スロージョグ

 

一昨日の夜、遅い時間でしたが、最近やっていなかったスロージョギングを久しぶりにやってみました。

動かないでいると、ヒトの体って「なまって」しまうものですね。

少しジョグを始めただけで、(足が重い)(息があがる)(あれ?こんなフォームだっけ?)と自分でも情けないほどに体が動きませんでした。

 

スロージョギングが良いところは速さは問題にしないところです。

体が重くても、とにかくゆっくりと足をトコトコと(まさしく足踏み!)動かしているうちに、なんとなく体も温まってきて、筋肉もほぐれて動くようになってきます。

そう言えば、ある時間を過ぎるまでは、いつもこうです。

 

ただし、動くようになったというのは私の錯覚です。ジョグの動きは全く変わっていないですし、要するに呼吸が落ち着いて気持ちが乗ってきたということです。

公園の(上空からみると)長方形のジョギングコースを周回して、少し物足りなさを感じるぐらいでやめました。

素人ですから、物足りないと思うぐらいが次も運動したいと思うようになるので、ちょうど良いのです。

 

また少しずつでもスロージョグを続けてみたいと思いました。

 

 

「インフルエンザ注意報」が発令

ついに12月20日付けで「インフルエンザ注意報」が発令されました。

詳細はこちら → 「沖縄県インフルエンザ関連情報」

 

2017年第50週(12/11~12/17)の沖縄県全体の定点あたり患者報告数は10.43人で、注意報基準値である10人を超えました。

 

年齢別でみると、5-9歳、1-4歳、10-14歳の順で多く、外来で「保育園、あるいは学校で複数人の罹患者と接触した」という患者さんの声をそのまま反映している印象です。

 

保健所別では、南部および那覇市保健所管内が13人台となっており、前週からの増加が大きくなっています。

お互いに声をかけあって、手洗いと咳エチケットで予防につとめましょう。

 

「ジェリーフィッシュは凍らない」

 

週末は東京に出張でした。

飛行機だと片道に約2時間ほどかかりますから、往復4時間です。この4時間は誰にも邪魔されることがありません。(睡魔以外には(笑))

まるまる4時間をまとめて使えるというのは至福の時間になります。

さて何に使いましょうか?

iPadに映画コンテンツをダウンロードしておいて鑑賞してもいいですね。最近はイヤホンで動画を見ている方も多い気がします。

私は、やはり読書をおすすめします。どんな本でも構いませんが、嫌いじゃなければ集中できる分だけ推理小説やミステリーがおすすめです。

長編ミステリーだとゆっくり吟味しながら読み終えることができます。

たまに帰りの便でも決着がつかず、帰宅してベッドのまくらで読み終える…ということがありましたが、その時は午前3時をまわっていて、さすがに翌日に堪えました。

反省したので、最近はそういうことはやらないようにしています。

 

今回の出張のオトモは「ジェリーフィッシュは凍らない」。

2016年の第26回鮎川哲也賞受賞作です。

 

 ジェリーフィッシュは凍らない 市川憂人著

 

内容紹介を引用しますね。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。

 

いわゆる密室環境での犯罪トリックが秀逸です。

読者はミステリーを読む時、「そうきたか〜」と思いたいのですね。展開が予想を裏切るとしびれますし、だまされると嬉しくなります。けれども子供だましだと怒りがこみ上げるものです。

その点、この本は見事にだましてくれました!

 

作者はこの作品がデビュー作なのだそうです。面白かったです。これからも期待大です。

 

台風情報!?

 

週末から急に寒くなった沖縄。

今日は日中の温度が18℃だったということですが、風が強い分だけ体感温度が下がっている感じがしました。

 

乾燥もしているので鼻やノドをいためる方も多かったようです。

上気道炎症状を訴える方の受診が増えていました。

 

いつまでこの寒さが続くのだろうと天気図を開いてみたら、遠い南の海でなんと台風26号(カイタク)が発生していました!

 

カイタクとは、香港の旧空港の名称の啓徳空港を由来としています。(懐かしい名前が出てきました。)

熱帯低気圧もあるようなので、年内に27号までは発生しそうです。27号が発生したら、日本の星座名『テンビン」が名称になるようですね。

 

沖縄に影響はなさそうですが、12月の台風というとやはり不思議な感じがします。

地球はやはり壮大です。

 

 

クリニックの飾りつけ

 

クリニックのスタッフが、クリスマスのシーズンらしい飾りつけをしてくれました。

 

今年ももうあと2週間を残すだけとなりましたね。

やり残したことだらけですが、もうジタバタしても仕方がないので静かにカウントダウンに従うことにしています(笑)。

 

町のにぎわいムードと同調するのも、区切りをつける良い機会です。

最後の追い込みに体調を崩さないように。

お互いに気をつけていきましょう。

 

 

 

青空文庫「狸と与太郎」

 

青空文庫には、1分で読めてしまう短い小説がいくつかあって、隙間時間を利用して読むことができます。

以前に紹介した夢野久作の「医者と病人」もそうでしたが、この作者は超短編小説に面白いものがたくさんあります。

今回は「狸と与太郎」という小説を紹介します。

青空文庫で読めます。→ 「狸と与太郎」

短いので、ここに全文を載せますね。

 

 狸と与太郎

 

 与太郎は毎日隣村へ遊びに行って、まだ日の暮れぬうちに森を通って帰って来ました。

「あの森は狸がいていろいろのものに化けるから、日の暮れぬうちに帰らぬと怖ろしいぞ」

 とお母さんが言いきかせているからです。

 ある日、太郎はうっかり遊び過ごして真暗になって帰って来ました。森の中に入ると、忽ち一丈もある位の一つ目入道が出ました。

「ヤア。大きな伯父さんが出て来た。眼玉が一つしかないんだね。面白いなあ。僕と一緒にうちへ遊びに来ないかい」

 と与太郎は言いました。一つ目入道は見ているうちにロクロ首になりました。

「ヤア。綺麗な首の長い姉さんになった。変だなあ。どうしてそんなに長くなるの。もっともっと長くして御覧」

 と言いました。ロクロ首は今度は鬼の姿になりました。

「オヤ、鬼になった。お節句の人形によく似てる。可笑(おか)しいなあ。もっといろんなものになって御覧」

 化け物は与太郎がちっとも怖がらないのでつまらなくなって、狸になってしまいました。それを見ると与太郎は真青になって、

「ワア狸が出たあ。化けると大変だ。助けてくれ」

 と言いながら一所懸命逃げて行きました。

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入力:川山隆

校正:土屋隆

 

自分で経験せず、人から「恐ろしいぞ」と印象を吹き込まれたものが恐ろしく、本当は恐ろしいのだけれど、目や耳に慣れ親しんだものについては恐怖を感じない。

人の恐怖の対象となるのは、総じてそういうものなのかも知れないですね。

 

 

 

ちんだみされる!?

 

夕方、久茂地川沿いの道を県庁の方へ自動車を走らせていました。時間的にもちょっと混んでいたのでゆっくりとしたペースです。

ふと横を見ると、道沿いに居酒屋があって、その玄関の壁一面をドアップの顔写真のポスターが埋め尽くしていました。

その濃い顔にどこかで見覚えがあると思ったら、護得久栄昇先生のポスターでした。

 

実は今年の4月にFMオキナワで流れているのを聞いて、いっぺんに好きになった楽曲でした。

(残念ながら、娘達は冷たい反応でしたが…)

 

季節柄なのか、最近またよく見かけるようになりましたね。

私はこういうキャラ芸は好きな方です(笑)。

 

*ちなみに「ちんだみ」とは三線などで弦の音調を合わせることを言います。

 

https://youtu.be/7_Dlch0rOqc

 

 

詐欺メール

 

今朝、私のところに詐欺メールが届きました。

 

以前には海外から送られてきた詐欺Faxを経験したことがあったのですが、今回はショートメールです。

クリニックのスタッフに注意喚起も兼ねて「こんな詐欺メールが来ていたよ」と見せたら、すでに同じような被害にあったことがあるというスタッフもいました。

詐欺メールからの救済を謳ったサイトがあって、実はそこも詐欺サイトだったという二重のワナが張られていたケースでした。

そのサイトでは弁護士を名乗り、手続きに必要だからと個人情報を引き出す書類と手数料を要求してきたらしいです。

結局、消費者センターに相談して事なきを得たらしいのですが、なかなか手の込んだことをしてきます。

 

お互いに声をかけあって、少しでも変だなと思ったら相談しましょう。

 

 

インフルエンザ流行状況(2017年第49週)

 

2017年第49週(12/4~12/10)の沖縄県のインフルエンザ流行状況です。

 

沖縄県全体では定点あたり報告数は7.07人で注意報基準値(10人)を超えていませんでした。

 

ただし、この報告はどうしても1週遅れであるため、ここ数日の診療の実感とは少し違った印象を抱いています。

「同僚がインフルエンザで休んでいて、私は昨日の夜から熱が出たので…。」

「子どもの学校でインフルエンザA型罹患した子が10人ほどいて…。」

インフルエンザの流行の勢いを肌で感じているからです。

 

 

「学校等欠席者・感染症情報システム」によると、やはり沖縄県全体でインフルエンザによる欠席者が多くなっています。

 

年末になり、人が大勢集まるようなイベントもたくさん催されるでしょう。

手洗いやうがい、咳エチケットを徹底して、予防に気をつけましょう。

 

「運命の風」

 

アメリカの女流作家で詩人のエラ・ウィーラー・ウィルコックス(1850 - 1919)は「泣くときは一人だが、笑えば世界も一緒に笑う」という有名な一節を残した方です。

そして、何と言っても次の詩は、あらゆるところで引用されていますから、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

   The Winds of Fate

 

One ship drives east and another drives west

 With the selfsame winds that blow.

    ‘Tis the set of the sails,

     And Not the gales,

   That tell us the way to go.

Like the winds of the sea are the ways of fate;

 As we voyage along through life,

    ‘Tis the set of a soul

     That decides its goal,

   And not the calm or the strife.

 

(訳)

   運命の風

 

同じ風を受けていながらある船は東に進み、またほかの船は西に進む。

行くべき道を決めるのは疾風(はやて)ではなく帆のかけ方なのだ。

海の風は運命の風のよう。

生涯という海路を辿るとき、ゴールを決めるのは凪か嵐ではなくそれは魂の構えだ。

 

 

「行き先を決めるのは風ではなく、帆の向き、張り方なのだ」とする言葉に、はっとした方も多いかと思います。

私もそのうちのひとりでした。