親の愛情

実家の母が、「風邪をひかないように」と自家製の黒ニンニクを私にくれました。

家の炊飯器で自分でつくったと言っていました。

 

「沖縄のニンニクがいいみたい。○○産を使ってみたけど、あまり良くなかったさ。大きくて高かったんだけどね。」などと感想を述べています。

 

黒ニンニクは、生ニンニクを一定期間、一定の温度と湿度で熟成・発酵させたものです。発酵させることで、生ニンニクの匂いはほとんどなく、柔らかい食感です。

美容や健康に良いとされているので、人気もあるのですね。

 

効能効果については、私は不勉強でわかりませんが、親が手間をかけてつくってくれたと思えば、ありがたみが増します。

「ありがとう。これで風邪もひかないですむよ。」と、ありがたくいただきました。

実際に食べてみると、プルーンのような食感で少し甘酸っぱい味です。

 

1日に1片ぐらいが適当だと言っていたので、しばらく間に合いそうです。

 

街の光

セミナーに参加するために、昨日の夜遅くに東京に到着しました。

この2、3日、沖縄は寒くなっていましたが、当然ながら東京とは比較できない寒さです。

普段は滅多に着ることのないコートも準備してきましたが、体が寒さに順応していないので不自然に力が入ってしまいます。

へんちくりんに縮こまっているので、明日あたり肩こりしそうです。

 

それは置いといて、夜中に到着したのでイルミネーションを楽しむことができました。

毎年、この時期に東京に来ていて、少しずつイルミネーションの流行に違いを感じています。

単色が主流だったのが、カラー化していますね。

フィギュアの発光も、軽くて熱を持たないLEDならではなのでしょう。楽しくて、思わず見入ってしまいました。

 

マンガ 「鬱ごはん」

私の友人が、ある読書記録のサイトにあげていたのを見て、タイトルに惹かれて読んでみました。

 鬱ごはん 施川ユウキ著

 

就職浪人生である鬱野たけしが主人公です。

「人と食事するのは好きじゃないし、たいして食に興味もない…。鬱々とした想いの中で日々、ひとりめしを食う。」

日常の些細な出来事にウツウツとした思考を逡巡させていくというマンガです。

 

自分の中に「鬱野たけし」がいるのでしょう。もちろん境遇も違うし、彼の体験と私の体験に何一つ共通点はありません。

けれども、彼が発する言葉の機微にかなり共感してしまっている自分がいます。

 

学生時代、ひとりで映画を観に行ったり、マンガ喫茶に入ったりした時。

鬱野と同じような思考でウツウツとしていた気がしないでもないのです。

忘れてしまっていますが、鬱野の逡巡に私は懐かしさを感じてしまっています。

 

おススメしたいところですが、このマンガは肌に合わないという方も多いかも知れませんね(笑)。

 

 

寒くなりました

沖縄本島地方は急に寒くなりました。

朝、寝床から起き出すのも一苦労でした。出勤途中の空を見上げると、真冬のような雲です。

水墨画のようなモノトーンの濃淡が広がって、北風が電線にぶつかってヒューヒューさせていました。

車内の温度計も16℃を示していました。

空気も乾燥しているようです。

天気図を見ると、大陸の高気圧が張り出してきていて、そのために寒気が流れ込んでいるようです。

明日まではこの天気は続くそうですね。

ただし、日曜日からはまた気温が高くなるという予報が出ていますから、体調管理が難しくなります。

 

師走も中盤です。忙しさに疲労も蓄積してきていることでしょう。

温かくして、ゆっくり休める時には休むようにしたいものです。

手洗い、咳エチケットは忘れずに。

 

 

 

2016年の最後の満月

昨日は、今年最後の満月でした。

先月11月14日の 「今年最大の満月」 の時に、さんざんスマホ・カメラで満月の撮影に失敗したのが良かったのか、満月を撮るコツが少しだけわかった気がしました。

 

失敗の原因のひとつは、とにかく満月は明るすぎるのです。

まぶしいので、普通にスマホ・カメラで撮ると、こうなります。

 

これを解消するには、明るい空に浮かぶ月を撮ることだと気づきました。

これは今月11日、日曜日の夕方に撮った月です。月齢11~12と言ったところでしょうか。

けれども、いつも太陽の光が残るタイミングで、そこに月があるわけではありませんね。

 

そして、昨日。

今年最後の満月です。

オーバーナイト透析が始まる前に、クリニックの駐車場でスマホを構えました。

ちょうど月が東の空に出たばかりで、地平線のちょっと上に大きく浮かんでいます。

 

まず、スマホのカメラアプリの露光をできるだけ抑えてみました。近くに街灯があったので、それにレンズを向けてロックしてみます。

ピントはズームにするとボケてしまうので(後で加工して拡大すればいいので)、あまりデジタルズームしないようにしました。

画面上で確認すると、暗くて月も小さいのですが、経験的にこのぐらいがいいんじゃないかと手さぐりでシャッターを押しました。

 

それが、これです。

 

スマホ・カメラしか持っていないということもあって、意外にきれいに撮れてひとり自己満足していました。

 

これからは、満月のたびにスマホを持ってうろちょろしているかも知れません(笑)。

 

 

 

 

年末の風物詩

今年の世相を表す漢字、「今年の漢字」が「金」になったそうですね。

毎年恒例の、この時期の風物詩と言えます。

流行語大賞といい、「今年の漢字」といい、こういう恒例行事が次々に重ねてやってくると、いよいよ年の瀬も近づいてきたなという感じがします。

 

そういう気配を感じさせるものは、まだまだあります。

そうそう、これ。

この時期に発売される「このミステリがすごい!」や「週刊文春ミステリーベスト10」も、私にとって年末年始の風物詩です。

2冊とも、今年1年に発表されたミステリー小説の傑作ランキングの本です。

実は私にとってランキングというのはどうでも良くて(ミステリーというのは、好みがはっきりと別れるものですから)面白いミステリーを探す手がかりにしたいと思って、楽しみにしています。

 

今年、海外ミステリーでは、スティーブン・キング「ミスター・メルセデス」やドン・ウインズロウ「ザ・カルテル」、アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ「熊と踊れ」などの評価が高かったようですね。

それにしても、スティーブン・キングはすごいです。来年70歳というから驚きです。

年齢は関係ないですね。

 

何冊か面白そうな作品に目星をつけてみました。

時間をつくって読み漁ってみたいと思います。

 

年末年始の診療のお知らせ

今月、師走も中盤になってきました。

クリニックの年末・年始の診療の予定をお知らせいたします。

 

12月29日までは通常通りの診療を行いますが、その日は木曜日となっていますので、診療は午前のみとなっております。

30日(金)も午前中のみの外来診療。午後からは休診です。

12月31日から1月3日までは終日休診。

来年の診療開始は1月4日(月)からとなっております。

 

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

「言葉」

言葉というものは本当に不思議なものです。

言葉に表さなければ事実に即した思考がピン押しされず、あっちこっちに論理が飛躍して理論的な考察ができないものです。

けれども、雰囲気というかニュアンスで感じた「なにか」を表現しようとする時、無理に言葉の枠に押し込めようとすると、言葉を積み重ねれば重ねるほど、自分の感じている「なにか」とは違ってくるということがあるものです。

「あれ?自分ってこんなことを考えていたんだっけ?」

思いもしない方向へと思考が固定化されそうになって、自分でない他人の思考に支配されそうで、あわてて軌道修正しますが、ざわついた気持ちの悪さが心に残ることになります。

 

 

一方で、新しい言葉が、新しい考え方を教えてくれることがあります。

今まで見えていなかったものが、新たな視点がもたらされることで視野が広がる感じです。

人が成長する(変わる)ということは、遣う言葉が変化し、その言葉が人を導くということなのかも知れません。

やはり、人生を助けてくれるのは、言葉です。

 

下の詩は、川崎洋さんの「言葉」という詩です。

個人的には「言葉に記すと/世界はとたんに不確かになる」という表現が、とてもしっくりいく詩です。

 

 

   言 葉

            川崎 洋

 演奏を聴いていなくても

 人は

 ♪を耳の奥に甦らせることができる

 言葉にしなくても

 一つの考えが

 人の心にあるように

 

 むしろ

 言葉に記すと

 世界はとたんに不確かになる

 

 私の「青」

 はあなたの「青」なのだろうか?

 あなたの「真実」は

 私の「真実」?

 

 

 

 

結婚式

今日は昔からの知り合いで、かなりお世話になった方の結婚式に招かれて、参列から披露宴まで参加してきました。

新郎新婦の人望が、式の雰囲気をあたたかく包み込み、笑顔と幸せの涙でいっぱいの、素晴らしい結婚式でした。

「幸せになります。」「幸せにします。」という言葉は、結婚式では当たり前なのかも知れませんが、ヒトは本来、それを目指して、そのために生きているのですね。

新郎のあいさつを聴きながら、ふと「幸せになる」って、こんな特別な時ぐらいにしか言ったことないし、聞いたこともないなあと、思っていました。

結婚式でなくても、「幸せになります」宣言をしても、本当はいいのかも知れません。

けれども、結婚式のような人生の一大事に匹敵する場面でなくては、恐れ多いような、恥ずかしいような、簡単に口に出してしまっては安っぽく感じられて、やっぱり気が引けてしまうのです。

だからこそ、「幸せになります。」と、今まさに高らかに宣言したふたりを、参列者は温かい視線を注ぎ、笑顔で祝福し、全力で支援したくなるのでしょう。

 

今日は、本当に良い結婚式でした。

「サクダ・ヒジルー」の、この私が、もらい泣きで目を赤くしてしまいました。

 

 

油味噌のおにぎり

うちの母親のつくるおにぎりは、とにかく豪快です。

具は母親自慢の油味噌。

この油味噌、豚肉がたっぷりと入っているので、味噌というより「豚味噌」と言った方が良いような貫禄です。

 

「油味噌つくったんだね。おいしそう。」

「たくさんつくったよ。」

「じゃあ、おにぎり握ってくれない?」

「いくつ?」

「2つぐらい」

母は、よっしゃと(言っていませんが)腰をあげて台所に向かいました。

 

あ、と思って「あんまり大きくつくらんでよ!」と言い添えましたが、後の祭りです。

昔から、「これおいしい」と言うものなら、1週間は続きます。

愛情をとても感じて、嬉しいのですが、そういう性格ですから、おにぎりはとにかく大きいのです。

具もたっぷりと入れます。ヘビー級のおにぎり。

今日の朝ご飯にしました。

たくさん働けそうです(笑)。