「ジェリーフィッシュは凍らない」

 

週末は東京に出張でした。

飛行機だと片道に約2時間ほどかかりますから、往復4時間です。この4時間は誰にも邪魔されることがありません。(睡魔以外には(笑))

まるまる4時間をまとめて使えるというのは至福の時間になります。

さて何に使いましょうか?

iPadに映画コンテンツをダウンロードしておいて鑑賞してもいいですね。最近はイヤホンで動画を見ている方も多い気がします。

私は、やはり読書をおすすめします。どんな本でも構いませんが、嫌いじゃなければ集中できる分だけ推理小説やミステリーがおすすめです。

長編ミステリーだとゆっくり吟味しながら読み終えることができます。

たまに帰りの便でも決着がつかず、帰宅してベッドのまくらで読み終える…ということがありましたが、その時は午前3時をまわっていて、さすがに翌日に堪えました。

反省したので、最近はそういうことはやらないようにしています。

 

今回の出張のオトモは「ジェリーフィッシュは凍らない」。

2016年の第26回鮎川哲也賞受賞作です。

 

 ジェリーフィッシュは凍らない 市川憂人著

 

内容紹介を引用しますね。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。

 

いわゆる密室環境での犯罪トリックが秀逸です。

読者はミステリーを読む時、「そうきたか〜」と思いたいのですね。展開が予想を裏切るとしびれますし、だまされると嬉しくなります。けれども子供だましだと怒りがこみ上げるものです。

その点、この本は見事にだましてくれました!

 

作者はこの作品がデビュー作なのだそうです。面白かったです。これからも期待大です。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA