急な変化

 

11月19日から冷たい北風が吹いてきました。

昨日の朝の出勤途中の車の気温計はまさかの18℃。

肌が20℃未満の気温に慣れていないので、ゾクゾクする感じを久しぶりに味わいました。

 

夕方にテレビで確認しても最低気温が那覇で18.6℃。奥で14.7℃を記録していました。

一挙に季節が進んでいったようです。

 

天気図では、西高東低の冬の気圧配置になっていました。

 

月曜日には急に冷えたことと関係があるのでしょう。

上気道炎症状を患った方たちの受診が多かったようです。

 

体調を崩しやすい季節になりました。

手洗い、うがいを徹底して、疲れを残さないように、予防に努めましょう。

 

青写真を描く力

 

「青写真を描く力」というのは、きっとその人の才能にも依るのでしょうが、日々のトレーニングによって培われるものであろうかと思います。

ああでもない、こうでもないと考えを巡らしても、なかなか解決の糸口が見つからず、閉塞感で二進も三進もいかないことがあります。

 

その時に、1回そこにあるものごとを全部捨て去ることで、何かヒントが見えてくることがあります。

結局は自分を守ろうとする気持ちが、思考だけでなく、方法や手段までも制限をかけていたのですね。

 

青写真というのは、みんなが幸せになることにアクセスすることなのでしょう。

逆に言えば、みんなが幸せにならないことは、青写真としてアクセスできないということなのかも知れません。

 

私の場合、閉塞感を打破してものごとを動かすようなヒラメキは、いつも自分を捨てた時に湧いてくるようです。

そういう時は、ちょっとしたお祭りのような気分です。

ワクワクがエスカレートして、その場にじっとしていられなくなって、そこいら辺を歩き回っています。

 

 

娘のクレーム

 

娘が母親に文句を言っていました。

「モスチーズバーガーを頼んだのに、なんでチーズバーガーなの?」

「だってモスで『チーズバーガーください』って言ったら、モスチーズバーガーが出てくると思うでしょう。」

どうも娘が頼んだ品物とは違っていたので、クレームを出しているようです。

「お父さん、知ってた?」

いきなり話をフラれた私は、ドギマギしてしまいました。

「モスにチーズバーガーとモスチーズバーガーがあるって。」

「え?知らんかった。そうだったんだ…。」

「知らないよね~。普通。」

「何が違うの?」

「モスチーズバーガーはモスバーガーにチーズが乗っかったもの!チーズバーガーはハンバーガーにチーズが乗っかったものだよ!」

「モスには普通のハンバーガーもあったんだね。モスバーガーと何が違うの?」

「モスバーガーは大きなトマトが乗っかっているの!」

トマト好きの娘がこだわる理由がわかったような気がしました。

確かにトマトが入っているのと入っていないのとでは、彼女にとって雲泥の差があります。

「なんで怒っているのか不思議だったけど、今ようやくわかった。」

「でしょう?」

家族うちの、他愛もない話でした。

 

 

久しぶりの雨

 

昨夜は久しぶりの「まとまった雨」が降りました。

すぐにやむだろうとタカをくくっていたのですが、意外に長めに降っていましたから、ずぶ濡れになった方もいたのではないでしょうか。

 

この時期の雨は「一雨一度」と言われていて、一雨ごとに気温が1℃下がっていきます。

低気圧の雨が多く、西高東低の気圧配置になって大陸から低い温度の空気が流れ込んでくるからですが、今回の雨はやや温度が高めだったようでした。

 

雷や竜巻などの注意報が出ていましたから、まるで前線がもたらす夏のような雨でしたね。

 

気温や湿度、この時期は季節の変わり目で、環境の変化が身体に影響を与えていきます。

いつも以上に手洗いやうがいをされて、体調管理に用心なさってください。

 

 

平凡なことを続ける

 

「天才とは、努力する凡才のことである」と言ったのはアインシュタインでした。

またマラソンの瀬古利彦さんを指導した中村清監督は

「非凡なる人は非凡なことをする人あらずして、平凡なることを非凡なる努力でする人なり」

という言葉を残しました。

 

誰にでもできるような普通のこと(平凡なこと)をただひたすらに努力する。

とても簡単なことではないです。

そして、それを続けてトンデモナイ力を得たヒーローがいます。

 

 ワンパンマン ONE著 村田雄介イラスト

 

主人公のサイタマは、誰もヒーローとは気づかないほど平凡で、とてもカッコイイとは言えないスタイルです。

けれども、「ほとんどの敵をワンパンチで仕留めてしまう」ほどの最強の男なのでした。

弟子入り志願のジェノスが、その強さの秘密を教えてほしいと尋ねたところ、サイタマの答えは

「腕立て100回、腹筋100回、スクワット100回、そしてランニング10km、これを毎日やる!!!」

というものでした。

それは一般的な筋力トレーニングで大してきつくもないと言うジェノスに対して「毎日だぞ!どんな時も毎日だぞ!」と訴えるサイタマがおかしくもあり、「確かに毎日は大変だよな」と共感してしまう自分がいました(笑)。

 

ワンパンマンの強さにスカッとしながら、そう言えばイチロー選手もこういうタイプだよなあと思い出していました。

「平凡なることを非凡なる努力でする」

言葉だけでなく、それを淡々と実行してしまう人はやっぱり非凡な人です。

 

 

坐禅について

 

この本は澤木興道老師に24年間随侍した内山興正老師が、自分自身の修行の指針とするために書き留めた澤木興道老師の言葉の数々が綴られています。

 
 禅に聞け 澤木興道老師の言葉 櫛谷宗則編

 

その第12章。「坐禅してもマシになったとは思えないあなたへ」という章では、特に坐禅について澤木興道老師の辛辣で痛快な言葉が続きます。

 

「『なんにもならんこと』を自信を持ってしておるところが、おもしろくはないか。」

 

「よう『禅をやって、ちょっとマシな人間になろうと思いまして』と言うてくるのがある。

坐禅は人間の修養ではない。

人間の廃業である。」

 

「よう『禅は無心になることでしょ』などと言いおる。―無心なんて、死ぬまでならんわい。」

 

「坐禅してよくなると思うておる。そうじゃない。『よしあしを忘れる』のが坐禅じゃ。」

 

「坐禅しておると、よう妄念がおこりますと言うてくる人があるが、妄念がおこるということがわかるのは、波風がおさまりノボセが下がったからである。」

 

人間の廃業、よしあしを忘れる…。どの言葉も逆説的なようでいて、なるほどと感心しました。

どうしてでしょう。時々、こういう方に叱られたいという衝動にかられます。

自分の自堕落さをなんとかシャンとさせたいと思うからでしょうか。

 

 

テレビの影響力

 

つい先日、テレビで「シン・ゴジラ」が放送されました。

 

ゴジラ好きの私にとって、思い返せば2016年はゴジラで始まりゴジラで終わった夏になりました。

 

また映画だけでは物足りず、「シン・ゴジラ」のフィギュアに始まり、公式記録集である「ジ・アート・オブ シン・ゴジラ」も購入して、書籍やブックフレットなど他分野を横断して余韻を楽しむほどでした。

娘とのLineのやり取りも、「首を斜めにふらない連中を集めて渡すよ」とか「まずは君が落ち着け」など、映画の中のセリフを時々持ち出してきては、ひそかに楽しんでいました。

 

地上波の放送ということで、やはり何か自分のことのようにドキドキしました。

ツイッターなどSNS上でも盛り上がっていたようで、さすが「シン・ゴジラ」という感じです。

 

ところで、テレビで全国を賑わしていた「シン・ゴジラ」ですが、私のブログにもちょっとした異変が生じていました。

この院長ブログでは、日ごろ閲覧数が多い記事はだいたいが決まっています。

・尿検査「亜硝酸塩」(2014年6月7日)
・サラダを先に食べると食後血糖の急上昇が抑えられる 文献から」(2013年3月23日)
・お酒と貧血(2013年4月2日)
・咳止めと便秘(2014年3月25日)
・尿酸値を下げる薬と痛風発作(2013年4月19日)

医療に関連する記事で、一般の方の関心の高さがうかがえます。

 

それが11月12日から13日にかけて、「ヤシオリ作戦」(2016年8月14日)の閲覧数がグンと上昇していました。

「ヤシオリ作戦」とは、「巨大不明生物の活動凍結を目的とする血液凝固剤経口投与を主軸とした作戦」(子供っぽく言えば「ゴジラ凍結作戦」)のことです。

日本神話が由来のネーミングだったことにとても感動したので、ブログに投稿したものでした。

おそらく「ヤシオリ作戦」と検索した方々が、私のブログに迷いこんできたのでしょう。(ごめんなさい。素人の投稿でした。)

 

恐るべし!テレビの影響力!ですね。

 

 

 

初心

 

同窓会の席で、他科の先生から

「中部病院を退職する時の先生の講演会を覚えている。」

と言われて、照れまくっていました。

 

昔、退職記念という名目をいただいて、その年に退職する他の2人の先生と一緒に「私の夢」というようなタイトルの講演?をしたことがあったのです。

もう5年以上も前の話です。

照れてはいましたが、覚えてくれている先生がいたのは、実は私の望外の喜びでした。

私の原点とも言うべき沖縄県立中部病院にちょっとだけでも足跡が残っていた…という嬉しさでしょうか。

 

F先生、ありがとうございます。

先生のおかげで、原点回帰、初心に還る…、私の最初の願いを思い起こさせてもらいました。

忘れてはいけないことで、私にとって大切なことでした。

 

 

本から入る

 

私は、趣味でも何でも本から入る方です。

興味が湧いてくると、収集癖の虫が騒いで、そのカテゴリーの本を漁りまくります。

 

以前にダッチオーヴンにハマっていた時も(今でも実は自分のことをダッチャーだと思っているのですが)ダッチオーヴンに関する書籍を、できるだけ入手して全てに目を通していました。

 

クロースアップ・マジックもそうです。

マジックの世界はアマチュア研究家ほどコアであることを知りましたし、歴史をたどるだけでも知的好奇心が刺激されていました。

マジックは現象もそうですが、背景を知るともっと楽しめます。

 

中学時代には、ムツゴロウさんこと畑正憲さんが大好きで尊敬していましたので、文藝春秋社が出版した全集をそろえていました。

もっと前は…「そう言えば」と思い起こせば、その原点は江戸川乱歩の少年探偵シリーズに遡れるかも知れません。

 

今年の春には、マインドフルネス瞑想、つまりヴィパッサナー瞑想に凝って、たくさんの書籍を漁りました。

奥が深すぎて通読するにはもったいなさがあって、吟味しながら読んでいるので遅々として進みませんが、この世界も知ると知らないとでは大きな違いがあるものと感じています。

 

本から入ると良いのは、その世界の全体像が俯瞰できることです。

俯瞰と言ってしまうのはおこがましいですね。

少なくとも初心者が見る世界(実は入り口しか見ていない)と熟達者達が到達している世界の違いは知ることができます。

 

私にとって本は、具体的にも人生を助けてくれるものです。

 

読書の秋ですね。

この秋にも、たくさんの本にめぐりあいたいです。

 

 

沖縄県臨床研修事業50周年記念祝賀会

 

昨日は沖縄県臨床研修事業50周年記念式典がありました。

私は仕事の都合で祝賀会からの参加でした。

 

沖縄県立中部病院の研修医時代の同期の仲間たちに久しぶりに会えて、パワーをもらいました。

会場には、沖縄の医療界の「レジェンド」と呼ばれる先生たちもたくさんいらしていて感激しました。

 

下の写真は沖縄県立中部病院研修医25期の面々です。

これからも一生の付き合いを続けていく私の同期です。