する準備をしておきなさい。

自分の誤りを認めることは何の恥でもない。

かつてマハトマ・ガンジーは抗議のための行進を指揮した。

何千人もの人々がひどい困難にもかかわらず、仕事や家を離れてこの行進に参加していた。

ところが行進がかなり進んだとき、停止を命じられたガンジーは、デモ行進も解散してしまった。

部下がガンジーのところにやってきてこう言った。

『マハトマ師、解散するわけにはいきません。

この行進は長い時間をかけて計画し、これほどたくさんの人が参加してくれているのですから』

ガンジーはそれに答えてこう言った。

『私が従わなくてはいけないのは、方針どおりに実行することではなく

日々、自分が目にしている真実のほうなのだ。』

                              ラム・ダス『覚醒への道』

 

 

ガンジーにとって、真実を選択することは普通のことだったのでしょうね。

 

大勢の人の行進を前にして、それを選択することの凄さを感じます。